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モラハラ夫
40歳過ぎて、結婚など無理だと思っていた。
一度離婚して、解離性障害で生きづらさを抱えながらも、何とか仕事をして生きていたが、30歳からの記憶がすっぽりと抜けており、私しか分からないファイルの中に、写真と一言の日記だけが残っている。
機能不全家族で、両親が憎かった。教育虐待と言っても、父は暴力、母は価値観の押し付けを私に課した。
テストで9割以上取らないと、教育熱心な父に殴り蹴られ、幼い頃から、家族という物に絶望しつつも幸せな家族像に憧れた。
中学の時に家では殆ど話さず、家は牢獄だと思っていた。
そのような家庭に似た人と結婚してしまい幼い頃言われた言葉を再度聞くこととなる。
「生きている価値がない」
「そんな事も出来ないの?」
「死ねばよかったのに。」
「俺の人生の足でまといだ」
「頭悪いな」
「お前さえいなければ上手くいくのに」
何度も聞いた言葉。
そして最後に必ず
「俺がいなかったら生きていけないくせに」
そう言っていた。
私はその結婚生活で、都度解離が激しくなり、他人格で受け入れて、無理やり幸せな夫婦なんだと私だけ我慢すれば上手くいくと信じていた。
この人も傷を抱えている。
時折優しく接する夫を可哀想に思っていた。
夫の転勤で誰も知らない土地へ来て2年経っていた。
夫のSNSにはとても幸せに見える私達夫婦の様子が映し出され、誰も私達がどんどん傷付けあって不仲になっている事を知らなかった。
その頃私は拒食症になり、限界を感じた時、別人格に変わった。記憶は主人との結婚生活の事は忘れていない、ただ、物凄い怒りと寂しさ、憎しみと破壊的な考えが一度に湧き上がり、主人を操ってやろう、そして離婚してやろう、一生苦しめてやろうと決心した。
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