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わたしのココロささげます-Part2-

はぁ…
わたしには付き合って3年半の彼がいる
だけど彼はちょっと可愛い子をみつけると
デレデレ だらしのない顔で話しかけるの

私だけを見てて欲しいのに
彼は浮気者でよそ見ばかりする
最近はその事で喧嘩ばかり

どうしたら彼は
わたしだけを見てくれるのかしら

彼にわたしの心を捧げたら
わたしの真心を受け取ったら
彼だってきっと
わたしだけを愛してくれるハズよね

でもどうやって…
あっ!そうだわ

もうすぐバレンタインだし
彼の大好きなシチューを作ってあげよう
心を込めて作って彼に食べてもらおう

そうと決まれば早速準備しなくちゃ

ふんふんふーん♪
人参と、たまねぎ、じゃがいも、赤ワイン

そうそう後は特性のお肉
これが一番大事だわ

んっうぅぅぅっ
はぁ…はぁ…
お肉を切るのって大変ね

うぅぅぅっ
もぅ…なかなか取れないわね

んああぁぁぁぁぁっ
はぁ…はぁ…はぁ……

よし これでいいわ
ふふふ
とびきり美味しい最高のシチューを作るわよ

グツグツ グツグツ

あっ彼にメッセージを送らなきゃ

『最近喧嘩ばかりでごめんなさい
明日はバレンタインだし
あなたの大好きなシチューを作ったの
特別なプレゼントもあるから
明日うちに来てね』

うんこれでよしっ
あとはメモを残して

『とっておきの
美味しいシチューができています
一生懸命心を込めて作ったの
絶対残さず食べてね♡』

彼がシチューを全部食べてくれたら
わたしと彼は一つになれるわ
ふふふ楽しみ
なんだか疲れちゃったし
彼が来るまで少し横になろう…

あら?
わたしいつの間にか眠ってしまってたんだわ
彼はまだなのかしら?

リビングに行くと
彼がソファで眠っていた
テーブルに置かれたシチューのお皿と鍋
中身はどちらも空っぽだ
嬉しい!全部食べてくれたのねっ

「おいしかった?
ねぇ、わたしが作ったシチュー
おいしかった?」

「うわっびっくりした!帰ってたんだ
おぅ、シチューうまかっ…えっ‼︎」

「お前……どうしたんだ⁉︎…」

彼はすごく驚いている
それはそうよね
大切な彼女が血だらけになってるんだもの
心配するのは当然よね

「ふふふふ…あれ
わたしの心臓が入っていたのよ…
ちゃーんと ぜんぶ 食べてくれたのね
すっごく嬉しいわ
……ふふふふ…
わたしの 心を受け取ってくれてありがとう
これで あなたは
もう浮気なんてしないわよね?
だってわたし達
やっと一つになれたんだもの
ふふふふふふふふふ」

「うっうわぁぁーーーーーっ!!」

彼はわたしの怪我が心配なあまり
気絶してしまった
大丈夫よわたしはあなたの中に居るんだから
何も心配はいらないわ
あなたと一つになれて嬉しい
わたしの心を受け取ってくれてありがとう

愛してるわ


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