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争いを好む女と一緒におるよりは

 結婚して以来聖書の通読を続けていた夫と、一緒に私も通読を始めたのは10年ほど前から。子ども達がまだ大学生の頃はなかなかできないときもあり、朝、聖書を読んだ後に祈る時間を持てるようになったのはここ数年のことだ。

 ある年、夫が指さしてマルをつけなさいといったフレーズがこれ。

争いを好む女と一緒におるよりは
屋根のすみにおるほうがよい
(箴言21章9節)

 ソロモンの言葉とされている箴言には似た表現がいくつもあり、25章の24節は日本語の訳がほぼ同じ。ソロモンは知恵者だけど漁色家だと私は思っている。だからかなり正室・側室に悩まされたに違いないなどと不埒なことを考えてしまう。

 私はといえば、不思議な脳のおかげで、ブレーキを踏みながら猛烈にアクセルをふかすような生き方をしてきたように感じる。そのために他者との摩擦で争いが起こったりすることも多々ある。そして少し落ち着いたとはいえ、今も何かに向かうとき寝食を忘れて取り組むが、ふとしたきっかけで墜落するとそのまま投げ出してしまうような危うさを持っている。

 今まで私が墜落した後のことを、夫を初めとして仕事の同僚や家族や教友達がカバーしてくれてきたのだけど、気がついていなかった。

 そんな話をくだんの彼女にすると、必ずまっこうから私のことを肯定してくれた。無条件の肯定にまさるものはない。だから私も彼女の今の状態を肯定しつつ祈っている。


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原 ふゆこ
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