【10選+3】プロ野球チームでアナリストする際に役立った本
お陰様で先日投稿したエントリが「#スポーツ 記事まとめ」に取り上げていただき、多くの方の目にとまったようで大変ありがたいです。
友人・知人・家族からもメッセージもらったりしました。ありがとうございます!
↓ちなみにそのエントリ
今回はこれを見てくれた友人(全国紙の記者)からのリクエストに応える記事を書こうと思いました
プログラミングについては、正直大したことできないので後者の方でいこうかと。本エントリでは以下3つの分類から10冊と追加で3冊をピックアップした。
軽く書評らしきものも書いたが、詳しく知りたい場合は各書籍のレビューを見てもらえばいいと思う。
1.MLBの先行事例を学ぶ~マネーボール、ビッグデータ・ベースボール、アストロボール~
マネーボール:前回のエントリでも触れたが、セイバーメトリクスの基礎や基本的なデータとの向き合い方、チームへの浸透のさせ方など学びが多い。映画もあるが、是非書籍を手にとって欲しい。ドラフト会議の話やハッテバーグの打席アプローチの話は面白い
ビッグデータ・ベースボール:マネーボール は元々スタッツにはあったが、過小評価されていた指標(OBP,OPS,WHIP)を適切に評価した話
こちらはトラックマンと統計学・機械学習によってこれまで計測できなかった捕手のフレーミング(際どいボールをきっちりストライクに見せる技術)に焦点を当てた話
アストロボール:さらに話は進んで、データと感覚の融合にまで話は進む。また、選手の伸び代を見るためにデータはもちろんだが、性格的な部分まで深堀りしていたというのは興味深かった
2.監督・コーチの考えを学ぶ~野球論集成、CHANGE、二軍監督の仕事、最高のコーチは教えない。~
野球論集成:とにかく網羅性がすごい。打撃・投球・走塁・守備・状況別・カウント別での考え方全てが丁寧に書かれている。
CHANGE:ラミレス監督の本ということで紹介。彼自身データをどう扱っていたかや選手のどの部分を見ていたかはよくわかると思う。
二軍監督の仕事:MLBでも実績のある高津監督が二軍監督時代に書いた本。二軍とは何か?や二軍のやるべきことがまとまっている
最高のコーチは教えない:球界内外で評価の高い吉井コーチの本。コーチングとは?プロ野球選手に何かを伝えるにはどうすればいいか?という点で大変参考になった
3.選手の考えを学ぶ~非常識のすすめ、ゆとりの美学、空に向かってかっ飛ばせ!~
一応、捕手・投手・野手から1冊ずつ
非常識のすすめ:今やすっかりYoutuberになった里崎さんの本。捕手ならではの視点や場面場面での割り切り方など参考になる
ゆとりの美学:マエケンの本。PL、広島での厳しい練習環境のことや日本とメジャーの違いなどにも触れられている
空に向かってかっ飛ばせ!:DeNAからMLBレイズに旅立った筒香の本。二軍で悩んでいた時の話やドミニカの話が面白い
4.追加の3冊
ここまで紹介した本も全て参考になったが、これから紹介する本は最も参考になったかもしれない。それは、お股ニキ(@omatacom)の本だ
いずれもデータ一辺倒でなく、映像などから読み取れる感覚を大事にしている。そのためこのエッセンスを持っているとコーチ・選手とデータを基にした話がスムーズになる。DeNAには何人か愛読している選手がいて、寮に常備してたりするらしい