見出し画像

ぐるぐるの謎の巻


2019年2月18日


グレーの冬空の下のパリ、私にはある解けない謎がある。この街に冬が来る度にやって来るある解けない謎。。。

実はそれは、何の変哲もない普通のもの。そう、それは、マフラー。パリの女性も男性も共に首にぐるぐる巻いている、あれです。


画像1


                 達人


きっとぐるぐる巻いているだけのはず。なのにあの、巻き慣れ感とおしゃれ感!あれはセンスを越した、もう。年齢も性別も関係無し。子供からおばあちゃん、男性まで。


画像2


                 達人


彼女らのグルグルマフラーだけで、はい、おしゃれなパリジェンヌやパリジャンの出来上がり!これはもう、DNAに刻み込まれた、パリジャン、パリジェンヌとしてのアイデンティティだとしか思えません。


画像3


                 達人


一体何が違うのか?冬が来る度、こっそり観察を繰り返してみても、分からない。。

家でこっそり一人で巻いてみるけど、どうも違う。いや、全然違う。。。
例えるなら、外国人の着物姿の、“何かが違う“ のあの感覚。いったい何が違うのか全くの謎。完敗です。。足元にも及びません。。

「ちっ。だったらね、着物着てみなさいよ!似合うわけないんだからっ!」とつぶやいてみるも、負け犬の遠吠えか。

あ。そうだった、私、着物着れないんだった。。。完敗でございますわ、いずれにしても。


☆新しい動画アップしました。こちらもよろしくお願いします☆



L'art d'enrouler son écharpe

Sous le ciel gris de l’hiver à Paris, il y a un mystère qui revient chaque année.

C'est pourtant une chose très courante. Parisiens et Parisiennes enroulent de leur cou diverses formes d'écharpe ou de châle.
Normalement, cela se met comme ça, sans réfléchir. Mais les Parisiennes y mettent la manière et sont très chics. Ce n'est plus du style, mais de l'art. Et l'âge n'a rien à voir. Ce la va des tout petits aux plus âgés, même aux hommes. En un coup d'écharpe bien enroulée, les voilà en Parisiennes bon chic bon genre. Ne s'agit-il pas de leur identité propre, inscrite dans leur ADN ?

Qu'est-ce qu'elles font de différent ? Chaque hiver, j'ai beau les observer en cachette, je ne comprends pas.

A la maison, je m'entraîne toute seule, mais cela ne donne rien. Rien du tout. Il manque quelque chose. Un peu comme quand les étrangers portent le kimono... Qu'est-ce qu'il manque ? C'est un mystère.

Échec total ! Impossible de leur arriver à la cheville...

Moi : « Mets un kimono ! On verra bien si ça te va ou pas !», grommelé-je.
(↑ un cri de  vengeance des vaincu )
Au fait, personnellement, euh...je ne porte pas le kimono.
C'est un échec total...à tous les niveaux !! (>_<)

フランス人女性Pさん、訂正、アドバイスありがとうございました!
また今回もとっても勉強になりました。日本語の言い回し、ニュアンスは、文字から文字への翻訳では絶対に伝わりません。「この感じを言いたいならフランス語ではこう表現する」というスタンスが必要なんですね。今回のタイトル「グルグルの謎の巻」ですが(グルグルと書物の“巻”を掛けています)、フランス語では別な意味にしてあります。まず駄洒落はそのまま翻訳は無理ですし、このグルグルという擬声語、日本語は擬声語を多用しますが、フランスでは擬声語はマンガの中ぐらいにしか用いられません。ですので相対する言葉が無いという理由と、とても不自然なフランス語になるのを避ける意味で、あえてフランス語のタイトルは変えるほうがいいというアドヴァイスを頂きました。
あと、今回学んだ言葉の一つが、en cachetteこっそり、隠れて、です。secrètementでもいいのですが、もっと重いニュアンスになるので、今回の家でこっそり練習する、のニュアンスにはこちらのほうが合っているということでした。カシェットって音もなんだかかわいいですよね。

いいなと思ったら応援しよう!