pongtsu

設計家です。夢に形を与え、未来に道を作るのが仕事です。というか仕事ってそういうもんですね。

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最近の記事

ロバストな物を作る

前提ものづくりでは、サプライチェーン、人員計画、生産計画など含めたあらゆる活動でロバスト性が重要ですが、ここでは機械構造的な(物理的な)観点で列挙します。 設計時に留意すべき観点物理的に安定となるよう設計する まずは一つの物体について、制御が困難、または計算が困難な要素を避けましょう。例えば下記。 摩擦に頼らない 薄い材料に頼らない 水平度に頼らない 不安定な動作点で使用しない 遷移域で使用しない ヒステリシスを避ける 設計の幹となる形状・構成は可能な限りシ

    • さわやかのリスク管理

      今回、本当にどうでもいい話です。 メーカに勤める身ですが、つまるところアセンブリの技術で食っていると考えています。ある意味、日本の殆どの企業(≠製造業)は同じなのではないでしょうか。 最近訳あって、アセンブリとしての品質(アセンブリ時の耐環境)の考え方について問われるケースが多いのですが、自宅でJISやMILをサーフィンしていたとき、ふと下記の動画を思い出しました。 さわやかのハンバーグは食べたことがあります。確かにおいしかったです。この「おいしい」を提供するために、な

      • 接着の評価

        ねじの評価リストで記載したとおり、構造的結合の例としては主に下記などがあります. ねじによる結合 接着による結合 ろう付け/はんだ付けによる結合 リベット・勘合など ここでは、接着による結合について書きたいと思います。接着は、化学的・経験則的な理解が必要であり、かつ比較的自由度が高い施工方法のため、個人的には難易度が高い施工だと思っています(単に勉強不足ということですね...).従って、下記に評価視点のリストを記載しましたが、あまり当てにしない方が良いかもしれません

        • ねじ締結部の評価

          構造的結合を行う方法は実は色々あります。例えば ねじによる結合 接着による結合 ろう付け/はんだ付けによる結合 リベット・勘合など あまり上手な分類ではない気がするので適宜編集しますが、ここで述べたいのは1.のねじ結合についてです。 評価リスト強度評価の観点で一番重要なのは、観点の抜け漏れです。ねじ一本一本に対して求める機能・性能は様々だと思うので、一概には言えないこともありますが、ねじ結合の設計を行う上で重要な観点を以下に列挙します。それぞれについて具体的な設計

          RSS(root mean square)という宗教

          「言っちゃいけないことはたいてい正しい」という言葉を本屋で見かけました。「身も蓋もない」を身も蓋もない表現に書き換えたものということですかね。 設計をするうえで公差設計・誤差解析はマストだと思います。 設計するうえで、RSS(root mean asuare)で累積誤差を検討することがあるかと思います。RSSの意味や使い方はググればいくらでも出てきますのでここでは割愛しますが、留意事項を下記に残します。 1.規格・インターフェースはLS(liner sum)が大前提 ネ

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          セラコンの破壊を防ぐって無理では?

          セラミックコンデンサの破壊モードは主に二つに分かれます。 パッケージで受ける外力による破壊 はんだ付け部でうける外力による破壊 1.については、セラミックが脆性材料であり破壊された瞬間にクラックが発生するため、外観で判別ができます。一方2.については、基板実装後ははんだ付け面が見えないことから判別が難しいです。さらに、クラックが入っていたとしても亀裂が部品を横断していなければ導通はとれているために、電気試験で検出することも困難です。 ということは、2.のように亀裂が発

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