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正多面体を手で描きたい

いまどき、歪みのない立体なんてCADソフトでも使えば誰でも描けます。でも、あえて手描きで立体を描いてみたい。それも、それっぽく描くのではなく、ちゃんと歪みなく描きたいと思うのです。

例えば、立方体を描くのに、まず正方形を描いて、それをずらしてこんな風に描けば、立方体っぽく見えますが、実際にはこんな立方体はありえません。

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ぱっと見、変にみえないかもしれません。しかし、立方体正面の正方形は、真正面から見た時に限り正方形に見えるはずで、斜めから見た立方体の面はすべて平行四辺形でなければなりません。
歪みのない立方体は、こんな風に描けるはずです。

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こういう、歪みのない(物理的数学的に正しい)立体を、方眼紙と定規とコンパスといくつかの簡単な道具だけを使って、計算しないで描くことを目指します。

黒板に立体を描く機会のある人、スケッチの中に多面体を使ってみたい人、対称性が好きな人、Adobe Illustratorなどの平面用作図ソフトウェアで三次元立体を描きたい人は、試してみてはいかがでしょうか。

作図する途中で計算する必要はありませんが、作図法の後ろにはちゃんとした理屈があります。興味のある人はその辺りにも想いを馳せながら読んでいただければうれしいです。

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