東京都美術館『デ・キリコ展』構成と感想
東京都美術館で開催されている『デ・キリコ展』を観に行ってきました♪
感想を備忘録として書きます。
文中の敬称は省略させていただきます。
【展覧会構成】
SECTION1 自画像・肖像画
SECTION2 形而上絵画 形而上絵画以前
2-1イタリア広場
2-2形而上的室内
2-3マヌカン
SECTION3 1920年代の展開
SECTION4 伝統的な絵画への回帰ー「秩序への回帰」から「ネオ・バロック」へ
SECTION5 新形而上絵画
TOPIC1 挿絵ー〈神秘的な水浴〉
TOPIC2 彫刻
TOPIC3 舞台美術
【感想】
10年ぶりの大回顧展ということで行ってきた。デ・キリコは好きな画家だし♪
一番有名だと思われる〈通りの神秘と憂愁〉が展示されていなかったのが残念だったが、珍しい自画像・肖像画や彫刻、舞台美術も展示されていて見応えたっぷりだった。
絵画はキャンバスに油彩が主でテンペラも少しあり、テンペラとはまた古風なと思った。古典に回帰した時期があったようだ。
時代によってどんどんモチーフや手法が変化し続けていて、こんなに変遷していたとは知らなかった。
一貫して変わらないと感じたのはくっきりとしたコントラスト、艶、透明感のある色合い。静物の果物などガラス細工なのかと見まごうほどの透明感があった。
絵画で一番印象に残ったのは〈ヘクトルとアンドロマケ〉、このビジュアルはなんともいえない。マヌカンにはとても惹かれる♡
余談だが、某漫画の登場人物のビジュアルはこのマヌカンからだよな~と。
彫刻は彫刻の概念を覆すような、つるん~として柔らかな曲線で構成されていて驚き感動した。ブロンズに金や銀メッキでこんな表現になるんだ~と。
デ・キリコ、エルンスト、ダリ、ピカソ、アルチンボルドなどは子供のときから好きなので展覧会があれば是非とも行きたい。開催してくださらないかな~。
【余談】
今年の夏はひときわ暑くて外出を控えていた。美術館も電車内も涼しいが、いかんせん駅までと駅からが暑い…。日傘、ミニファン、ネッククーラーを装備しても暑い…。気温が下がるわけではないからね。
いつまで経っても暑いので、諦めてお盆に行こうと“音声ガイド付きチケット”を購入したら、今度は台風で外出できず。20日以降は日時指定チケットになるので、どうしよう~と思っていたら振替えができることに。ありがたやありがたや。
というわけで21日の一番早い時間帯に行ってきた。夏休み中ということもあり、家族連れもちらほら。思ったより混んでなくてよかった~♪
1階の上野精養軒のカフェでハヤシライスでランチして、ラウンジでゆっくりと購入した公式図録を鑑賞してからゆるゆると帰途についた。
途中、上野公園内でビールフェスやライブ、お猿さんの芸なんかやっていてにぎやかだった。お猿の“ぽんずちゃん”可愛いかったな♡
【画像】
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