【6カ国語マルチリンガルが紹介する語学習得術】Re:ゼロから始める語学習得
2020.12.09. 文章を加筆、修正しました。
2020.12.14. WordHolic用の勉強用ファイルを追加しました。
2020.12.20. "導入"の動画講座を追加しました。
2020.12.20. "学習"の動画講座を追加しました。
2020.12.20. "実践"の動画講座を追加しました。
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この数年の間、オンラインオフラインに関わらず色々な人たちから「外国語習得」についての相談を受けてきました。しかし、実際に相談を受けて勉強を続けた人はごく僅か。多くの人が途中で挫折してしまうか音信不通になってしまったんです。
当初は僕も『せっかく時間をかけて教えているのになんで続けてくれないんだよ…毎日の積み重ねが大事なんだよ…?』と憤りを隠せませんでしたが、最近では別の考えを持つようになりました。
なんで皆そんなに
外国語勉強したいんだろう。
このnoteをご覧になっているということは、あなたもきっと「外国語を覚えたい」と思ってることでしょうが、少し手を止めて考えてみてください。
なんであなたは、外国語”なんか”勉強したいんですか?
『言語習得は人生で最も手頃な自己投資』という意見には否定しませんが、手頃なのは金銭的な部分であって時間投資量はえげつないんですよ。
しかも手頃な分、非常に多くの方が挑戦する学問ですので「英語を覚えて差別化を図る」のは対して効果的じゃないんです。
語学を勉強する時間があるなら、あなたの専門分野を高める時間に使ったほうが人生の投資としてよほど有意義ですよ?
なんで外国語勉強したいんですか?
このnoteは、『それでも私は語学が勉強したいんだ。』と強く思う人のゼロからの勉強を後押しするnoteとなっています。
皆さま初めまして。
ティモシー(@Poly_Somme)です。
本業はフランスでワインソムリエをしていますが、高校を卒業してから通算8年間の海外生活を経て、現在は6ヶ国語のマルチリンガルとなることができました。今でも『趣味の一環』として新たな言語を勉強中です。
そんな僕ですが、元から英語が得意で海外に行ってもあっという間に語学を習得するセンスを持っていた…
なんてことは一切なく。むしろ学生時代、英語は大嫌いでした。というか暗記系の勉強が全般苦手でした。
そんな僕がマルチリンガルになることができたのは、語学習得を暗記としてではなく”コミュニケーションツール”として楽しみながら学ぶことができたからだと思うんです。
本編でも語りますが、多くの方が大人になってからも『中学と高校で経験してきた英語勉強法』を繰り返してしまっているせいで英語及び第二言語習得を挫折しています。
僕はとことん「勉強」という感覚を削ぎ落として「楽しみながら学ぶにはどうすればいいか」にフォーカスした勉強法を編み出しました。
この勉強法は、例えば「TOEICで900点取りたい」や「語学能力試験をパスしたい」などを目標としている方には適切ではないかもしれません。試験には試験用の傾向と対策を掴む必要があります。
あえて言うなれば、ここで紹介するのは「コミュニケーションの傾向と対策」です。”試験のため”に優先して勉強したほうがいい内容があるように、”コミュニケーションのため”にも優先事項があるのです。
このnoteのタイトルは
今まで勉強していた英語は一度忘れて
またゼロからリスタートしよう
という意味を込めた内容になっております。某漫画のオマージュです。コミュニケーションを図る上で本当に知っておくべき内容や大切にしておきたい勉強法、思考法、モチベーション維持方法をまとめています。
段階として5つのステップをご用意しました。
【導入編】では、『そもそもあなたに言語学習が本当に必要なのか』を問い詰めようと思います。具体的な数字情報や個人的な言語学習理論に則ってその理由を解説します。まずは自分と向き合ってください。
【学習編】では、「これさえ覚えてしまい、使えるようになればある程度のコミュニケーションを取れるようになる」という単語や文法、表現などを7か国語分まとめてご紹介します。勉強したい方は是非参考資料としてお使いください。
【実践編】では、語学学習における最大の壁とも言える「外国語を話すのに慣れていない期間」をどう乗り越えていくかについて紹介します。モチベーションを保つのがどうしても大変なこの期間をどう乗り越えるかが鍵となります。
【状況編】では、あなたの生活習慣や目標に合わせながら勉強するための計画の立て方を紹介します。僕宛の質問で特に多かった「社会人のための勉強方法」と「日本にいながら勉強する方法」、そして僕が現在も取り組んでいる「スマホ一台で勉強する方法」も合わせて紹介します。
【番外編】では、そこから派生して「マルチリンガルを目指したい」と思っている方へのアドバイスを紹介します。一回他の言語を勉強することで、元々勉強していた言語の理解が深まることもあります。
➡︎訳あって削除しました。申し訳ありません(2020年12月16日現在)
オリジナル図解などの資料も多数用意していますので、是非参考にしてください!
(図解作成:さい|図解クリエイター @sai_zukai)
もう語学習得で悩んでるなんて言わせない。僕の語学を勉強し続けた7年間の集大成が、皆様の語学習得の助けになってくれたら幸いです。
【導入編】勉強を始めるその前に…
【導入編】では、『そもそもあなたに言語学習が本当に必要なのか』を問い詰めようと思います。
今から勉強を始めようと思っている方も、すぐに参考書を開くのではなく自分自身と向き合いながら勉強する決意を確固たるものにしましょう。
【導入編】①無理に勉強する必要はありません
ここで再び、冒頭部分でまとめた内容を振り返ります。
なぜあなたは語学を
勉強したいのでしょうか
この質問に対して、以下のような返答をよくいただきます。
非常に素敵な目標ですが、これらに共通して言える『懸念点』があります。
それはどれも語学を勉強しなかったからと言って別に不利益になるわけではないという点です。
仕事を英語圏に広げずとも国内に仕事はあるし、海外のお客が来るのなんてごく一部だろうし、カッコイイスキルなんて他にもいっぱいあるし、ステップアップで本当に語学必要?って思うし。
皆、無駄に理由をつけて語学習得に挑戦しようとしてない?本当にあなたに必要でしょうか?
冒頭にも説明した通り時間がめちゃくちゃかかる上に差別化のしづらい学問なので、気軽に語学習得をオススメするつもりは無いんですよね。
ちなみに僕の勉強理由は「覚えないと死ぬから」。基本的に現地に住みながら語学を習得したのですが、言葉がしゃべれないと本当に生活がままならなくなります。実際に海外で語学を覚えるメリットはここです。
もちろん話せなくても生きていくことはできます。コンビニで済ますとか指差しで注文するとかね。
ですが、それはあくまでただの生命活動の維持であってコミュニケーションは存在しません。自分の主張したいことは全てできなくなります。そんな状態、僕にとっては『死んだも同然』です。
ここまで強い思いが必要かどうかは人によりますが、過去に語学習得を挫折した皆さんは、是非勉強していた当時のことを思い返してみてください。なぜ挫折してしまったのかを。
語学自体は大して特別なスキルではありません。必要なら通訳を頼めばいいし、旅行に行くのも今は優秀な翻訳機がたくさん商品化されています。僕も試してみましたが、あれだけの性能あれば余裕でコミュニケーションできますよ。
それでもなお、自分で勉強したいのなら。
一緒に頑張りましょう。
【導入編】②『現在地の分からないフルマラソン』は絶対に挫折します
突然ですが、ここで以下の資料をご覧ください。
こちらの資料は、3人の学習者を参考に
『2000単語を覚えるのにかかる時間』を調査したものです。
学習者3人の勉強方法はそれぞれ異なり、
2000単語を覚えるのにどのくらいの期間がかかったかを表しています。結果は10日間 短期間で一気に勉強した『青』の学習者が一番短い期間で習得し、週2,3日 定期的にまとめて勉強した『オレンジ』の学習者が一番習得に時間がかかりました。
ここで注目すべきは『2000単語習得までの総時間』です。
実は3人とも2000単語を覚えるのにかかった時間は17時間でした。つまり
「17時間くらいの時間投資をすれば
勉強の頻度に関係なく
2000単語を覚えることができる」
と、ここではまとめることができます。
「時間が経つほどどんどん記憶の量は減ってしまう」というデータを直線で表したエビングハウスの忘却曲線との因果関係がどうなっているか調べることはできませんでしたが、自分自身の過去の勉強時間を考えてもあながち的外れなデータではないと思います。
ちなみに『2000単語』は、英語などの多くの言語で問題なくコミュニケーションができる水準に必要な単語数と言われています。(参考サイト⬇️)
17時間。『たった』17時間です。やる人はいないと思いますが、単純に考えて1日あれば英語で日常的に使う単語は全て網羅できるという計算になります。すごい。
まぁ…というかこの際データが合っているか間違っているかなんてどうでもイイんです。
さらっと言いましたが、2000単語で英語のコミュニケーションが問題なくできるレベルということをどれくらいの人が知っていたでしょうか。
「言語を習得する」って気軽に言いますが、今から自分がどれくらいの勉強が必要か具体的に見えているでしょうか?
このあたりをしっかり把握していないと当然挫折します。
例えるなら『ゴールの分からないフルマラソン』を走っているようなものです。いつゴールが来るか分からない、目標地点がない状態で行動し続けるって、相当なストレスですよ。
そりゃ挫折するわ。
実際に覚えるべき内容やかかる時間を想定し、自分の生活の中でどれだけの時間を使えるか『超具体的に』算出してあげることで挫折の少ない語学習得を計画することができるんです。
この具体的な計画の立て方は、第4章の【状況編】で詳しく解説します。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず。
瞬間的な熱量だけではなく、綿密な計画と共に学習していきましょう。
【学習編】「まずこれを中心に勉強しましょう」
【学習編】では、「これさえ覚えてしまい、使えるようになればある程度のコミュニケーションを取れるようになる」という単語や文法、表現などを7か国語分まとめてご紹介します。勉強したい方は是非参考としてお使いください。
なお、もっと具体的に勉強したいという方のために『単語帳アプリ用テンプレート』もまとめておきます。使うアプリはWordHolicというアプリを使います⬇︎
使う際は、アプリをダウンロードしたスマホ経由でこのnoteをご覧になり、そのままリンクをインストールすれば大丈夫です!
(Gifを入れる)
また、下記ではジャンルごとにリンク先を分けていますが「一括で全て勉強したい!」という方は、この【学習編】の最後に用意しておりますのでご活用ください!
https://www.youtube.com/watch?v=RY2DZwYu6cY&feature=youtu.be
【学習編】①『日常会話で使うもの』を徹底的に
最初の導入編でもまとめた通り、コミニケーションできる水準に必要な単語数は2000単語と言われています。(ちなみにTOEICの試験にてくるの英単語の種類は『約9500〜10000語』)
言語ごとに『必要最低単語数』は異なるそうで
と言う情報も。
だいぶ数が絞れたとはいえ、いきなりゼロから2000単語を覚えるのはまだまだハードルが高く感じる…
と言う声が聞こえてきそうなので、ここからさらに「普段の会話で使うかどうか」厳選し、単語を100個にまで絞りました。
逆に言うと「これを知らなかったら日常会話でコミニケーションをすることすら危うい」とも言える内容となっています。これなら多少現実的な数字じゃないでしょうか。
改めて注意書きを加えておきますが、このnoteは「とにかく外国語でコミュニケーションをとりたい人」向けにまとめたものですので、既存の勉強法とは順序や方法が大きく異なる場合があります。
ではその100単語を紹介…する前に、具体的にどうやって100単語まで絞ったのかを簡単に解説します。
選んだ基準は以下の通りです。
これに当てはまらない単語は、たとえ既に知っているものでも容赦なく絞りました。本当にこれを知らないと自分の言いたいことを何も伝えられないレベル。
例えば、「りんご」という単語をみてみましょう。
英語で『apple』という単語はおそらく誰もが知っているでしょう。しかし、過去7年間の海外生活の中で実際に『apple』という単語を使った記憶はかなり少なかったです。リンゴジュースを頼む時か「Apple社の製品」が好きなことを話す時くらいでした。
英語は勿論全員が知っているでしょうが、じゃあフランス語で「りんご」を何というか知ってますか?
答えは「pomme」。「ポム」と読みます。おそらく、知らなければ一生使うことのない単語でしょう。でも、知らなくても問題ありません。分からない単語は全て「それ」とか「あれ」とか言えばいいのです。
「りんごください。」と言う時は絶対目の前にりんごがあるはずでしょうから、りんごを指差しながら「それください。」と言えばコミニケーション成立です。とにかく自分の伝えたいことを伝えるための単語を学ぶのが優先。
動詞や文法は覚えることで知識を増やすことができますが、名詞は出会うことでしか増やせません。「これってなんて言うんだろう。」という繰り返しで知ってる名詞の数を増やすしかないのです。出会うことのない名詞は一生覚える機会がありません。
日本語だって同じではないでしょうか?名前を知らなかったり忘れたりした単語は「アレ」とか言ったり、他の言葉で説明したりしますよね?『ディッシャーがほしいです』と言われてもピンときませんが、「アイスクリームをくり抜く道具を探してます」と言えば伝わるのと同じ感じです。伝われ。
ということで、この100単語の中には殆ど名詞を入れておりません。
もちろんこれは「単語を覚える必要は無い」という意味ではありません。「絞りに絞った100単語」からは除外したというだけで、『りんごを英語でいう機会』があれば、使ってみるようにしましょう。
ちなみに。りんごは各言語でこのように言います。
聞いたことないものばかりですね。
また、返事や相槌も絶対に必要です。心地良い会話のテンポを作るには、リズミカルな受け応えがあってこそ。バリエーションは色々ありますが、とりあえず「これは知ってたらめっちゃ使うよね」というものを紹介します。
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こちらが単語帳のリンクです。お好きな言語のリンクをインストールして勉強に役立ててください!もちろん基本のものをまとめているだけなので、あとはご自身で自由にアレンジしてください!
【学習編】②基本構文25個をマスターする
根本的な話ですが、文章を構成する三要素といえば
主語と目的語と動詞
です。簡単に言うと「誰が」「何を(何で)」「どうした(どうなった)」のかを伝えることができれば意思の疎通ができます。
必要な構文は以下の通りです。
この表現一覧を見てもらえれば分かるかもしれませんが、結構文法的に難しいものも一部含まれています。
『”経験”を伝える表現』のパートでは過去分詞と呼ばれる文法も紹介しています。中学英語の中でもかなり理解が大変な文法のはずなんですが、一番最初に覚えちゃってください。理由は「単純によく使うから」もそうなのですが『文法的に理解する』ことと『会話で使えるようになる』は、必ずしもイコールではないからです。
例えば、みんな知っている「My name is〜」と言う構文。この英語が「私は〇〇です」という意味だということは分かると思います。この文章を文法的に説明してみると
となるのですが、上のようなことを意識しながら「My name is~」と話す人はいないと思います。
「お久しぶりです」は英語で『Long time no see.』と言うのですが、これも意味を一つ一つ見ていくと
つまり直訳すると「長い期間会うことがありませんでした」となります。が、こんな回りくどいことを話すときにいちいち考えることはないでしょう。単語の一つ一つの意味を理解しながら話すのではなく伝えたいと思った瞬間に文法マルッと口に出てくるくらい反復練習しましょう。コミュニケーションとは、応用力より瞬発力です。
「〜に行った事がある」と言いたいときは文法を考える前に「I have been to〜」が瞬時に出てくるようになるのが一番の理想形です。
文章の構成の仕方も勉強始めて間もない頃は、文法を『音も含めて』丸暗記するのが吉です。
ということで、以下が構文25個まとめです。これらを知ってるだけで最初の頃は色々な場面に活用可能だと思います。ぜひ優先的に覚えてみてください!
【学習編】③自分が特に使うであろう単語たちをまとめる
①では最低限の単語を、②ではそれを文章にする構文を勉強しました。③では、文章の幅を広げる練習に入ります。
ここで大事なことは、やはり同じように『日常会話で使うであろう単語から覚えていく』のが一番効率的です。
まず覚えたい内容といえば
などが挙げられます。
「海外に遊びに行きたい」という人は、まず実際に使う機会が多いであろうこの辺りの語彙力を優先的に勉強すれば"コミュニケーションを取れる"状態に近づけるようになります。
例えば、僕が語学の勉強を始める際にまず一番最初に丸暗記する文章があります。それは「ありがとう」でも「こんにちは」でもなく
何度も使う訳ではないけど、知っておくだけでピンチの時にとても助かる上に、咄嗟の一文です。
ちなみに「これは〇〇語でなんと言いますか?」は各言語で以下のようになります。
海外にいると、目に見える情報のほぼ全てが分からないものだらけです。コンビニやセルフレジといった『会話をしなくても買い物が成立する』店も少なくないですが、語学力向上のためには「目についた単語や思いついた文章を何度も翻訳する作業をたくさんこなす」必要があります。
たくさんこなすためにも、特に頻繁に使いそうなものは最初のうちに勉強し、学習期間中ひたすら勉強できるようにしたいところですね!
ということで、まずは僕が8年間の海外生活の中で「このあたりの表現は海外滞在当初からめっちゃ使ったなぁ…」と思うものをまとめましたので、是非参考にしてみてください。
(自己紹介編:構文を用意して全訳する)
(旅行の時に使う単語編:同上)
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そして、上で紹介した「全員に共通してよく使う語彙」を覚えるのと並行して、「自分だけがよく使う語彙」も増やしていきます。
例えば僕は今レストランで仕事をしているので、接客の時に使うであろう『予約』『ワイン』『注文』『アレルギー』『お会計』などの単語は日常的に出てきます。僕にとっては優先的に覚えていく単語たちです。
また、フランスに来た当初はフランス語が一ミリも話せないくせにいきなりフランス語で授業するワイン学校に入学し、割と大変な思いをしました。とりあえず授業についていくことだけに必死だった結果、日常会話は全然できないのにワインの話になると途端に饒舌になるといういびつな成長をしてしまいました笑
ここまで極端な例は参考になりませんが、自分の職業や趣味、身近なモノなどから関連づけられる「自分に必要な言葉」を深掘りし、その内容を優先的に勉強することは長期的に語学勉強を続ける上で大切なことです。
この時にオススメなのが
という方法です。単語をバラバラに覚えようとしても、無機質だし単調なので途中で面白さがなくなってしまいますが写真や日付だったり、自分で作ってみた文章だったりと外的要因とリンクさせてあげることで、その記憶はイメージと共に頭にインプットすることが出来ます。実際に例文を作ることでも、単語の定着力は間違いなく向上するでしょう。
SHOWROOMの代表 前田裕二さん(@UGMD)が、自身の著書『メモの魔力』にて以下のように語っています。
このノートにまとめる、という作業も記録のためというよりは知的生産のため。形にこだわらず、書きなぐってしまいましょう。まとめかたに拘らないでください。というか、見返すためにまとめないでください。そのページ全てがあなたの力になるはずです。
【実践編】「外国語を話す自分に慣れましょう」
【実践編】では、語学学習における最大の壁とも言える「外国語を話すのに慣れていない期間」をどう乗り越えていくかについて紹介します。なので、学習的な内容というよりはメンタル的な内容。ですが、結果的に学習能力も向上するメンタルハックです。
ひとことで言ってしまえば『とにかくアウトプットしまくる』のをお勧めしますが単語力が少なさすぎるのも考えものです。自信を持って会話に集中できなくなります。なので第1章では単語学習に特化した内容を詰め込み、まずは基礎単語に専念してもらいました。自分の知っている単語が増えれば増えるほど会話の時にオドオドすることが無くなります。
【実践編】①語学習得の絶対鉄則
なぜここまで「すぐに使えるものだけ覚える」に特化しているのか。その理由は外国語でコミュニケーションできるということを体験して欲しいからです。
今後長く続くであろう語学習得の道。少しでもストレスになる内容はなるべく除外しておきたいです。「この勉強なんの意味があるの…」実際に話す機会が無いせいで挫折してしまう人が多く存在します。
という流れが構築されると、無理に勉強しようとしなくても自然と習慣が出来上がるようになります。ただ、言うのは簡単でこれがまぁ大変。出来たら苦労しないって話です。個人的な感覚ですが、語学習得においての最大の挫折ポイントって『学習』ではなく『実践』の大変さにあると感じています。
僕も過去に、この『実践』がうまくいかずどうしても勉強が捗らない時期があったのですが、その理由をひたすら追求していたらひとつの答えが見つかりました。それは
「勉強したい」という欲求と
「勉強しなきゃ」という義務感を
バランス良く共存させる
日本に居ながら勉強する人にとって特に陥りやすい現象なのですが『別に勉強しなくても生きていける』っていう感情は、どうしても抗うことができないんです。というか当然の思考回路です。仕方ない。だって本当に使わなくても生きていけるんだもん。この気持ちに嘘はつけない。
なので、別な感情で上書きしてしまうしかありません。「もっともっと勉強したい…!楽しくてしょうがない…!!」と思うか「ヤバイ…勉強しなきゃあかん…」と思うかです。
意欲的な学習欲求と義務感。この相対する2つの感情をバランス良く持つことが大事です。
「勉強したい」と言う欲求ばかりが先行すると上達が早いでしょうが、ある一定レベルの水準に達するとそこから成長がなくなってしまいます。また逆に、「勉強しなきゃ」という義務感ばかりを抱えていると勉強自体がストレスになり、上達するのに効率的ではありません。
バランス良く持つためには正直心構えだけでは不十分。環境を変えるか増やしてあげるのが一番です。
「海外に住むのが語学習得に便利」なのは、この2つの感情をバランスよく共存させるための環境としてうってつけだからなんですよね。
程よく自分を楽しませながら、程よく自分にストレスをかける。基本は『面白い』と意欲的に学び、時々『まだまだ勉強しなきゃ…』と痛感する。このバランスを大切に。
【実践編】②丸暗記でもいい。まずは『伝わる楽しさ』を知ろう
語学習得の楽しさって、一体何でしょうか。言い換えるならば『大変だったけど、語学を勉強してきてよかった』と思えるのはどんなときでしょうか。
僕は「言いたいことが伝わるとき」だと思います。「資格試験に受かったとき」と言う人もいるでしょうが、コミュニケーションのために勉強してる身としては『外国語で会話ができている』という事実がこの上なく楽しいんです。
フランスに留学して間もない頃、どうしても『クロワッサンとエスプレッソをテラスで楽しむ写真』が撮りたかった僕はひたすらに注文するときのフランス語を暗唱してました。
とにかくビクビクですよ。ちゃんと伝わるか、問題なく買えるのか。新しい言語を勉強し始めるときは何とも言えない不安な気持ちに押しつぶされそうになります。
ただ、それが伝わったとき。『日本語ではない言語で会話が成立している』という摩訶不思議な成功体験を実感してしまったとき。僕はもう止められない語学習得の魅力に引き込まれていきました。
この成功体験を実感するには、何も頭の中で頑張って作った文章でなくてもいいんです。文章を丸暗記でもいいんです。ひとつのきっかけ作りとして馬鹿にできないほど効果的ですよ。
例えば、自己紹介などを暗記してしまうのもアリかも知れません。
実際に伝わる体験をすると勉強してもっと色々な言葉を話したくなる。勉強する。また新しい言葉を勉強する。話す。伝わる。嬉しい。勉強する。話す。伝わる。
語学を習得した方々は誰しも、この成功体験を重ねてバイリンガルへと進化しているのです。まずは、伝わる楽しさから。
【実践編】③断言します。最初の“発音練習”は不要です
ここで僕は声を大にして言いましょう。語学の勉強を始めた最初のうちは発音の勉強はしなくて結構です!
「しなくていい」とまで言うとちょっとおこがましいですし、いつかは勉強しなきゃいけない内容なのは間違い無いですが、優先にするほど大事だとは全く思わないです。
『発音の変な癖がついてしまうと直らなくなってしまうから勉強当初から気をつけて練習したほうがいい』なんていう人もいますが、18年間ゴリッゴリの鹿児島弁だったけど1年間の発音矯正で標準語を話せるようになった人がここにいるので大丈夫です(謎理論)
冗談はさておき、具体的に『最初のうちは発音勉強しなくていい』と思う理由は大きく3つあります。
①他に優先すべき内容が山ほどある
発音も大事な要素の1つですが、少なくとも優先すべき勉強が山のようにあるのにも関わらずいきなり発音の勉強に時間を使っている場合ではありません。
「R」の発音を完璧にする前に基礎単語10個覚えたほうがよっぽど有意義です。
②最初に練習しても「正しいか分からない」
何も分からない状態でいきなり発音練習…そもそもあなたが練習しているその発音って正しいでしょうか?
自分の声って不思議なもので、都合のいいように脳で変換されているらしく仮に発音練習用のCDをリピートしていたとしても正しく発音出来ているとは限りません。
正しいのかも分からないのに一生懸命時間を使ってしまうのはもったいない気がします。まずは気にしすぎることなく勉強を進めるのがいいでしょう。
...え?目の前に発音を矯正してくれる外国人の友達がいるから大丈夫?それこそなんで発音なんか練習してんの!会話をしなさい会話を!生きた会話を!
③実際に話すときは音の連続性がある
極め付けの理由がこちらです。発音の練習って『アルファベット1文字』『単語ひとつ分』など練習することが多いと思いますが全く実践的ではありません。
実際に話すときの内容は『連音化』という現象が発生します。単語と単語を連続して話すときに音が繋がり、発音が変わるという法則のことです。
簡単にいうと「英語っぽく聞こえる」発音です。”Check it out”が「チェック イト アウト」とは言わず「チェケラー」みたいになるように。実際に発音するときは音が繋がって聞こえることで、全く違う発音になってしまうことが多いんです。
「発音の勉強をする」というよりは「聞こえた発音を真似する」練習を心がけてください。語学はモノマネするのがめっちゃ勉強になります。
もちろん韓国語や中国語など言語によっては『文字の読み方を先に勉強しておいたほうが都合がいい』ことも多いですけど、発音を意識するよりも音の流れを勉強したほうが理解がしやすかったような気がします。
月並な意見ですが、『発音を気にして話せない』よりも『発音はある程度完璧でなくともいいから伝える努力をする』ことを意識しましょう。
ただし!『発音練習』をする必要はありませんが『正しい発音はなんというか』はきっちり勉強しておいてください!自論として、正しい発音を知らない単語は聞き取れないと思っているからです。何事もバランスが大事。
【実践編】④『言葉の因数分解』をマスターしよう
以前質問や相談を受け付けてた時に印象に残っている内容は
という人たちの多さでした。そういう人たちの相談を深掘りしていくと1つの結論が導き出されました。
みんな、無駄に語りたがり。
アレコレ付けようとしすぎ。
知っている文法や単語が増えれば増えるほど色々な言い回しで話したくなるかもしれませんが、その全てを正確に言おうとするせいで英語がうまく出てこなかったり文法がおかしくなったりして結局何が言いたいのか全然わからない…という事態に。
例えば、日本語で「私は現在フィリピンに留学に来ており1ヶ月間集中的に英語を学習しています」という文章を英語でなんて言うでしょうか?
「留学」はstudy abroad?
「集中的に」は intensively?
「1ヶ月間」は for one month?
考えましたか?ちなみに僕がもしまだ英語に慣れておらず、でも自分のことを伝えたい時にはおそらくこのように答えるでしょう。
…拍子抜けですか?でも上の文章で一番伝えたいことは「英語を勉強している」ことですよね。
色々な情報を追加して自分の状況を伝えたい気持ちはものすごくわかりますが、言語は相手に伝えてナンボです。まずはこのレベルからスタートしましょう。
「いやいや、この程度わかるわ。舐めんな」
って人は、そこからどんどん情報を肉付けしてあげましょう。
一番最後の文章をいきなり英訳しろ!って言われても頭パニックになりますけど、自分の言いたいことをゆっくりまとめてあげるとなんとなく言える気がしませんか?
【学習編】でもお伝えした通り、文章の基本は『主語』と『動詞』と『目的語』の3要素です。自分が話したい日本語の中から、一番伝えたいことはなんなのかを明確にしてあげる作業が必要なんです。
僕はこれを『言葉の因数分解』と呼んでいます。「自分の言いたいことをいきなり全部英訳する」のではなく、「自分の一番伝えたい情報だけを英訳する」ことで、頭の中で混乱してしまうことを防ぐ練習をしてみましょう。
これは今でも時々使う技術です。たまにどうしても出てこない単語や表現を言いたい時には自分の知っている単語に置き換えて話すようにしてます。100%の意思疎通ではなくとも、自分の言いたいことを伝えられたらオールオッケーです。
【状況編】具体的な勉強プランを考えましょう
ここでは、あなたの生活習慣や目標に合わせながら勉強するための計画の立て方を紹介します。
自分の目標や学ぶ言語、自分の性格や気質、有効時間等を総合的に判断して『なるべく挫折しないレベルで最低限に、しかしその中で最大限の効果が期待できる勉強法』を探る必要があります。
一番質問の多かった『社会人がどうやって時間を作って勉強していくか』を解説します。
【状況編】①社会人のための語学習得法
社会人が語学勉強で挫折してしまう最大のポイントは「日々の生活に疲弊して、勉強をする時間と心の余裕がない」からだと思うんです。100歩譲って時間の余裕は隙間時間を活用するとしても、心の余裕がないのは語学習得において非常によろしくない状態です。
社会人の方は改めて『なぜ自分が英語を勉強したいのか』を抽象化して欲しいです。その上で、勉強を計画する際に絶対に守って欲しいことは以下の2点です。
「絶対毎日勉強する」は社会人にとって必要最低限の勉強法です。1日でも欠いてしまうと忙しい社会人は一気に勉強の優先順位が下がってしまいます。何があっても毎日時間は捻出しましょう。そのためにも『自分が毎日こなせる量』は低く見積もっていた方がいいでしょう。
そもそも社会人が長い勉強時間を毎日捻出する事自体が不可能だと思っています。これはもうどうしようもない問題です。僕は『趣味で毎日コツコツ楽しむ』というレベルまでハードルを下げたゆるいモチベーションで楽しんでいます。
僕の普段の勉強は
をやると決めてるだけです。しかも合計で40分程度。全部スマホで完結するようにしています。
僕は自分自身の『やる気』『原動力』を信用してないので、例えば「毎日2時間がっつり参考書を使って勉強しよう!」とか、『半年後のTOEICで〇〇点目指そう!』とかものすごい高い熱量を維持し続けることが苦手です。
特に勉強当初は、全てが”意味分からない”の連続で成長を感じられないことも多く、「こんなに頑張ってるのに…」と心折れてしまうことすらあるかもしれません。
それよりは、敢えて一日の勉強時間と勉強量を制限してしまい
というメンタリティーに持っていくことが継続する近道です。
「仕事終わりにカフェで毎日2時間勉強して英語を覚えた」という素晴らしい志の持ち主も今までいらっしゃいましたが、”【実践編】①語学習得の絶対鉄則”で紹介した『勉強欲求と義務感が共存する精神バランス』が成り立っている状態の人です。いきなりこの精神状態に持っていくのはまず難しいでしょう。段階を踏んで少しずつモチベーションを上げていきましょう。
以上のことを念頭に踏まえた上で、具体的な勉強時間を逆算していく作業に移ります。目標は『パッと英語で聞かれてもパッと返事ができるレベル』です。
考えるべき要素は以下の3つです。
英語を勉強する上で、キーとなる勉強時間が『1000時間』と言われています。
語弊はあるかもですが、『1000時間勉強に取り組めば英語を習得した』と言えるレベルに到達できます。社会人が目指すゴールラインはここです。それ以降の勉強もさらなる英語力向上には不可欠ですが、一旦の最終到達点ということで。
では、最初の『脱初心者』状態を抜けるにはどのくらいの時間か。個人差はありますが、ここでは100時間を目標という前提で計算してみましょう。
(『1000時間勉強』引用元⬇️)
それ以外の時間も算出しましょう。まずは『自由時間』。1日の全ての『生活時間』を大きく
に分類した時、要は「仕事(通勤)、家の掃除洗濯、食事睡眠などの時間をのぞいたらどのくらいの時間使えるか?」のことを自由時間と言います。
例として「ごく一般的なサラリーマン」の場合だと
勤務時間 9時〜18時
通勤時間 片道30分
=合計10時間
それ以外の「家事労働時間」「生理的必要充足時間」を算出した時
掃除、洗濯 30分
睡眠 7時間
食事 1時間30分
本当にざっくりとですが、これらの時間の合計は『19時間』です。よって一日の自由時間は5時間ということになります。
目標とする勉強期間も設定してみましょう。自分が「いつまでに英語を習得したいのか」を考えてみるイメージですね。参考までに、僕は状況に合わせて『6ヶ月〜1年』と設定しています。特に根拠はありませんが、「半年くらいは体に染みつけないと簡単に忘れてしまうだろうし、1年以上もダラダラと初歩に時間をかけている場合ではない」という自論により、この数値にしています。
ここでは仮に8ヶ月=240日間勉強すると仮定することにします。
自由時間が1日5時間、勉強の期間は240日間。よって8ヶ月間のうちに自由時間が1200時間あると考えてみましょう。
さっきの話に戻りましょう。脱英語初心者のためには『100時間』が必要だと仮定しました。1200時間ある中の100時間を勉強すれば習得できます。
自分の自由時間の中の10分の1、つまり『1日に5時間の自由時間がある人は、30分の勉強を240日間続ければ英語でのコミュニケーションができるようになる』というわけです。社会人の皆様は、これを1つの基準指標だとお考えください。
ここからは更に勉強の時間をパーソナライズさせていきます。
自分の自由時間が少ないのか多いのか、勉強期間が長いのか短いのか、1日に2時間勉強するのか15分だけ勉強するのか…
計画立てて目標を決め、あとはそのプラン通りに全力疾走してください。語学を学ぶのに遅い早いはありませんが、仕事をしながら頑張って時間を作って勉強するのですから絶対にこの一年で覚えてやるという気概で取り組んでくださいね!
【状況編】②スマホ一台で勉強する方法
最近のアプリは本当に優秀。インプットからアウトプットの練習、文章から音声まで、基本となる勉強は全てスマホ一台で完結させることができます。しかも無料で。本当にいい時代。
その中でも特に『このレベルのアプリが無料で使えちゃっていいの…?』と思うものを3つ厳選してご紹介します。正直これだけで学校に必要ないと思えるくらいには優秀なので、お金がないと嘆く皆様は全力で使い倒しちゃってください(有料課金あり)
単語を勉強するならこれ。リズムよく出てくる単語たちを色々なクイズ形式で覚えていくアプリです。何よりUIがすごい綺麗。
設定することで『毎朝7時にリマインダーが飛んでくる』ようにもなるし、勉強しない期間が数日開くだけで「ほら、今日の勉強がまだだよ!」と通知も飛んでくるので僕みたいな管理能力のない人間にはオススメです!
無料版は一日5分限定の使用制限。有料課金することで時間無制限の勉強ができますが、「毎日のルーティン」を作る意味でも無料で使うことをオススメします!5分って意外とたくさん単語覚えられますよ!
語学アプリの決定版。これなくして語れません。
とにかく優秀なんです。もともとNHKで放送されている語学講座はいい意味で『テレビで放送する授業のレベルじゃねえ』という高評価を得ている番組でしたが、ラジオはそれ以上です。参考書とか英会話塾通うくらいなら、絶対これ聞いていたほうがいい。
英語に関しては『基礎英語0〜3』『英会話』『入門ビジネス』『実践ビジネス』と細かくレベル分けもされてますので、自分の力試しにもなります。
僕はとりあえず実践ビジネスを聞いてますが、なかなかに難しくて聞きごたえがあります。「そんな表現あるんだ…」って毎日思ってる。
一回放送分が15分でバックグラウンド再生(アプリ閉じても再生してくれる)が可能なので、ちょっとした空き時間にサクッと聞けるのも魅力ポイントの1つです。
文字と音声でのインプットが完了したら後は実践です。実践するならもうこのアプリ一択でしょう。世界中の人たちと言語交流ができるアプリです。
あくまで”交流”なので、一方的に学ぶだけではなく日本語を教える側に回ることもあります。日本語を勉強したい海外の方達とコンタクトを取り、『日本語を英語で教える』なんてこともできちゃうかもですよ。
これももちろん無料で問題なく利用できますが、VIP有料会員(8800円買切もしくは毎月600円)になると
『チャット時の翻訳機能使い放題』
『VIP同士繋がりやすい』
『多言語検索可能』
『検索ヒット率上昇』
と勉強にお得な機能盛りだくさんですので、本気で実践練習したい方は一度課金してみるのもありかもしれません。僕も毎日実践中です。
アプリではないのですが、Siriも実はかなり優秀なんです。やり方は簡単。SiriかOk,Googleの言語設定を英語に変えて、普通に話しかけるだけです。よく僕は
って言って遊んでます。発音が悪いと『スミマセン。よく聞き取れませんでした』と返されるので発音の練習にぜひ。逆に伝わればあなたの発音は誰がなんと言おうと伝わることになります。日本語発音でもアクセントさえ気をつけていれば伝わることも証明できるので是非。
7年かけて積み重ねた僕の語学勉強法は、当然ながら全て自分で考えたわけではありません。今日に至るまで50以上の『語学勉強本』を読んできました。その書籍たちの中から自分に向いていると思ったり、有益だと感じたりしたものをピックアップしています。中には『ただネットで拾える情報まとめただけじゃん…
そんな僕が「これはマジでオススメしたい」書籍を紹介します。
◆英語は3語で伝わります
【実践編】④で紹介している『語学の因数分解』のことが超具体的にまとめられています。
「英語を話すときは色々な語彙力を駆使して話さなきゃいけない」という幻想をいい意味で砕いてくれるのでオススメです。
◆やってはいけない英語勉強法
語学習得に取り組む上で、『勉強法』を知ることはすごい大事。でも正しい勉強法なんて人それぞれです。会話が得意な人もいれば文章読解が得意な人もいる。
そんな中でも「これはしないほうが効果的だろう」という勉強法を根拠を添えてまとめられています。自分の勉強法を構築する上で参考にしてみてください。
それ以外にもnoteを作成する上で様々な書籍を参考にしました。以下、一覧を載せておきますので気になるものがありましたらご覧になってください。
(2020年12月現在、インスタグラムのアカウントを利用して勉強を実践しています。半年ほど試して、どういう効果が出てくれたかについて改めて共有させていただきます)
【終わりに】
「日本の英語教育は間違っている」という大層なことをいうつもりはありませんが、実際に海外に出てから『新しい語学教育の提案をしてみてもいいのではないか』と常に考えていました。いつか、語学カリキュラムを作って学生たちの勉強に役立ててほしいと。今回はその序章となる文となった気がします。
もともと最初の段階で書き始めた時は、50000字を超えてしまいそうな勢いの内容になってしまいました。それくらい、このテーマで語りたいことはありましたが、今回は「ゼロから勉強を始める人たちのために」と思い、不要だと感じた『動詞の時制変化の覚えかた』『英語でのトークの引き出しかた』などはすべて省きました。また機会を改めてまとめさせてください。
語学習得は、はっきり言って「メンドクサイ」の連続です。しかも、英語が出来るからって収益にもつながりにくい。現在僕が6カ国語話せるからと言って、それを活用できる機会はめちゃめちゃ少ないです。
それでも、僕は海外に来て、外国語を覚えて、世界が一変したのを覚えています。日本にいた時と比べて、自分の可能性が何倍にも何十倍にもなった感覚がありました。
語学はあくまでブースト材。あなたの魅力や可能性を最大限に引き出せる場所を見つけることができる最強のツールです。
このnoteを読んで、1人でも新しい人生の道を開拓してくれる人が現れることを心待ちにしています。