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結局私は日本人

大人になってから、
社会に出てからなのか、
仕事に全力を注ぐようになったからか
仕事に生きがいをもってしまったからか
結婚したからなのか
思い返しても、いつ自分が日本人でいる事
日本に生きている事
詳しく言うと日本の文化に
嫌悪感を抱くようになったのかは
もう思い出せない。

幼い頃は、小学校の勉強で
日本は戦争のない国、平和な国、
水道水が飲める国、思想の自由がある国
なんて日本はいいものだ、いい国だ
みたいに教わってきたものだから
学生時代は日本に生まれて
良かったと思っていたし、
他国のように戦争に巻き込まれることもない、
銃の乱撃に巻き込まれることもない
安心して暮らせる幸せな国なんだと思っていた。

たしかに上記の点をあげて考えるのならば
平和に関して、インフラの整備に関しては
良い国なのだと思う。

けれどやはり、働くようになってからだ、
違う国だったら、、他国だったら、、
こんなこと考えずに生きていけたのだろうなあ
と多く思うようにもなった。

もちろん、少ない頭ではあるものの
様々な事を知り、知識を得たこと、
また様々な考えの人たちの意見に触れて
自分なりの考えや想いの整理ができるようになり
自分の考え方、自分の価値観
みたいなものがきっと、確立したのだと思う。

前の記事にも書いているが、
自分の価値観というか考え方で思っているのが
女性の働き方、家庭での女性での立ち位置
社会での女性の立ち位置、
などに不満がある。
キャリアを経たなければいけないことや、
共働きにも関わらず家事負担が多い事
家事は女性がやるものという固定概念
その他にも女性に対しての固定概念が多い事
生理などといった女性の貧困問題
女性という性別に生まれたからこそ
自分がこの時代をこの国で生きているからこそ
生きづらいと思ってしまうことがたくさんある。
何度も言ってはいるが、
できれば自分の生きている時代
なんなら自分がまだまだ働きたいと思っている
1.2年で様々なことが変わってほしい。
けれどもそれが無理ということもわかっている。
だから自分が生きていない時代になってしまっても次世代の女性が自分と同じような生きづらさを感じずに生きていってほしい。

女性にということに焦点を置いて話したが
男性も然りだ。
男性だって日本という文化の固定概念や
生きづらさも少なからずあるとは思う。
私は男性ではないからそこに対しての共感や
賛同はできないが、
男女性別関係なく、その人がその人として生きていけるような時代になってほしいなんて願っている。
日本の良き文化と言われるものかもしれないが
そろそろ、互いの性に囚われすぎず、
その人たちのライフスタイルをとって
互いに助け合って、ない部分、できない部分を
補い合って生活できるような
世界になってほしい。

話が大幅にずれてしまったが、
こんな日本の文化の中の性別の話が
大嫌いな自分ではあるが、
先日嫌なくらいに自分も日本という歴史で
生きてきた、刷り込まれていたのだと思い
嫌気がさした出来事があった。

今年の頭だろうか、
ウィルスミスが奥さんをジョークの対象にされ
コメディアンに手を挙げたという
ニュースがあったのは。

ニュースの内容では、
SNSでは賛否両論に言われている
という内容が多かった。

「大切な人を侮辱されたら手を挙げるのは
 当たり前、むしろ手を挙げられて
 当たり前のこと、それほどのことを
 このコメディアンはしたということ
 大切な人を守る姿はカッコいい」

などと言った肯定的な意見や、

「どんな事があっても手を挙げてはいけない。
 彼はコメディアンで仕事なのだから、
 怒るのは違う。」

という否定的な意見。

二つに分かれているようであった。
私はこのニュースを見たときには
どちらかといえば肯定的な意見を持って
「よくやった!!!!
 大切な人を侮辱されて
 行動に移せるなんてカッコいい!!
 これこそ、本当にいい旦那!!」

なんて思っており、
否定的な意見を持つ人に対して
手を上げてしまったことは良くないけど
100%こちらが悪いわけでもなく、
仕事とはいえ、傷付かせてしまっては
プロのコメディアンじゃないだろ
と、否定的な意見を、否定的に捉えていました。

この否定派肯定派分かれているのは
どうしてか調べようというような
番組の内容を見たときに、
肯定派の意見は日本人が多い
否定派の意見は他国の人が多い
というのを目にしました。

なぜかと言うと、他国に関しては
奥さんだろうが、旦那だろうが
自分の親族であろうが自分は自分。
自分のことを守るのも自分。
という考え、

日本に関しては
昔から女や子どもを守るのは男
奥さんを守るのは旦那
という考え方がある。

この考え方が今回の
肯定派否定派に繋がっているらしい。

あれだけ、性別に関して日々考え、
日本の文化は嫌いだ、苦手だ、
生きづらい、
男女平等であるべきだ
なんて毎日頭で思っているはずなのに
頭の片隅ではやっぱりどこかで
"奥さんは旦那さんに守られるべき"
という日本的思想が自分の中でも
しっかりと根付いて生きていた。

汚い言葉ですが、反吐が出るくらい
自分に対して嫌気が差しましたが
きっとすぐ日本が変わらないのって
変わらないのってこう言うことなんだろうなと、
私たちの中にある、根本的なところにある
こう言った概念が根付いてしまっているから
変えようと思ってもなかなか変える事ができないのだと思う。

嫌なくらいに、自分が日本の文化で生きてきた事
毎日嫌だと思っている自分でさえ
こういった固定概念があるのだから
まだまだ思うような世界になるには
相当時間を要するのだと思う。
けれどこういった小さな気づきや
小さい自分の考えを大切にして
少しずつ、次の世代へ繋ぐときは
男性も女性も行きやすい社会になるように
願い続けたい。

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