4週間で初心者をプロデザイナーにするチャレンジ【1週目】
こんにちは、シンガポールにいるぽりです。日本と海外の間でクリエイティブディレクターをしています。
この記事は、初心者がプロになるまでの過程記録ノートです。
これから0からデザインを始める人も、デザイン学習中の方も、
「デザインができるようになるまで、どのくらいの時間で、どのくらいできるようになるか」というイメージがつくかと思います。
本気で学んだら最短どのくらいでプロになれるのか?
未経験者・新人デザイナーってどのくらいでプロになれるのか?と
わたしの場合は、半年以上かかりました。
最初は先輩の添削がすごく多いものなんですが、それが半分以下で済むレベルになるのでそのくらい。
ですが、プロのメンターにライザップ的に、スパルタかつピンポイントで伸ばしたい部分を教われば、実は最短2-3ヶ月くらいで結構いけるんじゃないの?という予想をしています。
デザイナーとして完璧ではないだろうけど、
自分でできるレベルの案件を獲得→納品、という一通りの工程ができるまでにはなれそう。
ただ
・「最短で〇ヶ月でプロになれる!」と広告はよく見るけど「〇ヶ月でプロになれました!」という人、見たことない。
・「早くプロになりたい!」という本気の生徒さんは多いのに、本気のデザイン講師っているのか
・デザイナー育成の、効率的な教え方が世間に広まっていない。少なくとも自分はそんな先輩に会ったことがない
WEBでは動画チュートリアルとかあるものの、まだまだデザイン教育やフィードバックって洗練されておらず、
効率的な教え方も個々単位でしか行われていない気がするし、確立・シェアされていない。
デザインスクール講師も、現役でバリバリ働いてる人はやりたがらないし、
リタイアした人やスクール卒業生がバイトでやっていることが多いというのも理由なのかなあ。。
だったら私がまずチャレンジしてみよう!!と思い
現役デザイナーが未経験者に本気でメンターをして、1ヶ月でプロに育てられるか、挑戦してみることに。
今回、デザインを勉強する生徒は、
シルベスターくん(29歳・ポーランド出身・バックパッカー)
エンジニアでロボットやエレベーターを作っていました。ドラゴンボール好き。デザイン経験なし。
「アドビイラストレーター」というソフトの名前すら聞いたのも初めて。
がんばります!!!
デザインの準備をしよう
まずはツールから
1●まず、パソコンにIllustratorとPhotoshopをトライアルで早速、
公式サイトからダウンロード。
2●私が目の前で「〇はこうやって作る」「テキストはこうやって打つ」とイラストレーターのツールを使って見せます。
3●次に、Youtubeの動画とアドビ公式チュートリアルを見せ、横につき、自身で手を動かしてもらいました
【日本語】
・ツールのチュートリアル
https://www.youtube.com/watch?v=zwMZeAnNs6g
・アドビ公式/図形の組み合わせ 1/3 図形で絵を描く
https://youtu.be/q0etMpYlZmE
【英語】
・ツールのチュートリアル
https://www.youtube.com/watch?v=3GzumUieDPY&t=124s
・図形を作ってみる
https://www.youtube.com/watch?v=DgQAm20_Xuo
課題 バナーに使う素材を選ぼう
1案件目は、
バナーに使用する素材(写真とイラスト)を選ぶ課題。
・ビジネスマン男性に転職を勧める広告
・表示先はニュース記事。
ビジネスマン男性の写真をストックフォトから探してもらいました。
イメージは、こういう感じ
これで何を学べるのか?
【1 】自分が感じることと、大衆が受ける印象のギャップを埋める
私もそうだったのですが、意外と大衆が感じることと自分が感じるイメージって結構ズレがあります。
デザイナーとしては大衆が見て違和感を抱かないために、大衆目線も同時に知る必要あり。
【2】 デザインをする目的を意識してもらう
レイアウトを始めると、レイアウトそのものに凝ってぐるぐる回ってしまうビギナーも多いので
【1.目的を顧客目線でイメージできる】
【2.的確に表現できる】
が両方できること、大事
結果
かかった時間は1日(11hくらい)。
できたー!!!の図(作:友人)
講評
トータルで見て、写真選びはすごく難しかったようです。
まず、失敗例から。
【失敗例】
1●ちょっと年上すぎ
2●髪の毛がもっこりしていて、フォーマルな恰好に合っていない
3●日本人または欧米人ではない
●カジュアルすぎる
●POPすぎる、写真加工に自然さがない
写真って具体的なだけに、
お国柄が結構出てしまうのだなと思いました。
ヨーロッパで生まれ育った彼が、このような写真を選んだ背景
そもそも日本のデザイン制作においても、
同じアジアのタイですら、二度見してしまうような広告も多数あるので
(鍋に具材がぶん投げられ、ばっしゃー!と勢いよく水しぶきが上がっている鍋料理屋の広告など。食物と飲料はよくぶちまかしている)
彼はヨーロッパ出身なので、日本の文化とは、広告もかなり違うものを見てきていて
欧米スタイルで、スーツ着ててもカジュアルなふるまいや、ちょっと個性的な髪型をしている人を選んでしまったりもしていました。
日本の広告・素材の傾向
「白人、日本人、または白人×日本のハーフを使いがち(日本人以外のアジア人は避ける傾向)」
「作りすぎない自然な光や加工」
「ビジネスフォーマルはかっちりめ」
などが反映される気がします。もし素材選びを外国人に選んでもらう場合は、これを先に伝えた方が良さそうです。
というわけで、2週目はレイアウトです!↓
実践的にこういうことを教えているデザインスクールDesignToastもよろしくね