秘密のレシピ -Cafe Pour Toi-
ううー、今夜は何だか冷えるなぁ、早く帰ろう…
あれ?こんな所にカフェなんてあったっけ?
その店は静かな郊外の一角に佇んでいた。
「へぇカフェプルトワかぁ」
小さいけれど、おとぎ話に出てきそうな可愛らしい外観で。
窓から柔らかなオレンジの灯りが漏れ、ほんのりと甘い香りが漂っている。
父のお見舞い帰り真っ直ぐ家に帰るつもりでいたけど。
何だかお店が気になったのと、体も冷えてしまっていたから、ケーキでも食べようとお店に入ってみることにした。
カラランと心地よいドアベルの音色と