【エッセイ】11. 100日後に福祉でITやる犬
11.我の生涯の味方
我は、極度の精神状態と身体症状から、音楽と水分に依存するようになっていた。
仕事中はADHDのような、双極性障害のような症状に悩まされた。イヤホンで音楽を聴くことを許可してもらえなければ、そわそわしてまた立ち上がって部屋から出て行ってしまいそうになる。
そして、異常なくらい水分の摂取量が多いのだ。
A型事業所での1日4時間の勤務時間の間に、2リットルの水分を飲み切ってしまうのだ。
少しでも水分を切らしてしまうと不安感に襲われたり、頭痛になったりするので、水分は必要以上に持つようになっていた。
この状態を自分では、「自身の不安を紛らわせるための、音楽と水分に対する完全な依存状態」だと感じていた。
ただ、これは依存状態なのは確かだが、「健康的な依存」だと自身では思っていた。
例え音楽と水分に依存していたとしても、周りにとっては関係ないと思うし、被害さえ与えなければ、依存してもらっていた方が助かるのではないか。
これを安易に奪われて、不安定な状態で働かれて、周りに迷惑をかけまくることの方が、「本当の意味での迷惑」になるのではないか、などと思い、割と堂々としながら日々働いていた。
何より、周りの理解があったからこそだった。
周りに対しては、心からの感謝しかなかった。
2025.1.10(金)
ponogarden