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性愛・愛欲のヨーガ


ヨガと聞いて想像するものはどんなことですか?

スタイルのいい美女が柔軟性を強調したポーズをとる様子。
見た目の美しさや健康効果を謳うエクササイズのようなものが
ポピュラーなイメージかなと思います。
もしくは座禅を組んで瞑想する姿。
超越した感覚を持つ神秘的な雰囲気をまとった人。

上記のようなことを求めている方には先に謝っておきます。
すみません。

ここではもっと俗物的な(?)
【気持ちいいをつくる性愛・愛欲ヨーガ】
食べること・眠ること・肌を重ねることに焦点をあて
あまのじゃくヨーガ講師の私がポツポツと語っていきます。

ここでは古代インドをルーツとするものを語りたいので
ヨガをヨーガと表記しますね。

さて話を戻して
ヨーガがエクササイズじゃないなら、なんなわけ?とお思いの方。
ヨーガの教典📚ヨーガ・スートラではこの一文のみ
【ヨーガとは心の作用を死滅させること】

理性感覚、欲を統制して純粋な本質を抽出にして解脱を目指すことです。
(解脱とか怪しげな響きに警戒するのはわかります、
でもヨーガを語るには外せない言葉なのでご容赦を)

これを達成するためにエクササイズ的なこともやってみようってことなんですね。
ブッダも解脱したくてあらゆる欲を捨てる修行をしていました。

ヨーガをまじめに学んでいればいるほど、ビジネス化されたヨーガに
モヤモヤする人は少なくなくて、
特にヨーガ講師は集客のために打ち出されたエクササイズ部分以外の
要素をどのように伝えるか。
ここにこだわり始めると、かえって自分を縛り全然ヨーガできてないじゃんと悪循環に陥る講師をたくさん見てきました。
心の作用を死滅、解脱、欲を捨てるというワードは警戒されてしまうし、
誤解も起きやすいですし、売れないから笑
なのでレッスンには哲学的な部分はほとんど組み込まれません。

一方、私自身は基本的に修行マインドが低めタイプな為
この悪循環に陥るほどまじめではありませんでした。
ヨーガによって身体と心のコントロールができるようになればなるほど、
快楽的な感覚が育ち
『生きてるって面白い!解脱?それより先にこの身体よ感覚を味わい尽くしたい!』となってしまったのです。
心と身体の統制をとり欲に振り回されないようにヨーガをしてるのに。。。
一見、反対の方向へ行ってしまった自分はどうにもしっくりこなくなってしまったヨーガの教え。

そんな私がようやく自分の腑に落ちた教え
それが【カーマ・スートラ】性愛のヨーガと呼ばれるインドの古典📚

カーマ・スートラとヨーガ・スートラは同じ5世紀古代インドに生まれ
一説には同じ作者なのではないか、とも言われています。

欲を捨て解脱を目指すヨーガ・スートラ

欲を味わい愛を語るカーマ・スートラ


相反する教えが同じ作者?
これ読者対象が全くの別なんです。
愛は欲の一つ。
愛があるから、苦や執着が生まれ、この世にとらわれると解釈するか
愛があるから生きる意味をみつけ幸せな人生を謳歌できると解釈するか。

欲に振り回されず、欲に溺れることなく、欲をコントロールすることは
どちらも共通で、欲の使いどころと最終的にどうなりたいかによって
学ぶ教典が別なのではと思うわけです。

カーマ・スートラはじめ、中国の房中術、性愛の教科書として現代に受け継がれている様々な教えはシンプルに性愛が人間から切り離せないものだから。
狂わされ破滅したり、昇天したり、まるで天使のような悪魔のような
【性愛・愛欲】

時代を超える性愛・愛欲、シンプルにエロ。
欲を生きるエネルギーにしていくのが性に合う方
ぜひぜひよろしくお願いいたします♡


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