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VNL2021 男子4戦目vsセルビア🇷🇸

データ


6/3 セットカウント1-3(25-18,23-25,22-25,13-25)


日本代表出場選手


OH:髙橋藍、大塚達宣、高梨健太、福澤達哉

MB:髙橋健太郎、小野寺太志、山内晶大、李博

OP:清水邦広、大竹壱青

S:関田誠大、大宅真樹

L:山本智大、藤井直伸

両チームのスターティングメンバー

日本

S:藤井(3)

OH:髙橋(藍)(21)、高梨(17)

MB:山内(6)、小野寺(2)※キャプテン代理

OP:清水(1)   

L:山本(20)

セルビア

S:ジョヴォヴィッチ(9) 

OH:コバチェヴィッチ(2)、イヴォヴィッチ(9)

MB:クルスマノヴィッチ(7)、ポドラシュニン(18)

OP:ルブリック(16)

L:ペコヴィッチ(6)


最初のオーダー表

元の表データ作成...越 光(TwitterID:@koshi_hikari99)さん


概要

今回は今大会初黒星という結果になった。1セット目は日本の良い形が出せていたものの、それ以降はセルビアが日本の攻撃を封じた試合だった。

セルビアが日本に勝った要因として、3つの点がある。

①サーブ

 まずはサーブが言える。直接的な失点は少なかったものの、攻撃枚数を減らされた。特に4セット目17-21の場面。日本はこのローテ(下の画像)の時、レセプションは高梨・山本(L)・大塚が担当するが、レセプション時大竹がライト側に移動・関田がセット位置に付くために大塚の前には関田・大竹・髙橋(健)が構えていた。

 この時セルビアのサーバーは、大塚の前を狙うことで日本の守備時の処理を増やし、結果として大塚、交代して入った髙橋(藍)は乱された。日本はセンター線を意識させたい状況であったが後衛OHの高橋(藍)が崩れたため、関田はMB髙橋(健)を選択。助走が不十分でさらにセット位置が離れていたためブロックにかかり、最終的にセルビアの得点となった。セルビアはこのように効果的なサーブを打ち日本の攻撃を単調化させた。

②ブロック

サーブが機能したことで生きるのがブロックだ。セルビアはスプレッド気味のブロックシフトにしていたため、日本の形が機能していた1セット目はセンター線を中心に攻撃が通っていたが、崩されサイド主体になった日本にとっては苦しいブロックシフトと言えた。さらにサイド攻撃の場合ブロッカーはセンター線の攻撃に比べ大きなステップでの移動が可能なため、より高いブロックが可能になる。システムを機能させた上で身長差を突いたブロックシステムだったと言える。

③アタック

サイド主体になった日本とは違い、セルビアは積極的にセンター線の攻撃を用いた。返球位置がアタックライン付近でも、スロットを状況によってずらしたバックアタックや縦のクイックなどを効果的に使用した。

これまでの試合で懸念していた、日本のセンター線のブロック力の低さを突いた攻撃の組み立てだった。これによりサイドがより生きるようになり、日本のディフェンスは後手後手となってしまった。

今後に向けて

日本に求められるのは、MBとOPのレセプション能力、ネットから離れた位置からでのセンター攻撃、ビッグサーブだろう。

まずレセプションに関しては、日本は特にOHとLが担う部分が大きい。しかし日本の攻撃の中心を担っているのもOHであるため、ショートサーブなどの比較的処理し易いボールについてはOHの負担を減らす努力をチームで行うことが必要だ。

センター攻撃については、スライドアシストであったり縦の打ち切れないようなトスを得点につなげられるMBが増えることが望ましい。しかし日本はOHの得点能力が高いため、レセプションの内容にもあるようにバックアタックの助走を潰さないためにディフェンス時チームで対応できればMBが打てない分OHのバックアタックでカバーできるボールも増えてくるだろう。

サーブについては、やはりもう一段階上のサーブを求めたい。トータルディフェンスで対応できるようになっているからこそ、あと少しの差をサーブでカバーしたい。これまではサーブが強みだったが、今はそれ以上にチームのレベルが上がっている。以前であれば良しとされているレベルのサーブでは足りない。

ここまでポジティブに課題について考えれるとは思わなかった。今後も応援したい。

今後の日程

アリノミ(TwitterID:@arinomi_hrs)さん作成

※18日のカナダ戦の放送時間は、地上波のものになっています!ご注意ください!BSでは18日(金)の16:30~18:24となっています!


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