2023年をながめる
1月-6月(上半期)
1月は正直授業の疲れが溜まっていて,それどころではなかった。ヘロヘロで息も絶え絶えだった。授業は消化試合,とりあえず潰れない,潰れない,そればかりを心の中で唱えていた。
2月のゼミ全体発表のあたりなんか正直何してたか覚えていない。研究のうまくいかなさに泣きそうになりながら発表を終えた。
M2に何をすればいいのか何も思いつかないまま,年度末を迎えてしまった絶望感に浸っていた。
そうこうしていると新入生が入ってきて俄かに慌ただしくなってきた。
仕事を教えたり研究の話をしたり。環境が変わると案外気持ちも新しくなる。同時にいなくなった人のありがたみをひしひしと感じたりもした。静かな笑顔を浮かべて,みんなの潤滑剤になっていてくれたあの人。本当にすごい人だったんだな,私はそうなれなかったな。
この辺りで急に研究のテーマが変わる。
それと同時に左太ももに腫瘍があることが発覚して入院・手術が決定する。病院の待合室やベッドの上で,先行研究を読み直さないといけなくなったり,全く新しい分野の本を読んだり。
他の人の研究進捗とは周回遅れのような気がして泣きたくなった。
手術後の傷も相当痛かった。全然歩けないし,重たいもの持てないし。毎日ガーゼ換えないと膿だらけになるし。
移動を手伝ってくれたパートナーには感謝だ。いろんな人に心配してもらって人の温かさを感じた。けれども痛いものは痛い。ネガティブ思考の悪いところだ。
だから多少元気になった瞬間に,心の健康を保つために,たくさんドライブや旅行に行ったり,友達の家で過ごしたりした。今見返すと退院して1週間足らずでバイト先の人とピザパしてる。何してるんだほんと。
米津のライブに行けたり(誕生日にだ!),季節の美しいものをたくさん見たりした。
7月-12月(下半期)
この辺りから研究をガンガン進めていかないといけなくなる。
9月の発表と10月の中間審査と11月に控える学会発表のためだ。正直まだ自分の足元がふわふわしてるのに辛すぎる。
でもやると決めたからには仕方ない。走れ走れ。
夏
名古屋に学会に行ったり,先輩とランチしたり,新しくできたお店に足繁く通ったり,シンポジウムの運営をしに行ったりした。9月の全体発表の直前にコロナにかかったり,東京から帰ってきた次の日が中間審査だったりしてなんか大変なことになってたけど,よく飛ばなかった,自分。
秋冬
そうこうしていたらあっという間に学会だった。2週間連続発表。
流石に大変だった。
先生にも無理な指導スケジュールをお願いしたりして大変申し訳なかった気がする。
いろんなハラスメント,人権に関する話も動きがあった。統一教会,政治とカネ,入管法改正,ジャニーズ,宝塚,LGBTQ周りとか。ガザ・パレスチナの問題があったりあまりにも目まぐるしかった。
バイトにも区切りがついた年。ぐるぐるぐるぐるといろんなことが動いていく年だった。停滞感よりもいろんな老廃物が限界を迎えて吹き出してくる感じだった。でもそこで新しく生まれる不正義もあって。
来年はどんな年になるんだろう。できればいろんなことを積み残さずに新しい年を迎えたかった。
でも私たちはこういう時だからこそ年末ウォッシュしたいという欲望に争わないといけない。
人の命や尊厳に関わることに終わりはない。
持続可能な形で関わり続けなければならない。
新しい年が少しでも明るいニュースの多い年になりますように。
一歩ずつ前へ。
大学院での研究費用として大切に使わせていただきます、ありがとうございます!