【あらたま流きもの雑記】オシャレに気合いを入れろ!腹をくくれ!みたいな話……なのかなあ。帯と帯締め【火曜日連載:2022年3月1日版】
初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
こんにちは、あらたまです。
三月朔日。皆様、いかがお過ごしでしたでしょうか?
私はといいますと、二月の「負債」を処理し始めました……忙しさにかまけて運動不足をほっぽらかしにした、その「ツケ」をね、払い始めましたよエエ(´;ω;`)ウゥゥ
体脂肪に対して、内臓脂肪というのは増えたり減ったりが短時間で行われるそうです。私は専門家じゃないので、ざっくりとしたイメージしかありませんけども、こまめな運動習慣をキープできれば内臓脂肪というのは適量でコントロールできるんだとか。
で。私は現状、まずは内臓脂肪をなんとかしましょうってことらしいです💦
想像力を働かせると、なるほど体ってよくできてるなあと思います(あくまで想像ですよ!)。内臓に脂肪が付けばお腹の中はその分空きスペースが少なくなりますから、たくさん食べられなくなりますね。すぐお腹いっぱいになっちゃう!そうすると、また脂肪が減ってご飯を美味しく食べられるようになる……そういう仕組みかもしれませんが、内臓は胃袋だけじゃありません。他の内臓に付いた脂肪は?その内臓はやっぱり脂肪の分だけ動きが鈍くなるのでは?
とどのつまり、不健康をほっぽらかしにしとけば勝手に健康体に戻ってくるなんてことはないんでしょうなア。
きものを楽しく着て春のオシャレを満喫するためにも、ちょいとばかし真剣に取り組みますね。嗚呼「ダイエット」って哀愁漂う響きだわ。
それでは、本日も始めて参りましょう。
いつもの拙著プチ宣伝のあとに、目次が続きますよ(^▽^)/
本日ご紹介の一式
ちょいとオシャレを底上げしたい時ってのが、ガサツな性分の私にもたまーにあります。
お洋服ならば、良い素材のシンプルな、一枚で素敵な佇まいになる(あくまでも個人的な視点で)ワンピース。いつも通りのカジュアルスタイルにサッと羽織る、シルエットが美しいジャケットやコート。
きものでそれを叶えるとなると、無地に近い小紋や御召を思い浮かべる方が多いかも。 私の場合はどうかと言いますと、超絶カジュアルな普段着から一式着替える時間がない!という時もありますので、帯だけ取っ換えという作戦に出ることがあります。
今日はそんな「イザというとき」の訓練をやったときの一式をご紹介。
二重太鼓というのは帯結びの種類の一つで、背中のお太鼓(きものの後ろ姿で四角い……ランドセル背負ってるみたいな?あれ)のとこを作るとき折り返すので、帯が二枚重なってますから二重太鼓。パッと見わかりにくいですが、実物で普通のお太鼓と並ぶと、その豪華さ・重厚感がよくわかります。
しかし、その結び方の特性上ですね、長い帯が必要です。チビッ子私、長さが捌けなくて、度々巻き付く袋帯に溺れかけます。今でもぶっちゃけ得意じゃないので、定期的な練習が必要になります……が、おこもりが続く昨今すっかりサボっております。
書き物作業特化でお出かけ用のきものもじゃんじゃか着よう!の一環で、二重太鼓用の長さが充分ある袋帯を締める練習を始めました。
前述の「イザという時のオシャレ底上げ」の際、いつもの普段着の上に帯だけ二重太鼓でゴージャスにするというのが私の固有必殺技(?)です。二重太鼓を結べる袋帯はフォーマル用のキラキラしたのだけでなく、カジュアルシーン専用に設計された柄行・素材のものもありますから、一本用意してあると何かと使えますよ!
私が使い倒している丈夫な西陣織の袋帯は端切れをパッチワークにしてあるザ・カジュアルといった趣。こざっぱりした紬の上に乗っけると、オシャレ感はありつつ、半幅帯よりもきちんとした印象を演出できてるでしょう?
帯締めを丸組にしてさらにカジュアルダウンすると、スタバでもタリーズでも忍者のように溶け込めますよ(!)。
帯締め徒然
帯締めって何でしょう?と訊かれると、ちょーっとばかし話が長くなりがちなワタクシです。
帯締め一本選ぶのに頭痛がするほど悩む事もありますし、きもの好きな方と延々話が尽きなくなったりもします。
それだけ、帯締めワールドって深くて面白いのです。
きものの一式を組む時、帯の上に乗っかるししかもど真ん中に結び目が来ることが多いですから、けっこう目に留まる。故にその方のオシャレセンスを問われる――というのが、オシャレアイテムとしての帯締めの立ち位置です。
この一本の紐で全体のバランスをビビッドにもシックにも振ることができたりしますし、金糸銀糸が入っていればそこだけフォーマルになって普段着では珍妙な仕上がりになってしまったりすることから、苦手意識を持たれてる方も多いです。
普段着というジャンルに特化すれば、朝の忙しい時間に悩まずパッと選びたいなんてこともあって、私はいつでも・どんなイメージでもバン!と決まってしまう帯締め(個人的に万能選手と呼んでる)ばかり使う傾向があります。
ここまで、オシャレアイテムのように帯締めのお話を書きましたが、本来の帯締めの役割は「帯を最後の最後にギュッと締める」ことです。
まさに帯結びの「締め」であり、帯が空中分解しないようにしっかりと結べることも、帯締め選びの良し悪しポイントになります。
最初の一本としてはやはり正絹の帯締めが結び目のゆるみも少なく、安心して過ごすことができるのでオススメです。
リサイクル屋さんでワゴンセールしてる帯締めをガサッと10本ほど買うのも楽しいのですが、結びやすい・色味やデザイン的にも使いやすいものとなると、それなりの目利きは必要になります。私は以前、合皮の三部紐をウッキウキで色違いを選び購入したのですが……結んでる最中からツルツルすべってしまい、コツをつかむまで実戦投入を見送っていたことがありました。
もし叶うのであれば、一本で良いので、紐職人さんが御造りになった帯締めを手にして、毎日使い込んでみて欲しいです。ホントにギュッと締りますし、ゆるみませんし、帯締めの勘所がすぐにつかめると思います。
最後に。
帯締めの種類を、普段着用という但し書きの中でザックリご紹介してみます。
まず、金糸銀糸が入っていてキラッキラしてるタイプは大抵フォーマル向けです。普段着では金色銀色を除外すると、失敗は少ないんじゃないかなと思います。
三分紐というのは平べったい紐の中でも幅が細めのものの代表格で、帯留めを通して使います。二分とか四分とか幅の広さでバリエーションもありますが、三分紐が一般的。帯留めと組み合わせることで、楽しさは無限に広がります。
丸組は今日の一式で出てきたような、丸い紐のこと。芯材に布を巻き付けてかがった丸ぐけというのもあります。このタイプは可愛いイメージを演出してくれるものが多いです。
平組は文字通りきしめんみたいに平べったいタイプ。帯留は使わずに、紐の存在感だけで魅せる感じ。
番外編として、洋装向けのベルトも長ささえ足りれば、帯締めとして使えるので付け加えておきますね。バックルが帯留めっぽい飾りになったりもしてかわいいですよ。
いかがでしたか
今日は少々更新が遅れてしまいました、すいません。
久しぶりに半日、ひとりで外出しましたらば、家の中がカオス化しておりました。人間一人と猫一匹、いったい何があったのか……?
あまり考えないことにしますね。
知らぬが仏という言葉もありますし、考えると余計に疲れちゃいそうなので_( _´ω`)_ペショ
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