ポムダムール冒険記② 2015~2016
最近【応援】とういう言葉についてよく考える。
僕の人生はたくさんの応援で成り立っているのではないかと思った。
確認のため、応援の意味を調べてみる。
僕は理不尽や不可解な状況でもできる限り他責せず、自分ごととして向き合って、成長したいと日々を過ごしている。
いつの時代も応援される人は強く、かっこいい。
応援される人の特徴ってなんだろう…。
たぶん【謙虚、素直、一生懸命】とか、そんなだろう。
僕には応援したくなる人と、応援する気が起きない人がいる。
なんとも自分勝手な話だが、僕も人間なので仕方がない…。
守ってもらえる人ではなく、応援される人でありたい。
そうじゃない生き方もあるんだろうけど、きっと僕には向いてない。
2015 7月
ポムダムールトーキョー、無事に一周年です。
この日から僕はアルバイトを雇うことになります。
あやちゃんとひなちゃん。
しばらくは僕と3人でポムダムールを支えることになります。
人と仕事をする、誰かを教育する、守る、そういうことは初めてのことでした。自分に務まるかどうか不安もありましたが、とにかくやるしかない。そういう気持ちでした。
2015 8月
そんな新アルバイトスタッフとの1ヶ月記念日!
3人で釣り堀付きの居酒屋さんで語り合った時の1枚です。
僕たちには「歴史を変えるんだ!」という強い想いがありました。それぞれ歩んできた人生は全く違うものでしたが、気持ちは一つ。ポムダムールに集まる同志でした。ずっと忘れることのない初期メンバーです。
あまり仕事仲間という意識もなく、遊びの延長で熱中していた雰囲気があります。ひなちゃんはすぐにお客さんとお友達になるタイプで、お店に来たら「ふわぁ〜」とかいって真っ先にソファにダイブ。僕のことを「てんちょ〜」と呼び、常にタメ口(僕はタメ口愛好家なので問題ないですし、ひなちゃんは外向きもちゃんとできる良い子です)だし、思いついたことをすぐに「やってみよぉ〜!」っていう元気いっぱいの子でした。あやちゃんは僕より年上の方で、きっと僕のことをどこかほっとけない年下の男の子って思ってたんだと思います。一生懸命支えてくれました。
当時の僕はお客さんに怒られることも多く、その度にイライラしてたんですがそれを諭してくれるのはいつもあやちゃんでした。
2015 9月
どこかの高校の文化祭に生徒枠で参加
アルバイトスタッフも加入したことにより、僕の時間の使い方が多様になってきた頃です。
この日はお店の運営はスタッフに任せて文化祭にりんご飴の配達をしました。
配達だけのはずがなぜか体育館に…。クラスのやんちゃな子達と一緒に喋ってたら体育の先生に怒られました。
一方その頃、2ヶ月で店の運営を丸々任されたスタッフは
「てんちょーいってらっしゃーい!」
って感じでした。
2015 10月
ハロウィンの時の一枚!
りんご飴ガールと一緒にパシャリ。
手に持ってるのはハロウィン限定の【魔女っ子プレーン】ですね。
(確かそういう商品名だったような気がする)
一緒に写っているりんご飴ガールさん、もちろんいつもこんな格好をしているわけではありません。お店ができてまもない頃からの常連さんです。お店のことをTwitterでたくさん宣伝してくれたり、昔からずっと応援してくれている人です。先日の10周年の日もお祝いに来てくれました。そのときに【10年前のポムダムール】について聞いてたところ
・店がオープン時間に開いていない(期待は禁物)
・最初の2回くらいはすごく面倒そうな態度だった(大きな心で)
・3回目でやっと笑顔が見れた(沼)
と、まるで野良猫の遊び方のような感じだったとのことです。
当時のポムダムールを知る人は心当たりがあるのでは?
2015 11月
メニューとメガネとビール。
別に何もおかしいところはないんですが、問題は撮影時間。
2015/11/18 17:57
午後5時57分…
仕事中では?!wwwwwwwww
もうこの店に社会一般常識とか求めてはいけません。
のびのびとやりたいようにやって、素直で一生懸命、客も店員もない、性善説で成り立っている人間関係。新宿の住宅街にあるそんなりんご飴の店。僕がこの店の客だったら応援しちゃう。
誰かに久々に会うと決まって言われる言葉がある
「池田が変わってなくてよかった」
これ、けっこう言われる。人は経験や年齢、状況で変わってしまう。
いい方向の変化もあれば悪い方向の変化もある。
僕も10年の中でどっちも見てきた。
当時、ポムダムールを応援して未来を願ってくれた多くの人たちもきっとポムダムールや僕に対して「変わらないでくれ〜」と願ったのだろう。
たしかに、この写真をみて思います。このままでいてほしいですね。
2015 12月
クリスマス限定、りんご飴のコース料理の写真。
当時は思いつきでなんでもやってしまう僕でした。
今でもか。
クリスマスイブに四部制でコース料理を出したんです。
実はこれ、大阪店のクリスマスプレートの原型にもなっています。
コースのお品書きは
・2015年国産つがる林檎100%ヌーヴォスパークリングワイン
・創作りんご飴4種盛り合わせ
・りんご飴のサングリア
・サーモンとチーズの2種のピンチョス、りんご飴のブルスケッタ
・《Xmasコース限定》クリームチーズとホワイトチョコレートの生チーズケーキ風フォンデュ、おーりんとプレーン
・りんご飴チップス、または、りんごとカルヴァドスのコンポート
・紅茶、または、コーヒー
とのこと。おもしろ〜!
当日は予約で満席!
途中で材料がなくなったり時間が足りなかったり、とにかく大混乱!
結局お客さんに手伝ってもらったりして…
みんながひとつになったクリスマスイブになりました。
2016 1月
ポムダムールは新宿の5丁目にあります。
同じく5丁目に看板のないBarがあります。
看板がないので店名もここでは紹介しませんが、僕はここに通ってお酒を学びました。
毎週水曜日の営業終了後に3杯飲みに行く。
そして最初の2杯は必ず飲んだことのない飲み方をする。
そしてここで学んだものをポムダムールに持ち帰って自己流で提供していました。
僕はポムダムールをもっと極めたい。そういう気持ちで水曜日の夜を過ごしました。
2016 2月
ドリンクメニュー ラーメン・スープ
これはポムダムールのドリンクメニューとして提供していました。
どういうことかというと…お金がない僕はポムを作るまでカフェなどに行ったことがありませんでした。そんな世間知らずの僕はなにを勘違いしたのか【ドリンクメニュー】を【液体状のもの】と解釈していました。いや、お恥ずかしい…。
ということでココアやホットウーロン茶と共にチビラーメンとコーンスープ(たしかワカメスープも)が冬のホットドリンクメニューに鎮座していたのです。
2016 3月
寒い冬の店泊生活
楽しかったことを書くのは簡単です。
辛かったことを書くのは気がはばかられますが…。
訳あって僕は4ヶ月ほど帰る家がありませんでした。
僕は前回の記事のバレンタインの時に登場した当時の彼女と別れ、僕は住む場所を失いました。
引越し先を探したのですが、個人事業主であること、収入が不明であることなどが原因でアパートを借りることができずホームレスとなり、しかたなくお店で冬を越すことになりました。
店内に生活臭を染み込ませないために窓を開けて寝ていました。
冷たい風と毛布一枚。
けど僕にとってこれは苦労話ではありません。どんな環境でも与えられた条件で精一杯やるしかないので一日一日が冒険です。とても楽しかったです。
この写真は店泊最後の夜の写真です。
3月に入り確定申告の目処が立ち、無事に審査を通過して新居を借りることができました。旅立ちの決意と、感謝の気持ちで撮影した一枚でした。
28歳になったばかりの冬。
これから春がくる!がんばれ!オレ!
2016 4月
とある雑誌の特集!
りんご飴、やっぱりまだ正解がわかってないですね。
頑張って作ってるんだけど美しさが足りない。
今のポムスタッフの誰よりも上手くない。
逆にいうと今のポムダムールのクオリティが高水準ということです!
全員が当時の僕より上手いんですから。
2016 6月
妹とリビータイタスと僕
当時のポムダムールはPCだけではなく、レコードでもBGMを選曲していました。この日は妹もいたんですね。手伝いに来てたのか遊びに来てたのか、どうだったかな。
僕も引っ越して生活レベルが一般並に向上したのかシティ感を感じます。
この写真はたしか、妹と一緒に聞いたことないレコードを聞いてみようということでリビータイタスを選んだんだった気がします。
きっかけの曲はA面2曲目の【Fool That I Am】です。はっきり覚えています。
この曲の中盤に二人で「この曲やばくない?!」と盛り上がったのです。
めっちゃいいじゃん!ということで記念に撮影した写真でした。
ぜひみなさんも聞いてみてください!当時のポムダムールの匂いだけでも感じられるかもしれません。
さて、そんなこんなで2年目も無事に一周!
3年目はどんな年になるのでしょうか…。
私もドキドキです。
ではまた!