VNL2021 男子1戦目vsイラン🇮🇷

データ：5/28　20:00～　セットカウント3－0

出場選手

OH：石川祐希（C）、髙橋藍、大塚達宣、高梨健太、福澤達哉

MB：髙橋健太郎、小野寺太志、山内晶大、李博

OP：清水邦広

S：藤井直伸、関田誠大

L：山本智大、小川智大

1セット目

日本

1番藤井　2番石川　3番山内　4番清水　5番髙橋　6番小野寺　リベロ：山本

イラン※（）は番号

1番バディ（18）　2番エバディプール（２,C）　3番セイエド（６）　4番ガフール（10）　5番メイサム・サレヒ（17）　6番モジャラド（15）　リベロ：ハズラトプル（8）

スコア25－19

2セット目

日本

1番藤井　2番石川　3番山内　4番清水　5番髙橋　6番小野寺　リベロ：山本

スコア25－22

3セット目

日本

1番藤井　2番石川　3番山内　4番大塚　5番髙橋　6番小野寺　リベロ：山本

スコア26－24

サーブ

1セット目日本はサーブポイント0。ビッグサーバーとされていた西田、柳田のいない状態であれば及第点と言ったところ。サーブミスは石川以外ミスも無く、セッターを走らせる程度に乱せている、リベロ以外に打てていた。その後髙橋石川がエースを出せていたのは良かったが、今後よりレベルの高いチームと対戦することを考えれば次戦以降はもう少しサーブポイントが欲しい。

アタック

OH編

収穫としては髙橋だ。前衛時にブロックを利用して決めることも出来れば後衛では自分で一本目を処理してバックアタックを決めるなど繋ぎからの攻撃が光った。終盤では大塚のあげたハイセットを器用にブロックを利用し得点する等引き出しの多さを見せた。

一方石川は隔離期間や合流の遅れなどもあってか被シャットの場面が目立った。ミス直後に得点する等修正力の高さはうかがえるものの、試合前半の貢献度は低かった。しかしそれでも最多得点者は石川であることから、石川の能力の高さを痛感させられる。この期間でどこまで仕上げてくるかが楽しみである。

MB編

日本は山内がAクイック、Cクイックと呼ばれるセッターの近接スロット主体、小野寺がBクイックと呼ばれるスロット３ほどの位置で攻撃参加している。今日に限っては両者とも得点源というよりはサイドを活かす、フィニッシャーをサイドにするための布石のような使われ方の印象。1セット目は少し打数はあったものの、試合全体で言えば今日は影を潜めていた。日本が勝ちあがるために、フィニッシャーを担えるMBに成長してほしい。

OP編

何と言ってもサプライズだったのが大塚の起用だろう。高校時代、バックライトから攻撃参加していたことはあったがまさか代表で見られるとは思わなかった。普段と異なるポジションで慣れない点は見えたものの、他のスパイカーに遅れることなく参加しコンスタントに決めていたのは収穫だった。清水も得点は少なかったもののピースの一つとして機能していた。OH登録された高梨も大学時代OPだったため、VNLのOPは今後楽しみなポジションである。

ディフェンス

ブロックは山内3点、石川が2点とポイントを取るブロックが出来ていた。しかし山内のブロックが少しネットの前ではなく上にバンザイのような形を取っており、コミットで機能しきれなかった場面もあったのが気になる。スタッツで言えば髙橋も2点であるが、チームのブロック戦術として他２枚がレフト寄りのコミット気味でいる場面で相手の得点源ガフールと1枚でマッチアップする場面が多かったため、日本の戦術ベースで考えれば1枚ブロックの強さを髙橋は身に付けるとスタメン入りの可能性はより高くなるだろう。

レセプションに関してはイランのサーブをうまく処理出来ていた。失点を1点に抑え、セッターが走る場面も少なかったためスムーズにレセプションアタックが行えていた。唯一の失点の場面が髙橋石川の間を突いたサーブで石川が崩された、というものだったが2本目はスムーズに髙橋が処理して切れていたため良かった。失点時少し髙橋の開きが早く石川の守備範囲が広まったため髙橋が少し守備の範囲を広げれば石川髙橋両方とも輝けるのではないかと考察する。

ディグに関しては山本のディグ力はさすが代表というところで、ブロックの抜けたところで拾うだけでなく多少イレギュラーなボールも処理していたのは良かった。

イランはMBの攻撃手段にスロットをスライドさせたコンビを多用しており、セッターと近い位置でスロット1つ分くらいを空中で移動しながら行っていた。日本は終盤連続でレシーブする等ブロックだけでなくトータルディフェンスで対策出来ていたのかなといった印象。

山本は少しブロックが甘くなった時など、位置取りが少し個人の判断である印象だったため大会を通して、フロアディフェンスを構築できれば全体の完成度がぐっと高まるだろう。

次戦からはしっかり更新できるように頑張ります。

ここまで読んでいただきありがとうございました。