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眠れる漂流者たち

青臭い柑橘と旬の過ぎた林檎の香りが鼻腔に漂い、蓋がプシューと音を鳴らして開いて、蚕の繭みたいな仮眠カプセルに寝ていたことを私は思い出した。私が寝ていたこの休憩室にはおよそ三十個のカプセルが置かれ、仕事の合間を利用して誰もが使えるようになっていた。あちらこちらでぽつぽつと利用者がある中で、隣の仮眠カプセルが開いた。黒髪の青年がむくりと起き上がり、シダ植物を模した黄金のピアスが揺れ、あくびをかく。彼、ハウエルは私の同僚だった。「よく眠れたよ」
私達はそれから鉄製の床を鳴らして会議に向かい、宇宙船の中で、次に住むべき星を見つけるという非常に喫緊で、不毛な議論を再開した。温暖化が進み、もはや母なる星に住めなくなった人類は少しずつ宇宙に脱出を試みた。毎日十℃刻みで気温が変化し、朝起きると島一つ消えている環境についていけなくなった私もその一人だ。

─本日の朝 ツバル共和国が跡形もなく消えてしまいました。
─グリーンランドの人々は初めてのシュノーケリング体験でツバメウオなど今まで見ることのできなかった魚を観察できて喜んでおります

世界各地にある故グレタ・トゥーンベリの像を神とし、彼女の作ったfridays for futureはそのまま宗教法人となって支部を拡大した。出立した六人のメンバーのうち二人は彼女を信仰していた。私達が小型船で宇宙に飛び立ってから半年間で、地球では戦争が激化し、さらに環境破壊が進んでしまった。私達はもはや地球に帰るという手段を選択肢から消した。
「だから火星の近くにある第三百七小惑星は、この前の議題でもあがったけど、窒素濃度が高すぎてとても住めやしないんだよ」とある男。「でも私は外付けの酸素カプセルを常につけていればいいと思うの。だってこの身体のまま住める星なんて一つもないでしょうから」とfriday for futureのメンバー。「アマテラスの作った宇宙服は現状……、そう三十時間の作業が限度だから。そんな毎日交換できるかな。寝ている間にうっかり忘れて死んじゃうかも」と腕につけられたホログラムから移りだす投影で資料を確認するある女。
 会議室は何の変哲もなく、慣れてしまえばビルの中と変わらなかった。ただ壁を軽く押すと、半径一メートルが透明になって宙が見えた。どこまでいっても暗闇の中に星が煌めいていて、遠近感がなく、瞼を閉じた際に見える皮膚の裏とそこまで変わりがない。
しばらくしてタイマーが鳴り、午後六時四十分を示す。お祈りの時間だ。fridays for futureの故グレタの死亡時刻に月命日の七日は祈りを捧げるため二人は離席する。 
ハウエルは私にコーヒーを淹れてきた。「つかれただろ」この不毛な議論に、とでも言いたげだった。彼はこの会議中一言も発さなかった。そして呆れた顔で四人を眺めていた。心の声が聞こえるようだった。この有象無象どもめ、と。
お祈りは意外と長い。二人が帰ってくるのは四十分後だろう。私は「酸素カプセルで仮眠をとるよ」、というと、ハウエルは「僕も行く」と言った。そしてだだっぴろい部屋の中で私達は隣揃えの酸素カプセルに入眠した。私は眠る直前、彼のこの態度にどうしたものかなぁと落胆と動揺を感じなおしていた。彼には地球に取り残した革命家のパートナーがいたからだった。たぶんこの情報さえなければ、私は既に彼の頬でも撫でていたのかもしれない。でもしなかった。なぜなら彼には……。しかしハウエルはひっきりなしに私のあとをついてきて、時には私に小さなプレゼントをしたり、宇宙脱出人全員が加入したトークメッセージの中でドデカイハートマークを送ったり、隠れて私の部屋に来て食事をとったりしていた。
私がハウエルを完全に拒絶することができなかった理由。それは、狭い船内の人間関係をできるだけ壊したくなかったこと。六人でやってきた小型宇宙船は母船に連結され、およそ百人単位の町を形成していた。男は六人に一人だった。女性たちはほとんど若くて、四十を超えた人は十人に二人程度だった。
そして、無視をすると「なんでエリは僕を無視するんだ!ひどいよ!」とハウエルが人前か否かも構わず叫び散らすこと。特に私の部屋の前で大声を出そうとしたときは、宇宙船内は圧倒的男性優位であるから困り果てた。さらに彼があまりにも弱っちかったからだ。彼は宇宙服が一週間遅れで届くくらい大柄だけれども、化粧をするし、スカートも履く。そして私のひざ元に泣きにきたりもする。
一度部屋に入ることを許してしまってからは酷いもので、ある時お茶を汲みに出て戻るすきに、勝手にベッドの中で上半身裸で寝ていた。褐色気味の肌にシャツを前止めしないで一枚で眠りこくっていたのだった。やせっぽちで薄っぺらい体だった。私は呆れて向かいのソファに座った。

──もしもこれが白日の下に晒されたらどうなるのだろうか

問題は、おそらく嫉妬をした一部の女性に私が無視をされるだろうということ。宇宙船での仲間外れは命に関わってしまう。明らかにハウエルの行動に問題があることを証明できれば別だが。このような態度を取っている訳をどう説明すればよいのだろうか。私の手数にそれはなかった。少なくともパートナーがこの船内にいないことが救いだ。内部の人間関係を乱した、というもう一つの罪が増えるのだから。
私はひと段落し、彼を起こそうと上半身を抱き上げた。
「起きて、ほら」と肩をゆする。
「うん……、うん……」瞼を開かないハウエル。瞼にはブラウンのアイシャドウが塗られていた。私はぺちっと頬を叩く。完全に拒否できない自分が情けなくもあった。サンダルウッドの熟れた匂いが青年の髪から漂った。「うん……」とハウエルも腕を私の背中にまとわりつかせた。あばら骨の上に痛々しい手術痕が見える。ふと、彼と出会って間もない時を思い出した。
私が船外活動メンバーになれた理由の一つに体力テストがあった。私は子どものころから水泳を習っていて、いくらでも遠泳をすることができた。そして気が付くとハウエルは船外活動で肩を揺らして息を切っていた時があった。彼は植物学者として乗船していた。そしてそれはしばらくして理由が明かされた。
「話したいことがあるんだ」と二人きりのパウダールームで、私がぼんやりと宙をみているときに告げられた。こんなにハウエルが改まっているのは、以前「聞いてほしいんだ」と同じ曲を、かつて骨とう品屋で買ったという有線のイヤホンに片耳ずつ挿さされて流された時以来だった。「ほらね、こうやって昔の人は音を聞いていたんだよ」とハウエルはつま先でビートを刻みながら言った。
病気を持っていてこれ以上地球にいられなくなったこと、もう完治したけれども再発を恐れて地球には帰りたくないこと、革命家の女は自分よりも祖国を選んだこと。それらをぽつりぽつりと、しかししっかりと話された。私はそれを黙ってじっくり聞いた。辛いんだ、と彼は涙を流した。私は腕を組んでじっくりと彼が泣き止むまで聞いてやった。自分よりも年若い人間が死に面した経験があることは、私にとって驚くことだった。「さみしいんだ、エリがいないとさみしいんだよ」「部屋に帰らないでほしいんだ」こうはっきりと言うこともあった。しかし私は部屋に帰った。
ハウエルはよく私の前で悲しそうにうなだれたり、涙を流したり、悲壮な曲をかけたりした。それはクラシックだったり、歌だったりして、誰もいない時にそれをかけることを好んだ。そういうときハウエルは床を視ていた。
彼曰く革命家のパートナーは祖国が進軍されていることに懸念を示し、まず従軍してスナイパーになったそうだ。そして数年の戦争中に見聞きした出来事から、今度は自国の中でジェンダー革命を起こそうとしていた。その国は少し前の時代まで女性に遺産のとり分がなかったし、かつては女性の作家や詩人すら存在しなかった。そして今も大部分の女性たちは定職を持つことができず、革命家はいちいちその事実に激昂し、己の力で国を変えようと戦っているそうだった。私は胸の内に寂寥感が空漠と広がることを覚えた。私は革命家のおよそ存在しない恵まれた国に生まれてしまった。そして彼の口ぶりだと、彼は自分よりも苦労や努力を重ねた女性を尊敬するようだけれども、私が革命家以上に苦しみを覚えることはどだい無理な話だったからだ。
そして根本的に、彼がその話を私と二人きりの部屋でコーヒーを飲みながらしていることに呆れもしていた。二人で人前で話しているとあまりにも目立ちすぎる。宇宙船内で身を潜める場所と言えば、個人の私室しかなかった。そして私の部屋は他の船員から外れた位置にあった。
それでもハウエルが私に性慾を向けてきたことはほとんどなかった。ただ唯一出会ってから間もなくして、宇宙船の中に出産設備のないことを理由に配られたコンドームをハウエルが破り開けたことがあった。キッチンでお湯を注いでいるときにハウエルはやってきた。二人きりの時におもむろに行われたため、その時私は「こっわ……」と苦い顔でおびえた。ハウエルは私の反応を仮面を被ったような瞳でじっと見ていた。それきりだった。それ以来彼は私の前でむしろ性的な話を避けていた。私が性的な話を冗談として話すことはあった。
またしばらくして、私がまつげを黒く塗っているときにハウエルがパウダールームに入ってきたことがあった。何食わぬ顔で首をもたげると、ハウエルは「失礼!」と言って目をそらした。別の機会では私が同じ場所で着替えているときに部屋に入ってきて、宇宙服を脱いだ全身タイツ姿で出くわすと、明らかに赤面して口ごもっていた。私にとっては衝撃的な事だった。地球ではその姿で仲間たちと交流していたので、私自身は特別恥ずかしいことだと思っていなかったのだ。ハウエルは初対面の印象とは別に、基本的には純朴な青年なのだと感じた。
ハウエルはお腹が減ったときにたくさん食べすぎてしまう少年のように、自らが求めていない時に何かを差し出されても食べなかった。こちらから構うと逆に鬱陶しいようで、憮然とした表情を浮かべて脚をだらりと放り投げ空返事をした。
歳を重ねるにつれ、私自身は自分から求めるという行為が億劫になっていたので、彼が求めてくれるととにかく楽だったのだ。そしてハウエルははじめにコンドームを勢い良く破り開けてからは、私をそのようには求めなかった。姉に甘えるように、ただうなだれていた。
植物学者として乗船許可をもらった彼はだいたいすべての学問にも精通していて、機嫌がいいときは私に色々と教えたがっていた。
「君はどんな植物が地球で好きだった?」とある時ハウエルは雑務室で虫の殻を乱雑に向きながら尋ねた。予算の削減でこの頃昆虫食が週に三日は出るようになっていた。幸運なときは昆虫を食べさせて養殖させた魚の場合もあった。しかしこの日はそうではなくて、イナゴがそのまま出た。だから喋って気を紛らわさずにはいられなかったのだ。
「子供のころは秋に鼻がつまるとイチョウの木の銀杏をつぶして、遊んでいたかなぁ。家に帰ると臭くて犬に吠えられたよ」と私は息を吸うことをやめて虫を口に入れた。
「イチョウには雌雄があるから、宇宙で栽培するには難しいんだ。それを惑星で再現するにはあと百年くらいかかるだろうね」とハウエルはホログラムでイチョウを再現して指先でわっと散らす。
「懐かしいね」
するとまたハウエルは憮然とした顔で肩を落として椅子に深く潜り、ポケットに手を突っ込んだ。
「僕のやっていた研究はすぐにみんなの役に立つものではないんだ。だから、こういうとき何の役にも立たない自分が嫌になるんだよ」そしてまた瞳の中を暗くした。

別の時には根気強く、宇宙工学が初歩的な理解に至らなかった私の六時間にも及ぶ自習に付き合ってくれたりもした。私はハウエルよりもいくらか年長だったが、背を丸めて「はい……、はい……。」と空返事を繰り返した。「ここも教えてほしいんだけど」と言うと、「僕はもう寝るから、自分でやんなよ」と言いながら隣に座ってくれた。自分たちが今銀河のどのあたりにいて、どのような地域学的リスクがあるのか。最低限の宇宙船の操作方法と緊急脱出のやり方も。しかし私はそういった空間理解に疎かったのだった。彼は嫌な顔はしなかった。彼の顔色をじっと伺う。たぶんハウエルはどちらかといえば私のことが好きなのだろう。私もハウエルの知性と優しさを好きになった。しかし彼は革命家の女が一番好きだ。それは揺るぎないのだろう。そして私も何人か他に関心を持つ男性がいた。しかしハウエルに一番に愛されないということが節々に感じられる折、それは胸を次第に蝕む要素になっていった。 
いちどだけ私が大切なカメオをハウエルにふと見せたことがある。チョコレートの固まりを舌先で弄び溶かしながら。地球に残した婚約者だった男の顔。私が好きだったのは鼻が高くて瞳の涼やかなタイプの美男子であったので、彼は露骨に嫌な顔をした。
「その男に話しかけたみたいに僕に話しかけてみろよ」
「それは無理だよ」
─だってぜんぜんちがうもの
ハウエルはただ顔を歪めた。

宇宙船の中にいるどんな人間よりもハウエルは私を優先した。しかし距離が離れてもなお、織姫と彦星のようにハウエルは革命家を優先した。
ハウエルの腕に光るホログラムに連絡があるとき、彼は上長に出るみたいな口ぶりで席を外した。聞かれたくないようだった。「上長からだった」と戻ってくる。そして彼が酸素カプセルで寝ているすきに腕に触って確認すると、それは革命家からだった。このように時折告げられた嘘がめくれるたび、まざまざと見せつけられるその事実に、私は自傷のような痛みを感じた。
「悪意があるの?」とある時に食事をとっていたわたし。「悪意なんてないよ、ただ星を見ようって誘ってるだけ」と机にふして涙目でこちらを伺うハウエル。彼は単純にさみしがり屋なのだ。
全員が寝静まった消灯後のルーフバーに忍び込み、壁にあるネジを調節すると、各時代の星々を見ることができた。星は夕闇の水平線と落ち着いたさざ波、いくらかの軍艦、そして赤い月の上に浮かんでいる。私はハウエルとしばらくそれを眺めた。ハウエルは瞼を閉じて、親に甘える息子のような顔で音を慈しんでいた。瞬間、ぐらっと船が高速で回転した。ハウエルは私を気遣って肩を抱き寄せた。屈託なく「大丈夫?」と顔を覗き込んで。優しいんだな、と思った。サンダルウッドの香りが胸いっぱいに広がる。私は次第にサンダルウッドを嗅ぐと一粒の涙と怒りを感じるようになっていった。
ハウエルのために胸を痛めることがある、というのとは感情に淡白な私としては非常に珍しいことで、私はこの感情をもたらしてくれた彼に感謝すら感じた。
時折私ははっきりとハウエルを褒めた。「ハウエルは自分で思っているよりも賢いよ」彼はそれらに満足げに頬を赤らめて恥じらいを感じていた。ただ彼が最も求めている言葉を発することは難しかった。つまりそれは、「ハウエルは美しい」という言葉だ。彼は化粧で化ける男だった。鏡の前ですっぴんになると、まるで別人だった。彼は健康と容貌の美しさ意外のすべてを併せ持っていて、私に「ハウエルは美しい」と言わせたがっていたしかし私はどだい冷酷な人間で、自分にウソを付くことができなかったから、思っていないことを言うことができなかった。革命家の女は「ハウエルに一目惚れした」と言ったとハウエルは何度も何度も私に話したので、もし私がハウエルの容貌を褒めそやせば、もっと彼の自尊心を満たすことができたのだろう。

正直なところ宇宙船には美しい男というのはそれなりにいた。とくに言葉のわからないアラブ出身の男はパット見でハーレークイン小説か昭和期の少女漫画に出てきそうだった。私は乗船して以来、時折「ずいぶん美しい男がいるのだな」と彼を盗み見ていた。.するとそのアラブ出身の男に呼び出され、何人かで彼の作るエジプト料理をもてなされ、私は地球から持ってきていた日本酒をあけた。そしてしばらくしてアラブ人の友人が「彼はどうだ?」と聞いてきたので、私は「難しい」と答えた。後日アラブ人は私を大勢の前で罵った。
またそれよりも前に船のルーフバーで飲んでいたら、同僚の技師がやってきて、それから何回か出くわすうちに強引に肩を抱いてきたので嫌がった。すると何度かしているうちに私の胸も撫でてきたので、私は舐められたことに激昂し平手打ちした。その技師は船の管制塔に呼び出されてペナルティを食らったらしい。

そのようなことをしているうちに、私はもしかして集団を犯す存在なのではないかという噂が広まったようだった。「ハウエルに近づきすぎるな」と忠告してきた母船の女もいたくらいだ。この宇宙船はある理由から女ばかりだったので、根本的には貴重な資源である男性を独り占めしようとするなという忠告なのだろう。
エジプト人や技師たちと噂になると、ハウエルは明らかに私を無視した。私はこのような態度には始め呆れていたが、次第に慣れた。どうせ下船したら関係のなくなる人間だ。

私達、地球脱出メンバーの目的は、次の星の確定と酸素装置の実用化だった。数十年前にアマテラス社が企画した酸素装置搭載宇宙服は実用段階にあり、酸素装置単独で起動させることを我々は実験していた。六人は太陽惑星第三十州の計測係で、〈いけそう〉な星があれば近づいて、酸素装置が起動するか試す。その〈いけそう〉を確定させて、上長に発表し、決済がかかるまでがアクビが出るくらい長い。そして〈いけそう〉が結局いけるのか、いけないのか。いける星がこの地域にあるのか。それも定かではない。地球脱出メンバーは水を使い捨てる贅沢はないので、お風呂やトイレの水は濾過して使いまわしているし、食べ終わったゴミは土に溶かして発酵させて地球へと送り返した。たぶん地球は数千年後に巨大なゴミの星になるだろう。

ある時、母船の中である女性メンバーがパートナーのいる男性とキスをしたという噂が広まった。年配の女性がそれを目撃したらしい。その女性は次の日から人間関係の外側に追いやられた。彼女が困っていても誰も助けないし、声もかけない。それはある意味で仕方がなかったのだ。この狭い母船の中で、貴重な資源を横取りしたのだ。それを許容すれば、自分の資源も奪われてしまうかもしれない。だから女たちは資源を獲得しなかったり、地球に取り残したパートナーの思念をカメオに入れて愛したり。資源を獲得したらそれをかつての3倍慈しんだ。そして私もハウエルを慈しんだ。精神的な交流が明確に始まって終わりゆくこと自体が珍しいということを知っていたからだった。
遅かれ早かれ、この船は惑星にあたりをつける。私たち船員活動メンバーは下船する運びだ。ハウエルたちとは離れ離れだ。母船に戻って電波でやり取りをすることになるだろう。

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