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イメコンタイプ別に探す香水〜自分の香り探しの旅に出よう!【買い付け実践編】

さてさて唐突だが
「美術鑑賞」はお好きですか?
例えば美術館や展示会に行き、
そこの展示物を鑑賞するという行為であるが…

①展示内容に興味あったら行く
②美術鑑賞が好きだからよく行く、巡る
③全然興味なし、楽しみ方もわからない

あなたはどのタイプ?
私は最近は①かな?
以前は②でした。

で、美術館の話と香水探しに何の関連が?
ここで一旦話を先に進めよう。

前回までの話で

シグネチャーセント(自分を象徴する香り)
◉最初の一本はオフィスや対「他人」を意識した香りがよいのでは?
◉イメコン結果を落とし込んだ自分の「香水イメージマップ」を作る

ところまで進めてきた。


ここからはいよいよ買い付けと選び方について具体的に検討していきたい。

▪️買い付けシミュレーション(実践編)

私の考える買い付けまでの具体的シミュレーションはこちら

まずは試香の仕方の基本は

❶気になる香りを選び出す
❷ムエット(試香紙)で試す
❸肌のせして一日変化をみる 


の3工程。

❷と❸について特に気になる注意点については以下の有識者の方の投稿ツリーやブログを是非ご覧下さい。(めちゃくちゃ有益です。)
たぶん知らない&間違えてる人が多いと思います…

ツリー内の投稿で
・一度に沢山の香りを試そうと欲張らない事
・ムエット、肌のせで香りを嗅ぐ際の注意点、
・すぐに決めない!
事など参考になる点が多々ありますね。

では1番最初にして最難関のテーマを掘り下げます。

◉「気になる香りを選び出す」方法

その1/香水専門店頭に行き、香水販売員(香りのプロ)とともに香りを選び出す

正直これが1番早く正解に辿り着ける確率が高いと思われます。
なぜならば香水はめちゃくちゃ種類が豊富であり、そこからどれを絞り込んで試すかに全てがかかっているからです。

でも試すには限りがある…

そこでプロの力を是非借りて欲しいと思います。
販売員さんが

今日はどんな香りをお探しですか?』

と聞いてきた時こそチャンス。

実はこの質問、
「香水ビギナー」と「香水が好きすぎる人」には最も答えにくい質問なのです。

なぜならビギナーはあらかじめそこまで答えが用意できていないから。

そこで「イメージマップ」の出番です!
付けたいシチュエーションとなりたいイメージワードをぶつけてみて下さい。

優れた販売員は優れたソムリエのように
あなたのリクエストに沿った香りをいくつかピックアップしてくれるはずです。
そこから合う合わないを検討するだけです。

問題はその優れた販売員に出会えるかどうか?
こんな意見をヒントにしてはどうでしょうか?

香水販売のプロの方の意見、参考になりますよね…
とりあえず愛想や挨拶、商品探しへの誠意が感じられる店員さんがいい…とは私も思います。

投稿でご紹介してるカイエデモード香水図鑑さんのサイトで素晴らしい販売員様がいる香水売場まとめもありますから、そこに行くのもアリかと思います。↓こちら

その2/ブランドの勉強ついでにオンラインでムエット/ミニサイズを取り寄せる

少し時間はかかりますが、店頭に行けない方にはこの方法。各香水販売サイトや量り売りサイトからムエットやミニサイズ香水を無料か有料で買う方法。

選び出すのは「自分の感覚頼み」になりますが、だからこそ各香水ブランドのコンセプトや世界観、香りの特徴を学ぶ事もできます。

もし気になったブランドがあれば、その香水ブランドのアイコンの香りがミニサイズで何本か試せる「ディスカバリーセット」を買うのも一つの手です。

以前私は顔タイプ別に「似合うコスメブランドがある」という考察をしていますが、
恐らく香水にも「自分のスペックと相性の良いブランド」が存在するのではないか?と考えます。

華やかで荘厳な雰囲気、ともかく可愛らしい女性的な雰囲気、ナチュラルで飾らない雰囲気、かっこよくてユニセックスな雰囲気…など。
そのブランドの個性は割とボトルデザインにも現れている気はしますね…

あとそのブランドはどこの国の出自か?というのも結構大事。
仏、英、米国、中東、東南アジア、日本…etc
香料の差なのか?割と違いが出ますね。


そしてブランドを絞り込む際に初回でご紹介した「ファッションフレグランス(≒コスメティック)」から探すか?
メゾン/ニッチ系フレグランス」から探すのか?も1つポイントになると思います。

↓各フレグランスの用語解説はこちら

↓前々回も紹介したイメージマップはこちら

この分け方が全てではないですし、どちらに優劣がある訳ではありませんが、1つの参考に。
ただ人と重なりにくい香りで選ぶならやはりメゾン/ニッチブランドから選び出すのが有利かもしれません。

その3/オンラインでプロにお任せ

店に行けないし、勉強するのも面倒くさい!
というあなたにはオンラインでプロにお任せできるやり方もあります。

◉celes香水セレクトサービス

こちらの香水サイトさんでは、

香水選びでお悩みのお客様に日本フレグランス協会の資格をもったプロのスタイリストがあなたの求めるイメージに合った香水を提案いたします。(上記サイトより引用)

というミニ香水を買うにあたり、素晴らしいサービス!が実施されています。
実際私も注文はしてないものの、流れや購入客のレビューをみましたら、どんな香水が欲しいのかを詳しく書き込んでリクエストするのが良さそう!
しかも結構取扱いブランドがファッション〜ニッチまで多岐に渡っています。

という事は???そう!
「香水イメージマップ」が欠かせません!

やはり、面倒でも自分の求める香りのイメージと自分のイメコンスペックなどを言語化しておくとこのような時に役に立つのです。

プロが自分のイメージマップからどんな香りを導き出すのか?興味ありませんか?
これ、個人的にはとてもやりたいですw

巷で香水好きと言われる方々は
1と2の方法で常にアンテナを貼られているようです。すごいですよね…

◉まとめ


冒頭の美術鑑賞の話に戻りますが、
私は香水選びと↑は似ていると思います。

例えば、ほぼ美術鑑賞をしない方から

「美術館って何が楽しいの?」
「アートって何なの?」
「黙って見てても意味わからん」

と言われる事がありますが、
それはそうなんですよね…

特に展示物への興味や予習もなく
ただ連れて来られて見るのは退屈です。

しかし美術館には時折解説のプロ(学芸員)がいらしたり、お金を払えば作品の解説ガイド音声も付けることができます。

そうすれば、その作品の背景のストーリーを味わいながらまた違った面で眺める事が出来ます。

たまに行くとか行き慣れてない方ほど
プロの手を借りるべき
だと思うのです。
新しい発見に出会える可能性がある

逆に
「美術鑑賞大好き」
「とりあえず何かあれば行きます」

のレベルになると、
もう自分で楽しみ方をわかってらっしゃる方が多いので、逆にガイドや余計な解説を付けずに黙々と作品と対峙して、「自分に刺さる」アートをひたすら探したり、作品に自分なりの解釈を見つける方も多いと考えます。

ですので、先述の話になりますが、
香水上級者はどんな香りを探しにきたのかを敢えて問われるのを面倒と思う方も割といらっしゃるようです。
(『私に刺さる香りを探しに来てるの!』『一人でゆっくり味わいたいの』という気持ちかと察します)

ただ、
プロの手を借りるにせよ、そうでなくとも
実際にその場で実物と相対して
初めて
心を揺さぶられる作品(香り)に出会える

という醍醐味も似ていると思います。

更に例えばものすごく気に入った絵画を
見つけたとして、購入する事になった時
それを自分のどの部屋に飾りたいか?
そもそも自分の部屋のインテリアと合うか?
など考えませんか?

プライベートな寝室なら誰も目にしないかもしれませんが
例えば人目に付く玄関、リビングならどうでしょう?
お客様の目を意識して選びませんか?

やはりそこには好き/嫌いだけでなく
雰囲気に似合う/似合わないが介在する
と思うのです。

勿論
素敵な香水も
優れた芸術品も
人により好き嫌いが異なりますし、
何よりその解釈の仕方に正解はありません…

しかし、
せっかくのシグネチャーセント探し。
最初の1本、勝負の1本こそ
あなたのイメコン診断結果を踏まえながら
探してみるのはいかがでしょう?

きっと素敵な「名刺代わりの香り」に
なってくれると思います。

皆様の素敵なシグネチャーセント探しの旅に
少しでもお役に立てたなら幸いです。

私もゆったりこれからも探していこうと思いますw

本日も長文ありがとうございました。



◉おまけ〜勝手に推薦!気になる/オススメジャパニーズフレグランス5+2選〜


にわかの私が言うのもおこがましいのですが様々な香水ブランドを調べたりお試しする中で、個人的に日本の香水ブランドの香り立ちや魅力に気がつかされました。

そこで勝手に気になる/推したいブランドを5+2つ選んでご紹介しようと思います。
ブランド名から公式サイトにリンクしていますので是非そちらも併せてご覧下さい。

まずは既に有名なメゾン達から

パルファンサトリ

先の投稿でも登場した「大沢さとり」調香師が手がけるブランド。柔らかな香り立ちと評判です。日本の季節や文化、日本人の嗅覚に合わせた調香は香水ビギナーの方にも受け入れられやすいと感じます。

ミヤシンマ パリ

フランスで活躍中の新間美也さんという日本人女性調香師の手がけるブランド。
純然たる日本生まれのブランドという訳ではありませんが、その香りの背景や香りに付けられた名前からしてもやはり日本との深い縁を感じる。


EDIT(h) (エディット)

日本の朱肉メーカー発のフレグランスブランド。なぜ朱肉メーカー?という謎は是非公式サイトからその繋がりを読んで頂きたい。
一言で言うならば、何か玄人の雰囲気を醸し出してるオシャレな香り達。
1番人気の「ローズモヒート」は名前通りの薔薇のスパークリングカクテルの香りで、炭酸がシュワシュワ弾ける香りが見事に表現されている。

武蔵野ワークス

もう少しお手頃価格で手軽に始めたいならば
こちらを。初心者向けに参考になる読み物も多く、種類豊富な香水ラインナップ。そちらも診断やイメージマップのようなガイド表もあったりする。オンラインの取扱い。

リベルタパフューム

日本初のパーソナライズド×フレグランスブランドという事で、自分のオリジナル香水がオーダー出来るブランド。
オリジナルのシグネチャーセントが欲しければ是非!基本的にオンラインだが、頻繁にポップアップイベントで対面開催もある。
香水診断や既製品の香りもある。

(↓こちらは一例としての投稿ですが、こんな感じで対面開催する事も。現在の催事は公式よりご確認下さい。)


続いてまだ知名度はそこまでかも…ですが
注目したいブランド

NO BRAINER(ノーブレイナー)

「100%NATURALのエフォートレスな香りを展開するMADE IN JAPANのフレグランスブランド。世界中から厳選された豊かなエッセンシャルオイルを使用し、ジェンダーを超えて軽やかに纏える香水を提案します」
(公式サイトより引用)

最近知ったブランドでまだ種類は少ないが、その香りやコンセプトに惹かれて。日常に気軽に使えそう。これから先が楽しみなブランド。

将来的には?残り4作品まで出てくる?
楽しみ

YUBUNE TOKYO

最後はフレグランスブランド…ではないのですが。素敵な着想の香りに思わず目が留まった香水。
クリエイターの方が香水販売に従事されていたという前歴を聞いて、ピンとくるものがありました。まだ数は少ないですがこちらも楽しみです。

都内の方は新宿の足湯カフェといえば思い出すかもしれませんね。

↓創設者の方に関する記事


実店舗に関する記事↓


素敵な香りとの出会いがありますように


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