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FP1級実技面接体験記【2024年9月29日】partⅡ

今更ですがFP1級実技試験の面接体験記をアップします。
今後FP1級面接を受験される方の少しでもお役に立てればと思います。
記憶が曖昧なところもありますがご了承ください。

私は実技試験は「121点」というギリギリで合格できたので、もしかしたら読む方によってはこんな感じで面接いけるんだ!と思う方もいらっしゃるかもしれません。

私の出来を基準にするのではなく、あくまでに参考程度にご覧いただけますと幸いです。

当日はpartⅡからの面接でした。
当日の設例についてはこちらの金融財政事情研究会のHPをご覧ください。

控室を出てすぐそばにいる係員の方から「まゆきちさんはこちらの面接室です。呼ばれたら返事をしてノックをして面接室にお入りください。」と案内されました。

面接室から「どうぞ~」と呼ばれたので返事をしてノックを3回して面接室に入りました。扉を閉める際は背中を向けず静かに閉めて面接官の前に行きました。

面接官は50代後半から60代前半の陽気そうな関西のおじさまって感じの方でした!記録役の方は50代くらいの静かそうな優しそうな方でした。

面接官→🧓
まゆきち→👩

👩「まゆきちと申します!よろしくお願いいたします!」
(最大限の笑顔と元気な挨拶で空気をつくろう!!)

🧓「まゆきちさんね、どうぞお座りください。」

👩「ありがとうございます!失礼いたします!」椅子に座る。

🧓「では、面接を始めます。Aさんから直接聞いて確認する情報はなんですか?」

👩「不動産の取得日、取得費が確認できる書類があるのかお聞きします。
そしてAさんの資産状況、ご家族のご意向、妹BさんとAさんの関係性について、今後のライフプランについて確認します。」
(せいの先生のメモの通りに言っとけば何とかなるか…)

🧓「わかりました。では、FPとして確認することはなんですか?」

👩「はい、まず現地に行って現地確認を行います。そして…」
続きを話そうとするとここでまさかの質問が…

🧓「ごめんね、先に教えてほしいんだけど現地では具体的に何を確認しますか?」

👩「!!?具体的に…?ですか。(ここで1パニック)建物が実際にあるかとか近隣の状況などです。」

🧓「まゆきちさん、問題よーく見てみて。今回の土地の上に建物ってどうなってる?」

👩「(ゲ!建物ないやん…問題しっかり読めてないのバレる…)すみません建物はありませんでした。」

🧓「謝らなくていいんですよ、そうだよね。建物がないってことは土地だけになるよね。近隣の状況も大事だけど他にももっと大切なことあるよね…?」

👩「大切なこと…ですか…(うーん…面接官が欲しい答えがわからん。どうしよう…)」

🧓身振り手振りしながら「例えばこの土地がどこからどこまでAさんのものかとかわからないよね?ってことは…?」

👩「( ;∀;)申し訳ございません。分からないので教えて頂けますでしょうか。(ひえ~しょっぱなからこのワード使ってしもた…)」

🧓「仕切りがちゃんとあるか、だよね!平地の場合は境界がちゃんとあるのか確認しましょう。」

👩「はい!ありがとうございます✨(教えて頂いたことには感謝の気持ちを込めて)」

🧓「じゃあ続きもお願いします。」

👩「はい、甲土地の権利関係を確認します。具体的には登記事項証明書の請求をします。」

🧓「これはどこで請求するのかな?」

👩「法務局です。」

🧓「はい、では続きをどうぞ。」

👩「自治体の都市計画課で用途地域や今後周辺の土地開発がないかを確認します。また周辺の土地の利用状況や相場について不動産業者に確認します。主な税務関係には税理士さんと相談します。」

「わかりました。では質問事項2番に移りますね。X社が提案する事業用定期借地権方式のメリットとAさんと妹Bさんにとっての問題点を教えてください。また、解決するためにはどのような計画案の変更が考えれらますか。」

👩(事業用定期借地権方式は事前に整理していた通り話そう)
「はい、まず事業用定期借地権のメリットは土地の所有権を移転せず、期間の更新もなく更地返還されることです。また安定的に収益を得ることができます。」

🧓「わかりました。問題点はなんですか?」

👩「30年後更地に返ってきた時にはAさんと妹Bさんが高齢になっているので返還後を見据えて検討しないといけないことです。」

🧓「なるほど、そうだね。そうなるとAさんBさんだけの問題ではなくなるね。他にはあるかな?」

👩(回答いまいちだったんかな…?)
「ほかの土地の有効活用方法と比べると汎用性がなく、収益が低い点です。また、貸している間はほかの用途で土地を活用できません。」

🧓「それもそうなんだけど他にもあるよね~最大の問題点はなんだろう?問題文よく見てみて。」

👩(なんだろう…AさんとBさんの意向が一致していないことかな…?もういいや!思い切って言っちゃおう!!)
「はい、Aさんと妹Bさんの意向が一致していないことです!!!」

🧓「まゆきちさん!そうだね!!AさんとBさんは共有を解消したいと思っているよね。その為にどうすればいいかな?」

👩(まさかの意向が一致していないことがキーワードだったのか。この共有の解消はラスパーさんのマイナンバーズ&伏線回収PDFで覚えたぞ!!)
「甲土地を2分の1ずつ分割します!」

🧓「うんうん、分割して共有は解消されたけどBさんは3000万分売却したいって言ってるけどこの資金はどうやって調達する?事業用借地権だったら売却ではないよね?」

👩「そうですね…(あれ?助け船だと思うけど答えが出てこない…なんだろう)Bさんの持ち分2分の1だけを別に売却します…」
↑なんだ、このトンチンカンな回答は…(笑)

🧓「そしたらX社の提案じゃなくなるやん(笑)ほらほら思い出して!事業用定期借地権の場合は一時金でまとまった資金が欲しかった場合できることあったよね?地代とか…」

この時だいぶ助け船を出してくださっていました(笑)
私自身も何かを発したくて必死で頭をフル回転させていました。
時間のことは考えていなくてとにかく答えを出すことに集中していました。

👩(一時金…一時金なんだろう…ん?前払い金って一時金だよね?これか?!)
「前払い金です…か?(かなり不安な声で)」

🧓「そうだね!!事業用定期借地権は地代を前払い金で受け取ることもできるよね!」
面接官の横にいた記録係の方もうんうん!と頷いてくださっていたので求められていた回答が言えたのかなと思います。

🧓「ちょっと時間取りすぎたね(笑)。では質問事項3番目に移ります。Y社が提案する等価交換方式によるマンションを建設することのメリットと問題点を教えてください。また、その問題を解決するためにどのような計画案が考えられますか?」

👩(これも事前にまとめていた通り話そう)
「はい、建物建築の関する費用が不要なのと手続きに時間を取られることがありません。」

🧓「では問題点を教えてください。」
前半で時間を取ってしまっていたのでサラッとした感じでした。

👩「土地の所有者が実質共有となり、権利関係が複雑になることです。」

🧓「そうだね、じゃあその問題点を解決するために何かいい方法はないかな?」

👩(なんだろ…妹Bさんが3000万円得るためには…)この時問題点=AさんとBさんの意向が一致していないことに気を取られすぎていました。
「Bさん持ち分であるマンションの一部を先に現金で受け取ります!」
(問題解決の回答になっているのか…?)

🧓「うーん。ちなみにこの土地って条件が合えば特例が使えるよね?それはなんだろう?」

👩(特例??なんだろう。三大都市圏、容積率400%…とりあえず浮かんだキーワード出してみよう…)
「地積規模の大きな宅地でしょうか…?」
↑そもそも三大都市圏にあるのは甲土地ではなくAさんが住んでいる場所でした(笑)

🧓「??甲土地って三大都市圏内かな?これ土地ってどこにある?」

👩(うわ!違うやん…💦)
「失礼しました。甲土地は既成市街地です。」

🧓「ってことは甲土地は立体買い替えの特例使えるよね?」

👩(もうわかんない!とりあえず返事しておこう)
「はい!適用できます!」

🧓「(笑)(笑)本当に使えると思う?(笑)(笑)」

👩(え?まさか違う?試された??)
「いえ、やっぱり適用できませんかね…(´;ω;`)?」

ここで大笑いされながら
🧓「アハハハ(笑)ごめんね、まゆきちさん、ちょっといじわるな質問しちゃったね(笑)」

👩( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)もう大パニックです。

🧓「最後に本事案に関与する専門職業家にはどのような方々がいるか教えてください。」

👩(落ち着け…得点源だぞ。平常心、平常心…)
「はい、主な税務関係は税理士、不動産の売買は宅地建物取引士、土地の所有権の登記は司法書士、法律関係は弁護士、あと不動産鑑定士、土地家屋調査士です。」

ピピッ(ここでタイマーが鳴る)
🧓「まゆきちさん、もしお金を払うから確定申告してください言われたらどうしますか?」

👩「丁重にお断りします。」

🧓「なんで?」

👩「税理士法に違反するからです。」

🧓「わかりました。面接は以上になります。お疲れさまでした。」

👩「ありがとうございました!失礼いたします!」(最大の笑顔とお辞儀、背中を向けずに扉を閉めました。)

1回目の面接は振り返るとかなり助け船を出していただきました。
それに面接官との相性がよかったのかもしれません。
間違ったことも笑いながら違うよ~と教えてくださったりなんとなくですがベテランな感じがして面接官にいい空気を作っていただいた気がします。

partⅡの面接はわからないこともあったけど最低限のことは話せたと思います。あと「持ち帰りやわかりません」を1回しか言わなかった。ちょっとだけ不安がなくなり控室に戻りました。


…この後のpartⅠで苦しむとは思ってもいませんでしたが(笑)

partⅠに続く(^^)/

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