半演劇日記-14
2024/01/22
本番まであとだいたい10日。直前と言えば直前だ。いや、十分直前だ。
稽古を見ているときに、何度も深く息を吐く。出演者のみなさんの演技にたくさん心が動かされている。
どうしてこんなことをしてるんだろうと考えることもある。今回は笑いどころもたくさんあるし、役者さんの演技もすごい。だけど、全然楽な道じゃないし、言ったらすごく大変なことをやっている。
こんなとき、自分が率先して大変な役をやればよかったんだろうか、と思うことがある。たぶん自分が俳優もやっているという慢心がそんな甘えた気持ちを生み出す。どうせ自分の出るシーンが演出不在の無法地帯になるだけだ。昔、それを自覚して以降、ほろびてに出るのはやめた。
それに、きっと自分にはできやしない。今、ぼくが見ているような演技はなにひとつ。
規模が大きくなって、関わってくれる人が増えて、新しい人や、長く付き合ってきた人が入り混じって、活性化している。作品にだって反映されている。あとはただ、もっともっと自分が後ろに遠のいて、舞台の上で起こっていることを遠くから眺めていくだけだ。
とてもおもしろい作品になっていると思います。うまく言葉で言い表せられないです。ぜひ、見に来てください。まだまだお席はありますが、公演期間はあっという間に終わるでしょう。多くの人に、舞台上にいる7名の出演者と、各セクションの仕事を見てもらいたいです。
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ほそかわようへい/演劇カンパニー ほろびて 主宰/劇作、演出/俳優/アニメライター