はじまりとしての静かな首
塑像
2021年5月制作
素材:石膏、木
学部4年生になった2021年の春、思い立ったように彫刻を始めた。
未経験から卒業制作を作るまでが1年間なんて、今思うと正気じゃない。
だけど、どうしようもない必然性を感じていた。
指導教員と相談して、塑像による首を作り始めた。
首には人体造形の重要なポイントが多分に含まれているらしい。
道のりは絶望的に長かった。
「人間になってきた」と感じてから、恐ろしい時間がかかった。
1日向き合って悩んだのち、一箇所だけ指で擦って帰るような日もあった。
頭を悩ましてる時、指導教員から「完成を決めるのが作家の責任だ」と言われ、はっとした。
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