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チョーク

いつか終わりがくる。

それがこの世界に生を受けた僕たちの運命だ。「永遠ってあるのかな」と歌ったJPOPを知っているが、ないと分かっているからこそ永遠というものを魅力的に感じてしまうのではないだろうか。母なる大地であるこの地球でさえもいつか終わりがくると知った時はさすがにこの世界の無常さを嘆かずにはいられなかった。平家物語の作中でも諸行無常が謳われているのだから、人は何世紀も前から全ては終わりに向かって進んでいると自覚し今を生きようと必死なのだろう。けれどいつか終わりがくるからこそ全てのものは美しいとも思う。いつか終わるからこそ時間を大切にできるし人を大切にできる。終わりに向かって行く明日を、自分の大切に囲まれて生きていきたい。

そんなことを短くなっていくチョークを頭に浮かべながら考えた。

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