息子が教えてくれたこと。
こんな後ろ姿を見ながら考える。
数年前にはなかった感覚。
ただ、ただ子供がいれば可愛いだろう。
そう考えていた。
いざ生まれてみると、思い通りにいかないことの連続。
思い通りにあやせない。思い通りに寝てくれない。思い通りに食べてくれない。思い通りに泣き止んでくれない。思い通りにお風呂に入れられない。思い通りに笑ってくれない。etc...
それでもそんなことより一番キツかった想定外。
それは「可愛いと思えない」瞬間が多々あること。
子供は可愛い。赤子は愛おしい。世界で一番愛おしい。それは変わらない。
それでも可愛くない瞬間がやってくる。そんな自分に絶望する。その連続。
うちの子は未だに夜中3時間おきに夜泣きする。というか、3時間続けて寝れたらいい方だ。
これでも良くなった方で、3週間前までは1時間~1時間30分おきに毎晩泣いていた。
3食きちんと食べさせた。生活リズムも整えた。午前中支援センター午後には散歩で体をしっかり動かした。昼寝の時間も管理した。
それでもだ。
続く寝不足。そんな中少しの要求も通らないとぐずる息子。可愛いと思えなかった。
そんな自分が嫌になり、子供を置いてそのまま消えてしまいたいとも思った。母親として不適格なのだから死んだ方がいいと。
息子が3時間寝てくれるようになり、肩の力が急に抜けた。
支援センター通いも散歩もやめた。行きたい時、行ける時だけ。昼寝も好きなだけ。家事は出来ただけ。掃除機は週末だけ。夕飯も出来ただけ。離乳食もできない時はレトルト。洗濯物もは半分以上干さずに乾燥機へ。
そうしたいま、息子がとても可愛い。
息子のために生きてなきゃ。息子に人生を楽しんでる姿を見せなきゃ。と思った。
息子に追い詰められたと思ってたけど、そうじゃなかった。追い詰めてたのは自分の小さなキャパシティにギュウギュウに押し込んでた自分自身。
そんなことを息子は教えてくれた。
これからもほどほどに。決して良い母ちゃんではないけど。一緒に笑って成長していこう。