コスパ、タイパの次は「意志パ」がくる
コスパ(コストパフォーマンス)、タイパ(タイムパフォーマンス)……。
効率性を重視する言葉がトレンドとなり、私たちの生活はますます最適化されつつあります。
しかし、本当に大切な要素が抜け落ちているのではないでしょうか?
それは「意志パ(意志力パフォーマンス)」です。
意志力とは?
「意志パ」は私の造語ですが、意思決定で消費するエネルギーを指す「意志力(=WILLPOWER)」という概念をもとにした言葉です。
つまり、ものごとを判断したり考えたりするときに、1日に何度も消費するエネルギーの効率を指しています。
人間が1日に使える意志力は限られているといいます。
些細な選択に過剰なエネルギーを費やすと、本当に重要な決断を行う際に力尽きてしまったり、誘惑に弱くなってしまうなどの弊害があります。
例えば、買い物の場面
レジ前でポイントカードを提示するために財布の中を漁ったり、店員とのやり取りに煩わしさを感じたりしていませんか?
これらは一見小さな行為ですが、実は貴重な意志力を消費しているのです。
キャッシュレス決済を活用すれば、こうした無駄な意思決定を減らし、意思パを高めることができます。
従来、「現金払いは使った金額が目に見えるので無駄遣いを防げる」と言われてきました。
しかし、これは意志力による我慢であり、長期的には逆効果です。
プレッシャーによる自制は、精神的な負担となり、他の場面でのパフォーマンス低下につながる可能性があります。
意志パの高い人は、目先の「お得」に囚われず、中長期的な視点で判断を行います。煩わしいポイントカードの管理をやめ、本当に必要なものを見極める力を養うのです。
「意志パよく」暮らそう
意志パを高めるためには、日々の生活における小さな選択を見直す必要があります。例えば、以下のような行動を意識してみましょう。
ルーティン化: 毎日のタスクをルーティン化することで、意思決定の回数を減らすことができます。朝の服装選びやランチのメニューなど、あらかじめ決めておくことで、貴重な意志力を節約できます。
選択肢を絞る: 選択肢が多すぎると、どれを選べば良いか迷い、意志力を消費してしまいます。本当に必要なものだけを選び、不要な選択肢は排除しましょう。例えば、服を選ぶ際に「今日はこの3着の中から選ぶ」と決めておくなど、意識的に選択肢を制限することで、意思決定をスムーズに行うことができます。
自動化: 可能な限り、タスクを自動化しましょう。例えば、オンラインショッピングで定期購入を利用したり、公共料金の支払いを自動引き落としにしたりすることで、余計な意思決定を減らすことができます。
誘惑を遠ざける: 意志力が弱まっている時に、誘惑に負けてしまうのは当然のことです。スナック菓子やSNSなど、意志力を消耗するような誘惑は、あらかじめ遠ざけておく工夫が必要です。
まとめ
意志パを高めることは、単に効率性を追求するだけでなく、人生の質を高めることにもつながります。限られた意志力を有効活用することで、本当に重要なことに集中し、より充実した日々を送ることができるでしょう。