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別の命でありながら共に生きてくれる存在【妊娠記録#04】
妊娠8ヶ月。あっという間に妊娠後期へと突入した。
お腹も大きくなり、はっきりと、そして力強く、胎動を感じるようにもなった。
お腹を触ると、赤ちゃんの身体の一部がそこにある。
お腹の上から硬い部分をやさしく叩いてみると、"うにょ"っと動いたり、"ピクピク"っと動いたり、こちらの反応に応えてくれることも増えた。
そんなベビちゃんの反応を感じてると、「ありがとう」という気持ちが湧いてくる。
何に対してのありがとうかは自分でも分からないが、ただただその存在へありがとうというのが1番近いと思う。
そしてその気持ちとともに、私の中で何かグッときたり、湧き上がるものが出てくることもある。
何かはわからないけど、琴線に触れて涙が込み上げてくるようなあの感覚。
私のところに来てくれてありがとう なのか、
私を1人にしないでくれてありがとう なのか、
周りからのたくさんの愛情を感じさせてくれてありがとう なのか。
その中心に何があるかは分からないけれども、それでも私の奥の奥の奥の方にある何かがとても反応する。
幸せ!きらきらハッピー✨というようなものではなく、深く深く奥の方が込み上げてくるもの。
愛おしさや喜びの中に少しの悲しみや安心感が溶け込んでいるような、静かで冷たさを含んだ感覚。
・・・
まだ見ぬあなたがそこにいて、私とともにそこにいて、別の命・別の個体として存在し合い、それでも共にいてくれる。
ベビちゃんにはベビちゃんの暮らしがあり、生命を育みながら、自分の意思で生きている。
その中で、私の状態や私の反応を感じとり、私とともに生きてくれている。
愛しくてとうとい時間。
一生懸命生きてくれてありがとう。