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博覧強記

私の母は博覧強記である。

学歴がすごいとか、そういうものではなく雑学とか生活の知恵の量が凄まじい人だ。
幼い頃から私は、少しでも気になったことを度々聞いていて母はいつでも的確かつわかりやすい説明を私がわかるまで丁寧にしてくれた。

今でも調べるより母に聞いた方が早いことも沢山ある。

知見がとても強いことはもう幼い頃から分かりきっていた。
父は所謂天然キャラで、1人で生きていけるのか心配になるくらいの人だ。母と結婚できて本当に良かったと私が心底安心している。
母方の祖母もなんとなくのほほんとしていて見ていて心配になることが多々ある。

私は身近に母という最強の人種が居ながら、それに頼りきってはいけないといつでも思っている。

知見は何にも変えられない財産であると度々思うし何にでもなり得ると思う。
知見はお金を生み出せるし、人を助け、幸せにできると思っている。

法律を知っていれば捕まらなくて済んだかもしれないし、税制を知っていれば余計な税金を払わずに済んだかもしれないし、英語を知っていればもっと沢山の人と話をして仲良くなれたかもしれないし、奨学金制度を知っていれば大学に入学できたかもしれないし、扶助制度を知っていれば飢えに苦しまなかったかもしれないし。←例えであって、私の実体験ではありません。

だから、私はどんどん知見を広げたい。
自分を守るためにも、周りの人たちを守るためにも。

私は仕事を通して毎日勉強をしているが、それとは別に生きていく上で基本的な知恵が足りないことを自覚して半年前に一人暮らしを始めた。
入居してまもなく、ガスと電気が勝手には通らない事、水も勝手に出るようにはならないことを知った。
母に実況したところ「教えてあげれば良かったよ、、、」と言われて、すぐに私の住む地域統括の会社の緊急ダイヤルを教えてくれた。
本当に助かった。ガス会社、電気会社、水道局の人たちには申し訳なかったが、私の知見を広げるための愚行であって、、、、学校で教えてくれと思った。

母は最近少し物忘れが多くなってきた。
まだ若いが、いつ居なくなっても大丈夫なように私がちゃんとしないといけないと熟思うし、生きているうちに沢山いろんなことを聞きたい。

そして私は一人暮らしを通してまだまだ愚行を繰り返し日々仕事の勉強を重ね、博覧強記になりたいと思う。道のりは長い。

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