セブ島 語学留学 Day22〜Day27
”YOU CAN DO IT!”(あなたならできる!)
レベルテストまで残り1週間となった日曜日は、一日中ひたすら自習室にこもって勉強していた。
翌月曜日からスピーキングクラスでは、レベルテスト対策をしてくれた。
Self Introduction(自己紹介) 自己紹介を英語で話すこと。
Picture(写真)ランダムに出された写真を見て、その情景を英語で説明すること。
この2つを重点的に繰り返し練習することになった。
勿論、現時点では全体の英語力不足は納得のいくところだけど・・同じことを日本語でやってみようと思っても ”うっ!” と詰まってしまうのだ。
自分自身のことを相手にわかりやすく説明すること・・今まで考えもしなかったことだ。
写真を見て、その情景を言葉で説明する。そんなの写真を見れば一目瞭然じゃないか!と言いたくなる気持ちをいったん置いといて、考えてみる! これは、写真を見てない相手に言葉で情景を伝えるってことになるのでは!? となると想像力を膨(ふく)らませて・・どうしたら相手に伝わりやすいか!?ということも含めて考えないといけないだろうし・・すでに、頭からはプスップスッ煙が出始めた。これは英語力以前の問題だ。オレは、日本語ですらこれらの事を伝えることができない。
まずは、ここから始めないといけない。
アイデンティティ(自分らしさ/自分が思う自分)が分からないと、相手に自分のことを知ってもらうことはできないので、さらに自分自身を深く掘り下げてみる。
・どこで生まれ、どこで育ったか?
・いま現在住んでいる場所は?
・そこはどんな所?
・どんな性格なの?
・食べ物や飲み物の好みは?
・好きなアニメ・映画・本はある?
・特技や夢中になれることは?
・どんなものに興味を持ってるの?
正直、今回のレベルテストの勉強を始めるまでは自分自身を丸裸にして細かく分析したことは今までなかったので、自分のことを色々と他人に知られることは、なんだかとっても恥ずかしい気分だった。
まず、文法やらフレーズは一旦(いったん)脇に置いといて・・自己紹介の内容に関連する英単語をすべて洗いだしてみる。
今度は、話したい文章をイメージしながら、それらの英単語を順番がメチャメチャでもザックリと並べてみる。この時は、まるで英単語のパズルと格闘してるみたいだった。
すると、今まで何も存在していなかったノートのページに何やら文章らしいものが浮かび上がってきた。
当然、接続詞などの単語はないので英文としたら未完成だ。この未完成の状態のまま授業の時に先生に披露してみた。
当然、相当なダメ出しを予想してたんだけど・・意外にも先生からは・・
『すごいじゃない!』と言われキョトンとするオレ!何が凄(すご)いんだろうか?
すると先生が赤ペンでandや butや orなどの接続詞を書き足してくれた。不思議なことにそれだけで、英単語を並べてガチャガチャだったものが、英文らしくなってきたのだ。これにはオレも感激した!先生ありがとう!
”YOU CAN DO IT!”(あなたならできる!)
先生のひと言が、レベルテストの重圧に潰(つぶ)されそうになっていたオレの背中を大きく後押ししてくれた。この一言でどれだけの勇気と元気を頂いたことか!感謝!
テスト勉強も楽しくなってきた週末の金曜日。校内放送が流れた。
『超大型の台風がセブ島へ接近中です。その為、明日予定していたレベルテストは来週の木曜日に延期します。』
”よっしゃ〜!”
校内のどこからともなく上がった歓声に、浮き足立つこともなく
”このまま回転数を下げないように、週末を乗り切って木曜日のレベルテストに臨むぞォー”
この時のオレには自信が満ち溢れていた。
”I CAN DO IT!” (オレならできる!)