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別府大分マラソン2024 レースレポ&今後に向けての振り返り

2024年2月4日、初めて参戦した別府大分マラソン。ここに向けて何ヶ月も準備を積み重ねてきた、正真正銘の本命レースでした。
結果は目標には全く及ばない2:50:50(NET 2:50:38)で、最後の10kmだけで8分もタイムを落とした大失敗レースに終わりました。一方で個人的には収穫も見つけられたレースでした。
①レースプラン、②レースレポ、③今後に向けて、の3つに分けて振り返ります。

①レースプラン

やりたかったレースプランはこれ。
・前半ハーフは冷静に走る(k350-355の集団について、多少遅いと感じても集団のペースに委ねて巡航)
・ハーフ〜35kmは頭で考えずに体に委ねて足を動かし続ける
・35〜42kmで迎える苦しみを楽しむ覚悟を持って勝負に出る
・最後195mは出せる全てを尽くしたフルスプリント

日々のトレーニングや練習で走ったハーフマラソンを通じて、この要素につながるような準備をしっかりと出来ていた手応えは十分。3週間前に入れたk345での30km走などに裏打ちされた自信があり、失敗するイメージもなく、スタート前からどんな走りをできるんだろう?体がどんな反応を見せてくれるんだろう?と、とても楽しみでワクワクしていました。

②レースレポ

スタート〜序盤

40分前まで防寒着に身を包み、30分前に荷物預け、15分前にプレラインアップ、空撮のヘリコプター、そしてスタート位置に移動して号砲。感動するほど素晴らしい流れ。興奮しないではいられません。でもレースに入ったら冷静になって、次第に形づくられる集団を慎重に見極めにいきます。5km通過がグロス19’29”で完璧にサブ45ペースの集団を掴みました。
感覚的に体の状態はとても良く、余裕度もかなり高い。微妙に遅いかな?このペースだとアップサイドは狙えないよね?と思いつつも「勝負をかける35kmまではひたすら我慢が大事。徹底的に集団を利用させてもらって楽に距離を進めよう。」と自分自身に言い聞かせて、それを淡々と遂行していました。

15〜25km

走っていてフィーリングが良かっただけに、もどかしくなってきたのが早くも15km辺りから。給水でのバラつきだったり、集団の集合離散があったりする中で無理のない範囲で少しずつ前の集団に移っていくことを選択。でもギアは上げない。淡々と。

のはずだったのが、18kmあたりで2人のランナーがポンっと飛び出す予期せぬ展開に。緩やかな登り、カーブとバンク、路面の荒れ、最短ルートを掴みづらい幅広な道路。そんな環境で集団のペースが少し落ちていたこともあり、ここでこの2人の流れに乗っかろう!とグッとアクセルを踏み込みました。隣のランナーと「仕掛けるにはまだ早すぎません?」と一瞬お互いに言葉を交わしていたにも関わらず。
結果的にこの日の最速ラップとなった19’05”は20-25km区間でした。

後から振り返ってみると、経験豊富な別大ランナーの皆さんは別府市街と大分市街の間のカーブ&バンク区間は意図的にペースを調整していたんだろうなと想像しています。それに気づかずに集団を飛び出して足を使ってしまったと。

25〜35km

30kmが近づいても普段のペース走と比べて心肺的にはイージーな感覚で、このまま35kmまで問題なく押していける!そう確信していたのがガラッと変わったのが32kmくらいのこと。足が重い…。今までのマラソンや距離走で心肺的にキツくなることはあっても感じたことのなかった「足が重い」という初めての感覚。ここは集団を離れて耐えながら立て直そう、と判断して少しペースを緩めて様子を見る作戦です。キロ4で粘ればサブ45に滑り込める!

実は20kmくらいからずっと感じていたシューズの中でのズレ。足の裏が擦れて熱くなってたのも、気のせいとか、問題ないとか思って無視していたのが、ペースを緩めたことでアドレナリンも低下したのか、明らかな痛みとなって襲ってきました。こうなるとネガティブなことばっかりに思考を持ってかれてしまいます。事実上の終戦でした。自分自身に打ち勝つことができなかったのも悔しいです。

35km〜ゴール

徹底的に集団を利用してここから勝負に出る、と思い描いていた最後の7kmは、それとは真逆の耐久戦。

両方の足の裏にできた大きなマメ(水脹れ?)の影響は決して小さくはなく、一歩一歩が本当に痛くて、フォームは崩れ、ペースもどんどん落ちていき、時間の経過とともにサブ45やPB更新の可能性が一つ一つ消えていきます。そんな状況下で決意していたのは、絶対にレースを投げ出さないで走り切る!格好悪くてもいいからゴールする!ということ。走ろうが歩こうが痛いのは同じなら走ってゴールした方がいいし、なによりつくばマラソンの時のDNFの悔しさは二度と味わいたくない。

32km地点からの10kmだけで8分のタイムロス、最後の2.195kmは11分もかかる大撃沈でした。それでも2ndベスト、シーズンベストでのゴールでしたし、頑張り抜いてのゴールなので確かな価値があったと感じています。(そりゃ本当は最後までプラン通りにやり切って、答え合わせをしたかったですけど…)

③今後に向けて

【良かった点】
・ダウンサイドも真正面から向かい合って走り切ったこと
・悲惨なほど崩れても2:50:38(ネット)の2ndベストで走力の向上は確信
・ジェル2個ポカリ割りをフラスクで携帯する方法は大正解
・言葉でしか聞いたことのなかった「足を使う」「足が重い」の意味を体で覚えられた
・感覚重視で組み立てたピーキングプランも自分に合っていそう

【反省点】
・ギア準備は念入りに!(特にシューズとソックスとその組み合わせ)
・ロング走の負荷が高すぎ(特に3週前のk345×30km…多分ですが疲労が残っていたかも知れないです)
・前の集団を何度も追って足を使いすぎ
・慎重さが全く足りない
・アップサイドを意識しすぎず、自分で決めたレースプランを遂行するべき
・余裕度高いと感じても終盤までは我慢して自重する
・初見コースは難しい

【次戦はボストンマラソン!】
サブ45必達!と意気込んでいたにも関わらず、つくばマラソンDNF、別府大分マラソン2:50:37とかなり遠回りをしてしまっている感のある今シーズン。
シーズンラストを飾るボストンマラソンは初の海外レース&有名なHeartbreak Hillに象徴されるアップダウンの多い難コースです。決して簡単ではありませんが、1秒でもPB更新できるように、残り10週間で万全の準備をしていきます。そして、本番では今回の反省も活かして徹底的に慎重なレース運びを心掛けるつもりです。

ボストンで地に足をつけた勝負をしてひとつの成功体験を持ち帰ることが、来シーズンのサブ40チャレンジに繋がっていくと信じています。



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