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高レベル放射性廃棄物の商業利用法(4)
高レベル放射性廃棄物のガラス固化体
(ステンレス製の容器はキャニスター)をオーバーパックして
海底に設置する事で、海洋投棄を心配するかもしれません。
でも海洋投棄はしないので、心配は御無用です。
キャニスターが発熱している数百年~数千年間は、
ペンキを塗ってから、海底に設置しておく。
そして定期的にキャニスターを海底から引き上げ点検する。
ペンキがはげていないか、錆びていないか、へこんでいないか、
クラックが入っていないか、点検する。もし異常があったら、
そのキャニスターを新しくする。
そうやって、正常な状態にして、再び海底に設置する。
この維持管理作業を、数百年~数千年間繰り返す。
その数百年~数千年間は、キャニスターの発熱で
海の砂漠を漁場に変えて、海藻や魚等の資源を開発し、
経済活動する、つまり海藻や魚などで商売する。
そして数百年~数千年後、キャニスターの発熱が無くなり
2度Cの深海水をもう加熱できなったら
そのガラス固化体・キャニスターは、お役御免で、地上処分する。
2度Cの深海水を加熱できなくなったら
そのガラス固化体は「ほぼ」放射性物質じゃなくなる…と思う。
物理学的に厳密に言えば、放射性物質だろうけどね。
・海洋「投棄」とは何か?
原潜が母港を出て海に潜っていったとします。
放射性廃棄物がいっぱいの原潜の原子炉が海に潜って、
これは海洋「投棄」でしょうか。
海洋投棄ではありません、母港に戻ってくるからです。
もし原潜が永久に戻ってこなかったら、海洋「投機」です。
漁師が海に網を投げ入れたとします。これは海洋「投棄」ですか。
違いますよね、魚と一緒に網を回収するので海洋「投棄」ではありません。
もし網を回収しないで、海に投げっぱなしならば、海洋「投棄」です。
ガラス固化体(キャニスター)も定期的に引き上げて痛んでいないか検査します。
それを数百年、数千年、場合によっては数万年繰り返します。
それでガラス固化体の発熱量がほとんどなくなったら、地上処分します。
ですから海洋「投棄」ではありません。
・核融合と原発の優劣
核融合は高レベル放射性廃棄物がなく安全安心です。
原発はその放射性廃棄物が出るので厄介と思われています。
しかし高レベル放射性廃棄物を使って、海の砂漠を漁場にできるので
その点で原発が核融合より優れています。
※1 水深2000m以下の海水温は2度Cで一定である。
※2 >ガラス固化体とは、再処理した後に残る高い放射能を持つ廃液を、
>ガラスに混ぜ込んで固めたものです。
※3 >ガラス固化体では内部にある放射性核種の放射性崩壊が続いており、
>ガラス固化体製造直後の発熱量は約2,300 W(600 Wの電気コンロ4台弱相当)で、
>固化体の表面温度は200℃以上になる。
>この高温のために新しい固化体は地層処分には不適格であり、30-50年間冷却して
>発熱量が560-350 Wに減ったところで地層処分される予定である[2]。
※4 >ステンレス製キャニスターは一時冷却貯蔵期間(30-50年間)の腐食などを考慮して、
>ドラム缶の板厚の数倍の肉厚5-6 mmとなっている[1]。
>日本原燃の六ヶ所再処理工場および海外の再処理工場から返還されるものは
>直径43 cm、高さ134 cm、総重量約500 kg(正味重量400 kg)、
>容量170リットルでドラム缶(200リットル)より細長く容量は少し小さい。
>日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)のものは原燃のものより小さく
>総重量約400 kgである[2]。
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