正月早々、LINEで親友に送り付けたショートショート。
突然、金玉が喋り出した。
なにやら焦っているようだ。
僕はとりあえず、落ち着かせることにした。
金玉をそっと手に取る。
そして優しく撫でてあげた。
すると、少し落ち着いたのか、金玉は話し始めた。
金玉曰く、この世界に来てからずっと違和感を感じていたらしい。
自分の身体なのに自由に動かせない感覚だそうだ。
それが最近になって酷くなり、とうとう我慢できなくなったので、僕に相談したとのことだった。
確かに言われてみると、今までの金玉の動きはどこかぎこちなかったような気がする。
それに、先ほども金玉に触った時、いつもより熱かった。
どうやら、この世界で生きていく為に、無理矢理金玉を動かしていたようだ。そのせいで、身体への負担が大きくなっていたみたいだ。
「ごめんね……」
僕の目からは涙が流れていた。
おしまい
なんだこれww