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こんにちは。
ポンコツ母さんは元保育士です。

今日も音声での配信もしています。
両手は塞がっているけど、
耳だけは空いてるよって方は、
ぜひ利用してくださいね!

今日は、ある方の投稿から、
私も同じように悩んだことがあるなと思い、
その思いを配信させていただくことにしました。


障害を持ったお子さんのいるクラスに
配属となった年のお話です。


2人の障害児さんがいて、年齢は3歳児なので、
初めての保育園での生活。

初めての集団生活を経験されるということで、
お子さん自身、環境に慣れる事にとても大変な
思いをしたのではないかなと思います。


そのクラスの担任は、私を含めて2人で、
少し、行動の激しいお子さんに、
一人が付きっきりになるという方法で、
1週間交代でもう一人の先生と協力し合って
保育をしていく形としました。


そして、その障害をお持ちのお子さんにとって
初めての保育園。
初めて見るたくさんの子どもたちがいる
部屋で過ごす事自体、その子にとっては、
苦痛なものだったのだと思います。


部屋から飛び出し、保育園の門も
乗り越えて、外に出ていこうとしてしまう状態。


外に出てしまうことだけは避けなければ、
とても危険で、無事にお預かりしているとは
言えません。

外に走り出した瞬間に、必死に追いかける
という日々を過ごしていました。

これが本当に足も速くて、
当時はまだ若かった私でも、とても必死でした^^;


このお子さん自身の事を考えると、
行動の制限をしてしまっていることが良いのか
どうなのか、

将来、社会で生きていくために
という事を視野に入れた対応が良いのか、

(例えばお部屋で過ごすことだけはできる
 ように、とか)

このお子さんの思いを最優先にして、
私は安全だけは確保できるように付き添う
という形が良いのか


当時は本当に悩み、障害児さんの施設で働く
友人に相談をしたりしながら、
毎日を過ごしていました。


ただ、それでも、保育園外に出ないようにと
行動を制限されることで、パニック状態と
なってしまうので、
そうなると、教室の机や椅子を全てひっくり返し、
大泣きの状態になり、
他のお子さんにも危険が及んだりして、
怖がってしまう姿も見られたりしていました。

そして、パニックが落ち着くにも、とても
長い時間を要するので、
他のお子さんの活動がストップしてしまう
事もよくありました。


そんな中、
もう一人の担任の先生と私の関係が
上手く築けていたので、
そこが本当に救いでした。

そのお子さんの保育に関しては、
本当にどうしたら良いか、毎日悩んで、
全力だったので、
担任同士の良い関係が無ければ、
とても乗り越えられなかっただろうな
と思っています。


そして、そのお子さんにとっても苦痛で
あったかなと思う毎日ですが、

毎日毎日、顔を合わせていると、

この人、なぜかいつも一緒にいるなと
受け入れてくれるようになったのか、

私に抱っこされることも受け入れてくれたり、
膝に入って来たり、

という姿も見られるようになってきました。


そして、本当に時間はかかりましたが、
“部屋で過ごす” ということが、
少しずつできるようになって、

さらには、
クラスの子どもたちも、
その子の姿が日常の一部
と感じるようになったようで、

パニックを起こしていても、
何も反応しない子、
状況をさらっと受け入れている子、
がいたり、

中には、
そのお子さんのお手伝いをしてくれる子
まで見られるようになり、

一緒に過ごしてきた他のお子さんたちにも
変化が見られるようになっていきました。


そのお子さんの安全を守ること、
一緒に過ごすお子さんの安全も守ること

に必死で、

保育園で一緒に過ごしていく

という事に、
本当に難しさを感じ、悩んでいましたが、

これは大人の都合からの考えだったんだなと
今は思います。

でも、それも、他のお子さんにケガをさせて
しまうことはできないという中で、
親御さんたちの理解も必要になりますし、

保育士としては本当に悩むところだと思います。


それに、やっぱり理解を得られない事もあるので、

“いかに安全に1日を過ごすか” 

というところを
保証しなければならないと思うと、

必死に行動を止めてしまうこともありますし、


保育士不足の中で、
十分に対応できないところからも、

保育士の悩み、辛さ、負担ばかりが増す

ということもあると思います。


色々なお子さんがいて、
同じ状況では無いかもしれませんが、

どうしたら良いか分からない
中での保育になってしまっている保育士さんも
多いように思います。

この年の私の経験からも、
小さな頃から色々な個性を持ったお子さんと過ごす
事は良いことだなと思います。

当たり前のように受け入れて、助け合う姿が、
保育士が言わなくても、見られるようになって
いたからです。


やっぱりお子さんは、大人より柔軟なので、
こういった経験が、今、よく言われる
『多様性』というところにも繋がると思いますし、

今まで生きづらさを感じてきた
障害を持ってみえる方にとっても生きやすい
世界を作ることに繋がると思います。


ただ、保育士不足や知識不足の中で、
そういった環境を作っていくことは、
かなり難しいです。


研修や勉強会等もありますが、
現状に合っていない状態での情報なので、
現場で困っている保育士さんも多いんだと
思います。


保育士不足等の中でどうしていくか、
もっと具体的なフォロー態勢が無いと、

保育士さんが潰れてしまう

ということが止まらないように思います。



そう思うと、
今回、投稿されていた方のように、
身近なところで解決できない時こそ、
全国に繋がりやすいSNS等を使って
ヒントをもらったり、
問題提起をするという事も良いかも
しれませんね。


障害の有無に関わらず、
どのお子さんも過ごしやすい世界にするために、
保育士さんの環境が変わることが必要だと
改めて感じました。



それでは今日はここで終わりです。

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました🍀










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子育てマインドサポーター/保育士歴10年の双子ママ☆ポンかあさん
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