週末に郊外で畑をしていた頃
25年ほど前
最初の子どもが2歳になるかどうか
ご近所のお友達家族で
よく集まってご飯を一緒に
食べていた
ある時お友達家族の中のひとりが
みんなで週末に畑をやるのは
どうかなぁと提案
そうだよね、子どもたちも
土に触れたり自然と触れ合ったり
作物も収穫できるなんて
いいねと1時間圏内で通える場所を
条件にそれぞれ探し始めた
スマホ時代ならすぐ検索に
なるけれど
その当時はほんとにアナログで
先ずは住んでる都市の掲示板
とか近郊の街に電話で問い合わせ
いくつか候補を見に行ったけれど
しっくりこなくて
知り合いなどにも声をかけたり
引き続き探していると
車で1時間ほどの距離に古民家を
借りて趣味の和紙作りを
している方に相談してみると
その地元の不動産屋さんを
紹介して頂いた
そこで事情を説明して
畑付きの古民家の物件を内見することに
それなりに改修は必要だけど
条件にはぴったり
家賃5万円を3家族で出し合う形で
畑をしながら
週末田舎暮らしが始まった
春は家の前の道路沿いに
桜の木があり
お花見し放題
夜桜が映えるように
ライトアップもして
梅雨入り前には蛍を
小川に見に行ったり
カエルの鳴き声を聞きながら
眠ったり、それが
信じられないくらい
よく眠れるんです
夏の終わりになると
ひぐらしがカナカナカナと
なく声を聞いたり
秋は作物の大収穫
落ち葉を集めて焼き芋
冬になると何もないので
近くの日帰り温泉へ
今思えばとても贅沢な時間を
家族や友達と過ごせたんだなぁと
幸せな気持ちになって
その時の色んな場面を思い出します
その時の記憶を
すぐに分かり合える夫がいなく
なったからなのか
そんな楽しかった一場面を
振り返りながら
また新しい記憶を
増やしていくんだなぁなんて
考えて
どちらも私の大切な記憶
60歳を数年後にひかえ
つくづく
色々なご縁に恵まれてこそ
ここまで来られたから
感謝でいっぱい
振り返る気持ちになれるのも
感謝しなくちゃ