7弦ベースをメインにしようしてた時期もあった。ポングの息抜きトーク(4)
【4弦は少弦ベースって認識だった】
「もう4弦でもよくね?」ってぐらいに考える事まである今現在。
それからすると、7弦をメインにしようとしていたなんて、自分で自分に困惑を覚えてしまう。
いやほんと、あの熱量は何だったのか、その源泉を思い出してみると、池袋で行われていた楽器フェアだかで弾いた、MTDの7弦の衝撃だった。
当時、国産のクソ重い6弦に悪戦苦闘していた自分。
とにかく重い、弾きづらい、パンチを感じない、抜けてこないなど、凄まじいストレスに心身やられてしまっていた。
「あぁ….6弦弾きたいけどこれは無いわ….しんどすぎるわ….もう全然楽しくない….」という感じにまぁ、悲惨な記憶しかない。
そんな中で弾いたMTDの輝きったらなかった。
「めちゃ弾きやすい!」
「めちゃ軽い!」
「めちゃ音が良い!」
「何だこれ!?マジかよ!?」
電気走るぐらいショッキングだった。
もうほんと、その時使ってた6弦より弾きやすいんじゃないか、こっちの7弦の方が遥かに良いんじゃないか、こんな次元の違うベースがあるのかって、価値観が色々ひっくり返ってしまった。
残念ながら、その頃の財力じゃ全く手が出せなかったんだけど、あのMTDの衝撃は今でも忘れる事が出来ない。
そのしばらく後、「本気で7弦をやるぞ!」って熱が高まった時期があり、MTDを筆頭に7弦ベースを試奏しまくった。
TUNEのB-7だったかな?日本初の7弦って事で登場してすぐ弾いた覚えがあるし、海外ハイエンドと比較すると非常に現実的な価格だった為、候補として挙げていた。
でも、実際に本命にしたのはTUNEではなくMTDでもなく、予備知識もほとんど無いエルリックだった。
新たな可能性を感じたのか?よりフィーリングが合ったのか?
本気で仕様を考えたり、実際に見積もりもお願いしたり、あのまま行ってたらどうなっていたのか、これまた自分で自分に興味が湧いてしまうかもしれない。
って事はまぁ、結局7弦には手を出さなかったし、そのまま全然違う方向に行っちゃったんだけど、好みから言えばそれも仕方ないと言うか、必然だよなって気がしてしまう。
「最高の6弦ジャズベースが欲しい!」と常日頃から思ってるし、4弦にしても5弦にしても、フェンダーのそれを基にした物が好き。
しかし、7弦まで来るとさすがに、そのフィーリングも気持ちも無くなってくる。7弦のジャズベース、プレシジョン、それはちょっと無いよなぁと。
で、フェンダーテイスト好きなのは変えようがないので、そうなるともう、7弦自体が選択肢から消えていってしまうわけである。
21フレットが好きというのも大きいし、バルトリーニのようなスタイルではなく、昔ながらのフェンダースタイルなPUが好き。
そんな事を考えている内に、7弦ベースからは心が離れていってしまった。
しかしま~、ジャズベース好きと言いつつ、元々は結構過激なアンチフェンダー。
それが一転して大好きになってしまったという、その心変わりっぷりや信念の無さ、ふらつき加減に自分で笑っちゃうところでもある。
ややこしい事に、それでも7弦に惹かれたりしてたなんていう、どうにも訳が分からない。
ただ、信念が無いと言ってる一方で、ジラウドのブラッククラウドをもう、13年間弾いてきている。
7弦を諦めさせ、6弦もやめさせたという意味でも、このベースの存在はあまりに大きすぎる。
多くの失敗と遠回りを重ねて辿り着いたこのベース。もはや何をするにも弾くにも、これが自分の中での基準になっている。
「じゃあもう信念あるんじゃんか!」と言ってもよさげなところ「これの6弦があったらなぁ…..」なんて溜息を漏らしてたりするので、全然変わってないっちゃそんな気もする。
ただやっぱり、これの7弦が欲しいとはならないかな?
フェンダーテイストから離れるにしても、憧れがあるのはアンソニージャクソンのコントラバスギターぐらいだし、6弦の中で納めたくなるかなと。
それだって絶対メインにはならないだろうし、自分が使うならやっぱり、フェンダーテイストは捨てられないかな~って思う。
よっぽどの衝撃、究極のドンズバ感でもない限り、6弦にするにしても、ジャズベとプレベのそれからは、離れられそうにない。
にしても、今更のように思うけど、あのクソぶっといローB弦、ギターの領域にまで行くような高音弦、それを完璧なバランスで鳴らすようにしろとか、難癖にも程があるって感じだよねぇ。
ところが、実際にやっちゃったよってクオリティ、先駆者として突っ走ってたMTD・マイケルトバイアスって凄すぎる!
いや~、ハマるべきだったんだか、ハマらずに助かったんだか、どっちなんだろうね?
「7弦ベーシストポング!」
・・・う~ん、あんま良い感じの未来は想像できないかな?
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