8/5(金)🗽米国株まちまち💦再び 予想を上回る力強い雇用統計を受け、債券市場では利回り上昇🙅♂️ 一方、株式市場ではリセッション懸念後退🙆♂️と好感される展開
7月米雇用統計は、予想大幅に上回る伸び
・非農業部門雇用者数 52.8万人増(予想25万人増)
・失業率 3.5%(予想3.6%)→50年ぶりの低水準
・平均受給 前月比0.5%増(予想0.3%)
○ 債券市場では
FRBによる積極的な利上げが継続され、9月FOMCにて75bp利上げ確率が上昇し、短期債、長期債の全て利回りが上昇
⭐️2年債と10年債の利回り格差0.5%近くもの歴史的な高水準
本来なら将来の景気後退を示唆しる悪材料になるハズですが、、、
2年債は目先の利上げ加速を折り込み上昇、一方で10年債は将来の景気減速を折り込み利回りが伸びず格差が拡大しているとも解釈でき、来年以降の利上げ停止、その先にある利下げを探し始めている状態🙆♂️
○ 株式市場では
リセッション懸念が高まる中でも米企業決算は「思ったほど悪くなく」好感されています。それが故に、予想を上回る雇用統計は「リセッション懸念の後退」との解釈に繋がり、下落に転じることがあれども、下値は限定的な力強い状態🙆♂️
○ ただし!FRBの金融政策は「データ次第」
来週(水) CPI は+8.7%が予想されており(前月+9.1%)
予想を上回る結果、「インフレのピーク」を見出せない場合は株価にとっても打撃となる恐れがありますので、要!注目です😉💫
良質な情報と共に🍀
◆各種チャートでMarketの流れを確認
様々な資産をグループ分けして、動きを比較出来るように並べて見ると
・改めて 何が要因で動いたのか?
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全体を俯瞰して眺めるとマーケット全体の流れを理解しやすくなります😉
予想外に力強い雇用統計を受け、、、🤔✨
・債券市場では
利上げ確率上昇と共に、債券利回り上昇
・株式市場では
発表直後下落するも小幅、NY寄付き以降に反発、乱高下繰り返しながらも、しっかり下値を切り上げ、前日とほぼ変わらない水準で大引けを迎える
○ S&P500先物
予想を裏切られた強い雇用統計でも下げ幅は思ったより小さく🙆♂️
でも、乱高下を繰り返すハードな一日💦
○ VIX指数📉
不安定に乱高下を繰り返す株価推移の中でもVIX指数は下落傾向🙆♂️
投資家心理の改善の象徴👍
○ 原油価格
世界的な景気減速で需要が減速しつつある兆候が強まり下落
○ 10年国債利回り📈
力強い雇用統計を受け、9月FOMCにて75bp利上げ確率が上昇
○ S&P500📉
S&P500の次の振り目4200を前に押し戻されながらも、予想を上回る雇用統計を受けて下落しても小幅としっかり、来週(水)には弱いCPI(消費者物価指数)予想する見方がサポートしているもよう
○ VIX指数📉
週間ベースではイベントで反発する場面がありながらも、しっかり低下傾向であるのは投資家心理が改善されている表れ🙆♂️
○ 原油価格📉
世界的な景気減速による需要低下を折り込み続ける原油価格
○ 10年債利回り📈
予想を上回る雇用統計を受け、利回り上昇
終値はまちまち
日中の安値を切り上げて推移していることは力強さを感じる展開🙆♂️
⭐️目先の「利上げペース減速」期待が後退し
「Sell the Rips(戻し売り)」で上値が重い展開にも見えますが、、、
一方で
⭐️世界的な景気減速を折り込み下落し続ける原油価格など「インフレのピークアウト」を期待して
「Buy the Dips(押し目買い)」が力強くマーケットを押し上げる展開
○ NASDAQ < S&P500 < NYダウ
-0.50% -0.16% +0.23%
○ +0.73% ラッセル2000
強い雇用統計を受け、リセッション懸念が後退とのことで国内売上が多い小型株にとってはプラス材料
○ -0.91% SOX
利回り上昇はグロース株にとっては大きくマイナス材料
予想を上回る力強い雇用統計を受け利回り上昇
○ 短期債
2年債利回り 📈 3.3267
⭐️NY引け後に短期債利回りが急上昇していることが心配
9月75bp利上げ確率が急上昇
○ 長期債
10年債利回り 📈 2.8270
○ 10年債と2年債の利回り格差
-0.4997(前日-0.3548) スプレッド更に急拡大
⭐️NY市場の引け後に2年債利回りが急騰し、スプレッド拡大も株式先物はあまり反応していません。(月)の動きに改めて注視したいところ👀✨
2年債利回りが低下すれば問題なし、10年債利回りが上昇した際は株価下落リスク
○ 為替 米ドル
+1.62% ドル円 132.703
+0.84% ドルインデックス
-0.63% ユーロ/ドル
力強い雇用統計を受け、FRBが積極的な利上げ継続との観測でドル全面高
中でも円に対して大きく上昇し、1日の上昇率としては6月半ば以来の大きさ
○ 仮想通貨
-0.39% ビットコイン23,205
ドル高で下落
商品市場では世界的な景気減速を折り込み全面安
○ -0.01% 原油先物📉 88.53
○ -1.44% 天然ガス先物📉
○ -0.80% 金先物📉 1,792
○ 0.84% 小麦先物📉
○ VIX指数📉
⭐️強い雇用統計は悪材料のハズだったのに。。。
株価の注目は来週(水)に発表、予想される弱いCPI(消費者物価指数)への期待で株価の下値は限定的、VIX指数は低下
○ VIX指数先物の各限月
第一限月( -8/17) 22.60
第二限月( -9/27) 24.90 スプレッド +10.1% (←前日+8.9%)
第三限月(-10/19) 26.37 スプレッド +5.9%(←+5.1%)
⭐️久々に見たスプレッド10%超え🙆♂️ VIX指数先物の第一、第二限月のスプレッドが10%を超えると株価のラリーが継続する期待あり♪ (月)も継続か要!Check♪
⭐️力強い雇用統計を受け、全面的に利上げ確率が上昇
現在のFF金利 225-250bp 現在の利上げ見通し
9/21 300-325bp以上 68.0% (前日33.5%) 50bp or 75bp
11/02 325-350bp以上 82.0% (45.1%) 25bp利上げ
12/14 350-375bp以上 69.6% (34.0%) 25bp利上げ
2023/7/26 350-375bp以上 41.7% (13.9%)
⭐️年末までに利上げは停止し、来年後半には利下げが意識される状況
◆BARRON’S記事をベースにポイントを整理
予想の2倍以上も増えた雇用統計😰
今までの
『強い経済統計=利上げ加速継続=リスクオフ』の構図が変わりつつある模様
分解してみると
○強い経済統計
予想を上回った雇用統計を受けて、米国経済の力強さが裏付けられ、リセッション懸念が後退することを好感
○利上げ加速継続
インフレ抑制効果が出るまでFRBは利上げ継続を明確に打ち出していますが、商品価格をみるとインフレによる、景気減速、需要減退を折り込みピークアウトを示唆しており、「年内の利上げ加速継続も、年明け以降は利上げ停止、その後の利下げを探り初めている様子
○リスクオフ
米国株は6月半ば迄にリセッション懸念を折り込み大幅下落しましたが、その後反発。
米国株の1日1日の日中の動きを見ると悪材料を受け下落しても、しっかり反発し、下値を切り上げる日が目立つようになりました
VIX指数が低下傾向であることに加えて、スプレッドが拡大傾向にあるのは投資家心理が改善、むしろセンチメントの強さを表しており、
「リスクオフ」と言うより、「リスクオン」の流れ
◆今、そして これから
「インフレのピーク」を確認する為に
来週(水)発表のCPI(消費者物価指数)では
前年比+8.7%上昇、前月に報告された40年ぶりの記録9.1%から低下すると予想されています
今のところ、
目先の利上げペース加速は継続すれども
「インフレのピークアウト」への期待が株価のサポートになっている
もし、万が一 CPI が予想を上回る強い数値となった場合は
FRBの更なる利上げ加速が意識され、株価暴落が避けられない恐れがありますので要!注意
そんなイベントが待ち構えている米国市場
『強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく』
by 米著名投資家 ジョン・テンプルトン