手術&入院 (2019年12月)
肝機能低下などでスケジュール変更か?と心配されたこともあった術前化学療法(計8回)もなんとか無事終了。12月に入るとCT、マンモグラフィ、レントゲン撮影や呼吸機能検査を受けました。CTの画像を見ながら腫瘍が殆どわからなくなっていると言われた時は嬉しかった。
入院は手術の前日。10時までに病院に行き手続きを済ませたらそこからバタバタ忙しい1日の始まり。
病棟の看護師さんとのオリエンテーション、薬剤師さんによる薬の説明など、人が取っ替え引っ替え病室に来て息つく暇もない感じ。午後からは歯科健診、麻酔科による全身麻酔の説明を聞いて、この日の予定は全て終了。
慌ただしい1日が終わってホッと息がつけた夜。乳がんと知ってから初めて泣いたっけ。悲しかったからなのか、悔しかったからなのか分からないけれど、涙がしばらく止まらなかった。味気ないご飯に塩味がプラスされてました。
明日は1日何も口に出来ないのに副作用の味覚障害で美味しくない、食べられる物がないという…。それも悲しかった理由かな?……理由です。そうそう全身麻酔のため水分制限もありました。最終飲水は朝7時だったと思います。(手術の翌日の朝まで飲めない食べれないというのはつらかった)
眠れない夜が明けると当たり前にそこにあった右胸とさよならする日。手術は朝一だったので娘は来るのが大変だっただろうと申し訳なく思った。
静脈血栓症予防のため弾性ストッキングを穿き、手術着に着替えて胸に間違い防止の印を書いてもらい、10分前に迎えに来てくれた看護師さんと娘と一緒に歩いて手術室に向かいました(ポート留置の時は車椅子で向かいました)
笑えたか分からないけど扉の前で「行ってくるね」と娘に手を振って手術室へーーー。
3つ目の扉が開くと何が流れていたかは覚えていませんが前回同様BGMが流れていて、温められた術台に横になり、モニターなどを体につけると準備OK!顔にマスクが当てられ大きく深呼吸。事前に言われていた通り麻酔薬が入ってくると腕が痛くなったけれど、腕を擦ってくれた看護師さんの手のひらが温かいと感じた直後に眠っていました。
目が覚めた時には手術は終わっていました。病室に戻ってから鎖骨辺りの重苦しい痛みに息苦しさを感じながら無意識に探していたのは娘の姿。顔を見て手を握ってもらった瞬間、ホッとしたのを覚えています。
無事に手術は終わりましたが、麻酔が完全に切れ、尿管が取れるまでが大変。まるっと1日動きが制限された状態でベッドの上だけで過ごすのはつらいとしか言えないです。
麻酔の影響でぼんやりしている間は良かったのですが麻酔が切れてからが本当につらかった。喉が渇くのに翌朝まで水は飲めない、何も食べられない。痰が絡んだような感じが続くし、腰や背中が痛くなるから体勢を変えたいけど変えると気持ち悪い。麻酔の影響で微睡んでいた昼間と違って全然眠れない。など
あと、嬉しくないおまけとして、両隣の部屋の人の迷惑なくらい大きな話し声とすごいイビキつき。そのせいなのか眠剤を飲んで22時過ぎに横になっても日付が変わる頃に必ず目が覚め、朝までゴロゴロする状態が退院するまで続きました。
点滴が終了し、尿管が取れたらベッドから自由に動けます。肩から下げているドレーン(排液管/溜まったリンパ液や血液を体の外に排出するためのもの)に気を付けながらリンパドレナージやリハビリ体操などをこなしていきます。
※ドレーンは術後1週間以内に回診時に抜かれますが、それまでに抜けてしまうと体内に戻すことができないそうです。排液が溜まると注射器で頻繁に抜いてもらうことになるので、濡らさない、踏まない、引っ掛けないよう気を付けましょう。(私はドレーンの上に座ってしまってしばらく痛くて動けなくなりました。幸い抜けなかったので良かったです)
気を付けるといえば、
自分もそうそうでしたが、ドレーンのことを知らない人が殆どなので肩から下がっているのはただのポシェットだと思っている人が多く、人が多い場所、エレベーターに乗った時など何度もヒヤッとしたことがあったので病棟以外は気を付けて!
手術検体の病理検査の結果は年末年始の休みもあるので3~4週間後、年明けとなります。
退院後、今までと同じ様に動こうとするけどやはり同じ様には動けないし、出来ない。椅子がなくても手を伸ばせば届いていたのに椅子がないと届かないとか、ちょっと手を伸ばせば届いていた場所も腕が痛くて無理。不便だ。出来ないことに何度か癇癪を起こしたのは言うまでもないです…。
しばらく腕や肩が動かしづらかったり、胸や背中が腫れぼったいような感覚になるなどの症状があったかな…。入院中と同じようにリハビリ体操&リンパドレナージは毎日していました。
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