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裸のランチ

noteの秋の企画があるということで。1本しか書けそうなものありませんでしたが、名作(謎作)映画を紹介。

高いね!!昔、GEOで借りておいてよかったな。オンラインサービスで見れるところがないものな。

あらすじ

タイプライターが女性器ゴキブリに変身します。出かけた先で出会ったゲイが化け物に変化するので、そこを出て謎の場所に向かいます。天井から鎖で吊るされた宇宙人的な奴の頭に生えている触覚的な管から、脳みそをちゅーちゅーしている人たちがいます。幸せそうにちゅーちゅーしています。

意味わからんでしょ。でも本当のあらすじです。

原作小説の背景を知ると納得する

映画は原作を再構成したものということなので、原作そのままというわけではないらしいんですが、意味不明な理由は原作小説にあります。

原作小説が出版されたのは1959年。アメリカの小説家ウィリアム・シュワード・バロウズ二世の作品です。あまりにも猥褻(わいせつ)な作品だったので、アメリカ政府から発禁処分を受けています。

ウィリアムはドラッグ漬けで、各国を転々としながら暮らしていました。1949年には同居生活をしていた人物を射殺する事件を起こしています。それからドラッグを断とうとしたあたりで、書き溜めたものを構成した『裸のランチ』を発表しました。

つまり、ドラッグでおかしくなった頭で書いたものがまとめられたもの、という感じなのです。そりゃ支離滅裂、意味不明にもなりますね。

「わからなくはない」感が怖い

当然私はドラッグとは無縁の生活ですが、徹夜続きだった後にやっと寝れたときの夢とかは本当に支離滅裂なので、なんとなくわかる感があるんです。

小さな虫が途端に大きな化け物になって話しかけてきたりとか、全然知らない人と親友みたいに話していたりとか、そうかと思えば壁がゼリーになって飲み込まれたりとか、そういう夢ありますよね。

それが映像として残されている感じなんです。なんかクセになる。

脳をぶん殴られてぐちゃぐちゃにされてる感じもあるのに、どこか親近感もある、その妙な感覚が怖くも面白い感じです。でも、受け付けない人は受け付けないと思うし、途中で気分が悪くなる感じもします。なんか汁気、びちゃびちゃ感ある映画なので。

なんでこれを紹介するのか

基本的に私が好きな映画はワイルドスピードとかで、ジェイソンステイサムとドウェインジョンソンが誰かをぶん殴ってれば「最高!」なんですが、脳みそにこびりつく衝撃度でいえば裸のランチが勝るので、何か1本をといわれればコレだなと。

ニッチな映画に詳しい映画コアファンとかではないです

映画好きになると、大衆映画は面白くないとかいう方向にいっちゃう人がいるらしいんですが、そういうタイプではないです。むしろ大衆映画が好きだし、あんまりこう、難解な映画は好きではないです。

ワイルドスピードと裸のランチに共通していることがあります。「色々考えながら見なくて良い」です。

お笑い番組とかも同様で、ただただ、見せていただけるものを見て笑ったり、「なんだこれwww」ってなったり、そういう、脳みその内部を使わなくていいエンタメが好きなんだと思います。ニュアンスが伝わるといいんですけれど。お笑いではハリウッドザコシショウさんとランジャタイが好きです。キンタロー。さんも好き。きっとこれで伝わる。

見てみてね

脳みそを使うのをやめたい、おやすみしたいという人におすすめの映画でした。色々こう、難しく考えるのをやめられます。見たあとは「なんの時間だったんだ…」とか「とんでもねぇ…」とかそういう、バカみたいな感想しか出てこなくなるので、気が楽になると思います。

ただし、寝不足とかお酒めっちゃ飲んでるときとかは見ない方がいいです。脳がバグったまま戻らなくなるかもしれないので。健康なときに見てみてください。おすすめです。

#おすすめ名作映画


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