ハラスメントから脱出する方法 ①②ハラスメントにあっていることに気がつく
ちょっと空いてしまいましたが、後回しにした、
① ご自分が、ハラスメントにあっていると気がつく。
②ハラスメントをする人、ハラスメントのある関係から離れる決断をする。
について書きたいと思います。
ブログを読んでくださっている方は、すでに通過したパートだと思いますが、「よくわかってなかったけど、なんだか辛かったよね〜」という気持ちを共にできればと思います。
① ご自分が、ハラスメントにあっていると気がつく。
目に見えるいじめやDVにあった場合は、多少、気がつきやすいと思いますが、それでも自分がハラスメントにあっている事実を理解して認めるのって、すごく難しいと思うんです。
ハラスメントは、親、兄弟、姉妹、彼氏彼女、パートナー、友人など、自分が「親しい人」と位置付けている人から受けることが多いと思います。あるいは、先輩後輩、教師、上司などの「信頼したい人」。どちらも、親しい人として位置付けたい、仲良くしたい相手です。
こういう人とは、日常や仕事など「生活の大切な部分」を共有しているので、不快なことをされたから「さようなら」と単純にはいきません。
その人との間には、ハラスメントだけでなく、そこに入り組むようにして、日常、生活、仕事、楽しいこと、頑張ったこと、優しくされたことなど、いろいろな出来事を共に過ごしていると思います。
そうではない単発であった人なら、たとえ何か不快なことをされても、「あんだ、あいつ」という風に気がつきやすいし、回避しやすい。
でも、ハラスメントはたいてい継続的に受けるものです。ハラスメントをする人は、普通の他人とは違って、自分の奥底の大事な部分、大切な部分、恥ずかしい部分、弱い部分に触れてきた人です。自分が持つ感情の両極端な部分に触れられているのです。究極に嫌なことをしてくるのに、その人と関わりが続いてしまうのは、
そういう理由だと思います。
いい時も、楽しい時も、共にしたことがある人が、嫌な人間だとは、思いたくないものです。
親、パートナー、友人など愛情を持っている相手ならなおさらです。
先輩後輩、上司などでも、仲良くしたいなと思っていれば、同じように嫌だと思いたくない。
もともと、いけ好かない奴ならば、こちらも相手にはしないと思います。
「なんだ、やっぱり嫌な奴だな」と思って、距離を保とうとするのではないでしょうか。
継続的にハラスメントを受けてしまう結果になるのは、嫌なことをされても、その理由を探してしまうからだと思います。
「今日は機嫌が悪かったのかもしれない。」
「本当は優しいから」
「きっと繊細な人だから」
「私が悪かったんだ」
そんな風にいいように理解してあげようとしてしまう。
私が若い頃、元彼にDVされたことのある会社の先輩が、当時のことを話してくれました。笑いながらお酒の席で話してくれたのですが、今思うと、笑い事じゃないんですよね。
その元彼は、気に入らないことがあると彼女に暴力を振るったそうです。お酒の席にいた他の毒舌お姉さんたちが全員で、
「あんた、なんで、おかしいって気がつかないのよ??」というと、
「だって、次の日には、優しいの。
『昨日、ぶったところ、大丈夫?見せてごらん。』ってほっぺたを撫でてくれたから。」
毒舌お姉さんたちは、大バッシング。
「あんたバカじゃないの!ぶったの自分なのに、なによそれー腹たつわー」とみなさん知らない元彼に怒りまくりでした。
ご本人も「バカでしょう〜わはははは」って豪快に笑ってたけど(^◇^;)
だけど、多分、おつきあいしている最中は、素敵に見えていた彼の行為はDVではないと思いたかったのでしょうね。恋は盲目っていうしね。それにしてもひどい話です。
これは、わかりやすい例ですが、これがモラルハラスメントになれば、もっとわかりにくいです。しかも、家族からのハラスメントとなると、生まれてから以来なので、もっともっとわかりにくい。
私がハラスメントに気がついたのは、幼稚園のママ友との関係からでした。私の場合は、大きな力にネジふさられるハラスメントではなく、
どちらかというと後輩からネチネチハラスメントされるイメージでした。
何か言えば「あなたの言葉で傷ついた。無神経な人間だ。」と罵られ謝らされたり、
「庇ってくれなかった」「ケアが足りない」「面倒を見てくれない」とか、
「優しくない」「冷たい人間だ」「情緒がない」という風にけなされたり、人格否定をされて、身動きが取れなくなるパターンです。
わかりやすいのが、「〜してあげたのに」「〜してくれない」ですね。離れると「見捨てた」という形になるか、私が意地悪したみたいになって、人として悪いことをしているような気持ちになる雰囲気。今思えば、くっだらないんです。
すごく嫌だと気がついていましたが、罵倒されることを思うと、「私さえ我慢すれば」と気持ちを押さえ込んでしまう。
ところが、あまりに神経と体力を消耗してしまい、体が限界に。いつも疲労感で、家ではぐったり。
「もうこんなのいやだ。ばかばかしいから、付き合うのをやめよう。なんと言われても離れよう。」と決意しました。
結局、体が「もう無理」と知らせてくれました。
振り返れば、どれだけに無駄な時間を過ごしてしまったことか。ストレスで、子どもと向き合う時間も、すべての予定も、おざなりでした。
そんなおつきあいのせいで、いろいろな部分で子どもたちにしわ寄せもあり、本当に申し訳ないことをしたと、今でも思い返すと辛いです。
「なんで他人のために、ここまで、あほらしい」というのが気づくきっかけでした。なんとか段階を踏んで逃げて、苦しみは終わったと思っていました。
ところがどっこい。自分の母親と過ごす時間、
やりとりに同じ辛さを感じてしまったのです。
母とそのママ友が、そっくりだと気がついたのです。
「え??おまえもかーーーーーーー」とびっくり。母親は、何も変わっていないので、以前から同じ。ということは、私は、以前からハラスメントを受けていたんだ。それまで、一生懸命母親の機嫌を取っていたことに気がつきました。だから、餌食になったのだと。「ハラスメントに対応できる人」として、ターゲットにされてしまったのです。
もちろんハラスメントをするご本人はそんな分析もできないし、賢くないんです。でも、自分のいうことをききそうな人は、行動や言動から嗅ぎとるようです。
エナジーバンパイアだからね。
当然、一度、「嫌だ」と拒否した行為は、母親だからといって受け入れられるわけではありません。ますます両親への嫌悪は強くなっていきました。こうやって私は、他人との関係から、
自分の家族のハラスメントに気がつくことができました。
そして、私にこういう人が取り憑くということは、私の行動を変える必要があるとそこで気がつきました。
②ハラスメントをする人、ハラスメントのある関係から離れる決断をする。
気がつくのは、難しいです。でも、体や心のくせに、その兆候は現れます。いつも、自分を抑えてしまう、心を解放できない、体の慢性的な疲労感など、健康で健全な生活から遠ざかってしまう傾向にあります。
睡眠は、どうですか? 例えば、不眠、あるいは、逆にすぐに寝落ちする。どちらも逆のようで同じ睡眠の問題です。
ハラスメントの被害者(加害者も)は、自律神経の乱れが激しいです。過度にストレスがかかっている上、そのストレスに気がつかないから、体に負担がかかるのでしょうかね。専門家じゃないので言い切れませんが、少なくとも私や周りのハラスメントに関わる人は、共通して、自律神経の乱れや神経症を患っていました。
私は、そうした不健康で不健全な生活をやめたいという思いから、ハラスメントから離れる決断ができました。
「このまま死にたくない」と孤独に苛まれて、
毎晩のようにむせび泣いていた時期もありました。あの時に感じた孤独は、本当に辛かったです。
でも、大丈夫です。健康になって、自分の心と体をとても大事にすると、孤独ではなくなります。孤独感は、周りに人が、いるいないに「関係がない」ことにも気がつきました。自分が自分をないがしろにしてしまうことが、孤独を感じさせるんだとわかりました。
そして、元気になればなるほど、ハラスメント的な考えを持つ人とは、距離ができます。話も生活も生き方も、全く合わなくなるので、向こうも「こいつは役に立たない」と取り憑くことを諦めます。
彼らは、そういう毅然とした雰囲気も嗅ぎ分けます。彼らが嗅ぎ分ける匂いとは、「孤独」や「心の隙間」だと思います。
これをなくすには、健康で健全な生活づくりが必須です。なので、ハラスメントから離れるには、決意も大事だけど、健康で健全な生活づくりが一番役に立っていると実感しています。
決意や決断を保つためにも、とにかく、体力が必要なのです。
疲れた時、風邪をひいている時に強引にされたら「もういいや」って思ってしまいませんか?
でも、元気があれば「いえ、結構です✋」って断る元気がでるじゃないですか?
そういうこと。
元気な心身を作ることが、健全な人間関係の土台になるのだと思います。
そういうことで、脱出レシピの③から見ていただければ、相手に何かをするのではなく、「自分自身の生活を見直すこと」に重きを置いている意味がわかっていただけるのではないかと思います。
だいぶ長くなってしまいましたが、何かお役に立つことがあれば嬉しいです。
どうかな、何か役立ったでしょうか?
脱出レシピ
① ご自分が、ハラスメントにあっていると気がつく。
②ハラスメントをする人、ハラスメントのある関係から離れる決断をする。
③自分のために確実に良いと思うことをする。
衣食住を中心に、自分一人でできることを実行するのがオススメ。
例えば、早寝早起き、掃除、断捨離、運動、健康な食事など。
健康的で続けられそうなことを試して、「自己満足」することが大事。
「今日は、大して何もしなかったけど、これだけはできたな。」
と思えることがあると、小さな自信になります。
「生活」って、些細なようで、この脱出にとても大きな影響を及ぼします。
④③を続けながら
「自分の、自分のための、自分による生活」を作っていく。
無理なく続けることが大事。ぼちぼちで。
⑤これは「違うな」という感覚に気がつく。
⑥⑤「違うな」と思うものから離れる努力をする。
違和感を感じるものへの、敬意は忘れずに。
イヤであればあるほど、そおっと丁寧に扱うのがコツです。
⑦気持ちの良い睡眠(寝付きの良さ、寝覚めの良さ)を目指す。
⑧新しいことにチャレンジ。
⑨リラックスする、安心する時間を持つ。
⑩⑨の時間を増やしていく。
詳しくは、こちらのブログに。
また、以前も書かせていただきましたが、
いじめや暴力などのハラスメントにあった場合は「救急レベル」なので、
すぐに逃げてください。そしてカウンセラーや専門家に相談をしてください。
このやり方では間に合いません。我慢しないで、頑張らないで!
このレシピは、漫然としたハラスメントがある環境から抜けるためのもので、
ハラスメントに蝕まれない生活を作る方法です。