虫歯になった親知らずを抜いてきた。ポングの息抜きトーク(6)
【最初は麻酔も効かなかった親知らずの抜歯】
2月20日、親知らずを抜いてきた。
先々週ぐらいにホルモン屋に行った際、いつのまにやら割れてたらしく、ま~、焦った焦った。
歯医者の診断、完全に虫歯バックリ。もう抜歯しか手段がない。神経までやられ始めてて、いつ激痛が襲ってきてもおかしくない。
本当にどうにもならない状態だった。
で、香辛料とか砂糖を控えるようにして、抜歯当日まで何とか持ちこたえ、いざ手術!!
とはすんなり行かず、麻酔が全然効かなくて、いや参った参った。
結構な本数を打ったにも関わらず、抜歯前のクリーニング時点でもう痛い。水がしみるのも丸分かり。
「あ~これは厳しいかもねぇ…..」って先生の声も聞こえてきたり、諦めムード漂う酷い状況。そこまで放っておいてしまったって事もさらに認識。
「やべぇ….これ大学病院行きなのか….全身麻酔とかか…..」
頭がグルグルした。
向こうの提案としては、別日に分ける方法もある、とりあえず今回は頭だけを落とし、炎症が収まってから麻酔が効く日に本番という、二回式みたいな事が出来るって話を聞いた。
隣の歯にぶつかってる親知らずの頭、それを取ればスペースが出来る、もうちょっと生えて出てきたりすれば取りやすくなる、そんな内容だったはず。
ただまぁ、せっかく覚悟決めて歯医者にやってきたってのもあるし、何度も何度もこんな事をやるのは御免だと言いたいのも、間違いなく本音。
「今日で終わらせられるなら今日で終わらせたい!」
それは誰だって同じじゃないかと思うし、自分もやっぱりそうなる。
そして、最後の麻酔・・・
これが効かなかったら今日の抜歯は諦めよう、次回に持ち越そうって事だったが、こいつがようやく効いてくれた。
何だろう?
本気の覚悟が決まって、受け入れ態勢が出来たのか?
「また今度なんて冗談じゃねぇ!」って体が色々遮断したのか?
これまでの痛みが嘘のように無くなり、手術を進められる事になった。
それでメデタシメデタシかって、まぁそんなわけは無く、ただの入り口、始めまり、序章ですらないってのが現実。
いやほんと、相当な虫歯だったらしく、グズグズのモロモロ、器具が上手くひっかかってくれない、すぐ欠けちゃう、崩れちゃう、口の中で何ともやりづらそうな格闘が起きてる事が容易に分かった。
頭を落とすのに成功しても、問題とメインはその後。根っこから抜かなくては意味が無い、それを残したところで治療のしようも無い。
グズグズとは言っても、芯の方はガッシリくっ付いてて一筋縄ではいかない。丸々残ってる徹底抗戦態勢。まことに笑えない状況だった。
しかしまぁ、何だろう?あまりにも笑えない状況で逆にハイになったのか、途中からちょっともうテンション上がって、ニコニコになってしまった。
「おぉ!何かもうショッカーの改造手術受けてるみてぇだな!こりゃライダーになれんじゃね!?いや怪人か!?」
みたいに、良い感じに壊れて恐怖が無くなっていた。
格闘技なんかでもしんどい時ほど笑う、余裕を見せるなんてシーンがあるけど、あれって強がりじゃなくて本当に頭ブッ壊れてるのかもしれないなって、そんな事を思ってしまった。
と、ナメた話をしてるようだけど、この患者は嘔吐反射ってやつを持っている為、歯科恐怖症みたいなのを抱えてる人間だったりする。
そうじゃなきゃ、虫歯ボロボロになるまで親知らずを放置とか、毎日しみるのをヤセ我慢なんてしないだろう。
正直、嫌で嫌で仕方なかったし、どうやったら「オェッ!」ってならないものか、歯医者を克服したものなのか、酷い恐怖とストレスを抱えての手術だった。
それを克服する為に、自分の実感として役立ったのは、
【システマ】
ロシアの合気道なんて呼ばれたりもする、その考え方と術だった。
と言っても、実際に習ったわけではなく、実物も何も知らずのまま、見様見真似で適当に楽しんでただけ。
それでも本当、その姿勢やコンセプトに物凄く助けられた。
歯を磨いていても「オェッ!」てなる時があったりするけど、自分なりにその原因を考えた結果、【呼吸が止まってる】という事に気付いた。
「息が出来ない…..そりゃキツイわ!気持ち悪くもなるわ!死ぬわ!」って当たり前の話なんだけど、でも実際それやっちゃってるから怖い、パニック状態ってそんなもんだったりする。
それをどうにかするのに、
【まず呼吸】
これが非常~に分かりやすい。
呼吸をして現状を把握、どこが緊張してるか?どこが止まってるか?どこが使えてないか?どこを使いすぎか?どこで息が止まってるか?何が怖いのか?何が嫌なのか?本当にそこまで嫌なのか?拒絶したいのか?実は受け入れられるんじゃないか?いやだって普通に飯食ってるよね?それがそんな怖いの?観念したら?
ってな感じに分析、自己観察みたいな事をやっていったり、脱力を心掛けていった結果、何とか吐かずに抜歯まで辿り着く事が出来た。
そうは言っても、それなりに難抜歯だったのかと想像する。
そのままじゃ抜けないから、刃を入れて作業を幾つかに分割。
それでもなかなか抜けない、ガッシリ根付いてるからまたさらに分割など、完全抜歯までに40分は掛かった。
それでも、こうしてnote書けてるのだから、歯医者さんには感謝するしかないし、テンション上がったまま握手までしてもらった。
現状、そこまでの腫れも出血も痛みも無いし、穏やかに暮らしてれば問題無いかなって感じ。
なんて、ほっとしつつまぁ、おかゆを食べるのもちょっと怖いかなって嫌な痛みが走る事もあったりするけど、何も食べられないわけでも飲めないわけでもないので、最悪の想像より遥かにマシな結果だと思う。
実際にやってみて強く感じたのは、ネットでいくら情報を集めても、あんまり参考にならないかなって事。
抜歯後の注意点、食事方法など、そういうのをあらかじめ知っておくのは良いと思うけど、どんな手術が行われるかそれは本当に人によるはず。
なので、こっちがニワカ表面にいくら詳しくなったところで、ほとんど意味無いかなって気がした。医者に指示できるワケもないし。
骨をゴリゴリ削るかってそんな様子は無かったし、歯茎を切り裂くかってそれもやらなかったみたいだし、縫合するのかと思いきや吸収されるスポンジなんて物を詰めてもらったり、イメージとはだいぶ異なる点が多かったかなと。
恐怖するほどじゃなかった、、、とはさすがに言えないし、やっぱりキツイ、もうやりたくないなって思うのは間違いない。
けど、想像遥かに超越した恐怖を持ってしまったり、限界迎えるまでヤセ我慢してしまうのは、ちょっとおすすめ出来ないかなって。
それで自分みたく、親知らずが虫歯でボロボロ、冷たい水とかがしみまくる、神経までやられてて麻酔も効かない、作業しようにもボロボロ崩れるなど、そんな状態まで放置してしまうのであれば、とっとと任せちゃった方が絶対良い。
嘔吐反射とか歯科恐怖症とか、そういうのも特に無いようなら尚更、中身スッカスカのグズグズになるまで放っておくのは、やめた方が良さそう。
そんなこんな、全然息抜きトークって感じじゃない内容だったけど、ずっとしこりとして残ってた下の親知らずの抜歯に挑戦、実現できて良かった。
重い何かが軽くなったような、そんな感覚があるかもしれない。
って、安心するのも束の間でさぁ・・・
まだ下にもう一本残ってんだよねぇ・・・・
で、上にも一本ある・・・・
限界まで放置しねぇと行く気にならない、早く助けてくれってトコまで行かないと歯医者ヤダって、それもほんと分かる。
ま~、歯が痛いって心の底から嫌ですわ。
親知らず抜いたらメデタシメデタシかって、
「隣も酷い事になってるよ~。」
って宣告も受けるわけですよ。
東洋医学とかも歯に関しちゃ、ちょっと歯切れ悪いところを感じるし、自然治癒、自然完治なんてのを望むのはかなり厳しい、と言うか不可能な印象があるかな?
素直に歯を大切にして、適度に歯医者に通っておくってのが無難かと。
音楽やってるなら「大事な日がある!」って人ほど、歯の手入れはしておいた方が良いでしょう。
尿管結石より悪質かっていう、気が狂うような痛みと格闘する日々を送った事もあるけど、あれはマジで無理。
そんな危機を迎えないようにするなら、日頃から歯は大事にした方が良いっす。
酷くなるともう、痛み止めとかも効かなくなるから、「大事に日に限ってこれかよ….」って事が無いよう、歯には気を付けましょう。
いや~、早くまたホルモン食えるようになりたいねぇ~。
丁度いいダイエットだぜ~って、それって絶対リバウンド来るやつだし、真っ当に健康にご飯を食べられるってのがやっぱ良いっすわ。
美味しく楽しく食事したいなら、スキに演奏したいなら、歯は大切にしよう!!
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