目に見えない体験にお金を払うことを躊躇していた私が、POSIWILL CAREERを経て人生が変わった話。
ポジキャリを終えて
1月8日金曜日、ポジキャリの最終面談を終え、卒業した。
ちなみに、POSIWILL CAREERとは‥
自分のアウトプットを兼ねて、ポジキャリでの気づきを体験談を書くことにした。ポジキャリをスタートする前、正直わたしはかなり悩んでいた。
目に見えない体験に対してこの金額を払うのか、本当に後悔しないだろうか、という不安があった。無料カウンセリングを体験してもなお、私は「やるべきか、やらないべきか」2週間くらい悩んでいた。
そんなわたしがプログラムを終えた今、申し込んで本当に良かったと思えている。
「これからどうありたいか」
それは仕事に限って考えなくてもいい、こうあるべきだと考えなくていい、そう思えるようになった。
この文章が、少しでも誰かの背中を押すものになれば幸いだ。
ここで私の経歴と現状を簡単に紹介
私は早稲田大学を卒業後、EC業界を中心に転職を4度経験している30代女子だ。どちらかといえば「仕事を頑張ってきた系女子」だと思う。
現職の5社目には昨年4月に入社。予想もしなかったコロナ禍による緊急事態宣言が発令され、入社初日からリモートワークとなった。
周りがどういう人かもわからないまま、仕事のタスクだけがメールやチャットで振られていく。
前任からの引き継ぎは2週間、想像以上の業務量の多さ、改善案を提案しても誰に何を伝えれば受けれいてもらえるのかわからない状況、いろんなことが重なり、私は人生で初めて体調を崩し休職することとなった。
休職中、私は自らの人生を自分で振り返っていた。
「なんでこんな転職をしてしまったのか」
もういっそのこと楽な仕事に逃げてしまおうか、気づけばそんな考えに支配されていた。
POSIWILL主宰のオンラインイベントがきっかけ
そんな中、Twitterのタイムライン上で見つけたPOSIWILLが主催する
「やりたいことも目標もないという人のキャリア設計について」
というオンラインイベントの広告を見つけた。
「あ、自分のことだ。」
そう思ったと同時に気づくと、参加申し込みをしていた。
オンラインイベントはとても有意義なもので、質問タイムもあったが、もっと話を聞いてもらいたいと思い、無料相談を申し込んだ。
無料カウンセリング
担当をしてくれたのは、事業責任者の岡(@bln49980)さんだった。わたしが話すことに対して、「それはなんでそう思ったんですか?」と都度聞いてくれたが、自分でもなぜなのか考えたことがなく、うまく説明できないこともあった。
それでも岡さんは、わたしの返答から、「それってこういうことですかね」とうまく言語化できなかった感情を言い表してくれた。短時間の間で、自分で蓋をしていた感情に気付かされ、ハッとさせられることばかりだった。
「これはちゃんと時間を作ってやったら、自分で自己分析するだけではわからないことを見つけられるんじゃないか?」
そう思うようになっていた。
お金の面で申し込みをするか迷っていたが、これまでの転職で、後悔する日々を悶々と過ごしている状態を変えたいという思いが強く、またそんな日々を変えるには一人で考え込んでいるだけではダメだと思い、意を決してポジキャリをスタートすることにした。
POSIWILL CAREERをスタート
ここからは、実際にどのようプログラムを進めていき、私がどう変わっていったのか、細かく綴っていく。
面談1回目
1回目の面談は、過去を振り返り、自分とはどういう人間なのか理解することがゴールだった。わたしは過去の頑張りきれなかった時期について、「なんであのとき頑張れなかったのだろう」とものすごくコンプレックスを抱いていた。
全ての面談を終えた今だからこそわかったことだが、この後悔が自分を大きく苦しめていた。自分にないものを持っている人を見ると、わたしが頑張らなかったあのときに、彼らは頑張ったからこその結果なんだ、と引け目を感じていた。
そんなわたしに岡さんは、「もうぽみさんは、十分すぎるほど頑張ってきてますからね。頑張れなかった期間があったとしたら、それには「頑張れないなりの理由」があったと思いますよ。その本質的な課題を認識して、自分がどういう状態であればご機嫌でいれるのか考えて、自分を許しましょう」と言った。
わたしは頑張ってきたはずの期間さえもその「頑張った自分」に目を向けられず、ダメだった課題にばかり焦点を当てていた。だから、岡さんの言葉は新鮮だった。そういう考え方をしてもいいんだ、とスッと心が楽になった。
1回目の面談は、過去の自分を肯定できるようになり、気持ちがフラットになる回だった。
面談2回目
2回目の面談は、キャリアの棚卸しだ。これまでの仕事において、成果を残したことや褒められたこと、逆にやりたくないと感じていた仕事をまとめて、それをもとに面談をする。
面談では、職務経歴書を書く時の考え方を学ぶことができた。成果に対して、なぜそれをやろうと思ったのかという問いに、うまく答えることができなかった。こういう課題はあったけれど、なぜやろうと思ったのか意識したことがなかった。「なぜ」を突き詰めることで、自分が仕事をする上で大切にしている部分が見えてきた。それと同時に、なぜを言語化することで、どうしてわたしがその成果を出せたのか、聞き手がイメージしやすいように伝えることができるのだと学んだ。
この面談では、他にも得たものがある。「自分の得意なことはこれだ」と自信を持って言えるようになったことだ。今までは、自分にないものを持っている人ばかりに目がいってしまい、自分ができることなんて大したことないと、マイナスに考えていた。
しかし、成果を上げたこと、褒められたことを説明すると、岡さんが共通点を見出してくれ、「ただ単にこれが得意なんですね」というのではなく、「こういう時にこうすることが得意なんですね」と具体的に言語化してくれた。自分が得意なことほど自分にとっては当たり前で、気がつきづらいものだ。
わたしは2回目の面談を終えて、「わたしの得意はこれだ」と自信を持てるようになっていた。
面談3回目
3回目の面談は、これからの人生をどうしていきたいか、理想の状態を10年後から逆算して考えていく。仕事や家族・パートナー・友人、自己投資、余暇と細かく項目を分けて、未来のありたい姿をイメージする。
事前に自分が考えていたことに対して、岡さんが質問をしてくれることでさらに具体的なものになっていく。内容を詰めていく中で、岡さんから「仕事・家族パートナー友人・自己投資・余暇それぞれどのくらいの割合がいいですか?」と聞かれた。わたしは即答することができず、迷いを感じながら、「仕事60、仕事・家族パートナー友人10・自己投資10・余暇20…」と言った。自分のことばに違和感を抱いていた。
岡さんはわたしのそんな気持ちを見抜いていて、「仕事の割合が高い人生ということでいいですね…?」と再度確認をしてくれた。
わたしは仕事を頑張りたいと思いながらも、仕事に重きが置かれている状態が理想かと問われると、そうだと断言することに戸惑いを感じていた。同時に、自分なんて…という気持ちが強く、仕事をする上でも自信を持てないでいた。
あまりにもウジウジする私に、痺れを切らしたのか、(笑)岡さんは「年内に自分のいいところを100個書きましょう」と宿題を言い渡した。「100個なんてない、そんなに書くことなんてない…」と思う一方、それを書ききったら何か意識が変わっているんじゃないか、と自分に期待もしていた。2020年、残すところあと1週間となっていた。
はじめは大きいことを考えすぎてなかなか出てこなかったが、小さなことから考えたり、周りの人に聞くことで、自分結構いいところあるな、と思うことができるようになっていた。書き出すことの大切さを実感した。大晦日の夜、年内ギリギリのところで無事提出することができた。
岡さんは私が書いたリストを見て、さらに共通項を見出してくれた。時間をかけて、自分の良いところと向き合い、またそれをさらに人に見てもらい、意見を聴くことで、以前より自分を肯定できるようになっていった。ただ、自分に足りていないものを持っている人を見て、あの人はすごそうだなと思って怖気づいてしまう癖がまだまだ抜けていないなという感じがあった。そういった不安もチャットで岡さんに共有し、最後の面談では、この状態を少しでもよくするために相談しようと決めた。この癖が治らないと、次のステップを踏むにもよい方向には向かわない気がした。
面談4回目
とうとう最後の面談の日が来た。思っていたよりも早かった。約一か月という期間だが、自分の思考は良い方へ変わっていっている実感があった。自分なんて…とマイナスな思考に陥っていたが、そこから、「私の得意はこれだ、いいところはここなんだ」と自分を肯定できるようになっていた。足りていない面はあれど、いいところを大切に伸ばしていけばいい、思えるようになっていた。あとは、すぐに人をすごいと思ってしまう癖を軽くすれば、大分良い方向に向かうことができると考えていた。この課題に気付けたことも、大きな収穫だ。
最後の面談がはじまってすぐに、この課題を岡さんに相談をした。転職の際に企業の社員インタビューを見て、「この人はすごいな、こんな人と一緒に働くなんて私の能力では無理だ…」とか、社員のSNSをみて、「わたしはこんなに仕事に熱心に向き合えるだろうか」と不安になってしまうことを話した。岡さんはその場で私が「すごい」と思った人たちの情報を収集し、一緒に見てくれた。そしてその人たちの何がすごいと思ったのか1つずつ説明していくことになった。私が、「こういうところがすごいと思う」というと、岡さんは、「具体的にぽみさんのやってきたこととどう違うんですか?」と質問した。私は答えに詰まってしまうと同時に、「たしかに何が違うんだろう、なにがすごいのかわからないな…」と感じ、想定以上に根拠を持っていたなかった自分をおかしく思うようになっていた。
岡さんがさらっと「映え情報に踊らされてますね‥‥」と私に言って附に落ちた。「ぽみさんがやってきたことと何が違うんですか?」と突きつけられたことで、ハッとした。
私はこの思考の癖を認識して、そこから抜けられるようにならなきゃいけない。人に対して嫉妬心や劣等感を抱きそうになったら、自分の持っているものに目を向ける。そして自分のなかで昇華させていく。この習慣をつけよう。
最後に「どんな人生にしたいか」考えて、そこから逆算してどのようなキャリア選択をしていくべきか整理した。
4Lワークで整理したように私は「仕事の割合が高い人生にしたいのだろうか」ここにまだ迷いがあった。
そんなわたしに岡さんからふと「死ぬときにどんな人生だったと思って死にたいですか?」という問いを投げられた。私から自然と出た言葉は「気の許せる友達や大事な家族と幸せな時間を過ごせたと思って死にたい」だった。自分でも驚いた。
「ぽみさんらしくていいですね。なんか美味しいご飯食べて、気になっていたお店見つけて、好きな服を着て好きな人と一緒に生きるみたいな。なんか「丁寧な暮らし」してそうですよね」と笑いながら岡さんが言ってくれたその言葉を聞いて、ずんと長年重くのしかかっていた憑き物が取れた気がした。岡さんの言葉を、本当は自分で言いたかったのだと思う。
周りが頑張る人が多かった分、それを言ってしまえば「怠け者だ」と批判されるんじゃないか、と勝手に不安に思っていた。なんとなく世間で評価される理想が、「仕事をバリバリしている自分」でないとダメなんだ、そう思い込んでいた。そう思って私は過去何度も、仕事が人生の中心にあるような人たちと働いてきた。「自らそのような環境に行かないと世間から置いてけぼりにされてしまう」と思っていたけれど、その時間はただただ苦しいだけのもので「人生の修行」と言い聞かせ、頑張ってきた。そして休職していた自分が、さらに転職を考えるようになった際、無自覚にまた同じ過ちを犯し、同じような選択をしようとしていたことに気づいた。
「わたしの理想の生き方とは何か」
それは仕事一筋だけではなく、ちゃんとパートナーとの時間や余暇の楽しみも味わって生きたい。
ポジキャリを通してそう思える自分を許せたことで、急に自分の人生に彩りが増したように感じた。
これがわたしの理想の人生だ。
それを踏まえて、このギャップを埋めるために、現職に残る道が適しているのか、岡さんと整理をしていった。
この人生の目的を果たすためにどんな事業領域でどういう会社で働くべきなのか。
3ヶ月以上決心できなかった「転職をする」と言う決断と覚悟を私は1ヶ月間、向き合うことで決心ができたのだ。
わたしは新たな一歩を踏み出すことにした。
これまでは、「頑張っても頑張ってもなんとなく満たされない」というマイナスな気持ちに囚われがちだった。けれども、今回は違う。
「自分の人生をもっと良くする」ために転職をするのだ。人の力を借りることで自分の人生はよくなるのか不安だった。しかしその不安は払拭された。納得感ある自分なりの答えにたどり着けたこの経験は、自分にとって大きなプラスだ。精神論ではなく、体系的な方法で自分の思考を整理していくプロセスによって、自然と附に落ちた。その収穫もとても多い。
今回はプログラムを体験したことによっての体験記。今後転職活動をしていくので、決まった際には転職活動奮闘記を書いていきたいと思う。