NIPT(新型出生前診断)診断について
こんにちは😃あと少しで産休に入るワーママhacci_Hiです。
Yahooニュースで【NIPT診断の無認可施設の規制について国が関与する方針】という記事を見て、思ったことを書こうと思います。
私も、お腹の子が12週頃、検診でお医者さんに言われた「ちょっと首にむくみがあるねー」なんて何気ない一言で不安が一気につのり、検診の後の問診で
「むくんでるとまずいですか?」「何かありそうですか?」
とたくさん質問したもんだから、お医者さんに「気になるならNIPT診断をしてみてもいいかもねー」なんて言われ、診察が終わってその瞬間から、NIPT検索魔になりました。。
調べてみるとさらに混乱の海に投げ出された私…
まず国の認可施設でのNIPT診断は誰でも受けることが出来るわけではないということ
・夫婦のいずれかが、染色体異常の保因者である場合
・染色体異常症に罹患した子どもを妊娠、分娩したことがある場合
・高齢妊娠の場合
などの条件があり、遺伝子検査に関してカウンセリング等を受けて、検査に至る流れになるようです。
旦那としては「気になるならNIPTを受けるのは賛成」とのことで、私も生まれるまでモヤモヤするのであれば検査を受ける気でいたのですが、なんとも無認可施設と認可施設でNIPTを受ける温度差というのが気になっていました。
NIPTを検索すると出てくるのはまず無認可施設のHPや情報が多く出てきます。それは認可施設に比べて《検査をする》という一番初めのハードルがとても低いから。
無認可施設での検査の【メリット】は
・値段が安価(遺伝子検査の項目・個数を選べる)(たくさん調べるのであれば安価ではありませんが)
・紹介状なしでも受け付けてくれる
・空いていれば即日検査可能
【デメリット】
・遺伝子を採取し、検査に回す先の施設の情報が不透明
・検査の結果、遺伝子異常が見つかった際のカウンセリング・アフターケアがないところもある
それに比べて、認可施設は紹介状がないと検査ができなかったり、認可施設の病院で分娩予定がある人のみしか受け付けてなかったり…予約して病院に行ってもその日に検査と言うのは調べた限りありませんでした。それにお医者さんによってはNIPT検査をすることに対して否定的な方もいるようです。(誰が育てるんだ?医者か?と思いますが…)
検査をする段階でハードルが設けてあるのには、もし遺伝子異常があった場合、検査結果後に決断を迫られるからだと思います。
それにその決断は家族の問題。家族で意見が食い違えばどちらかが折れるしかなく、「産まない」選択をした場合の母親の精神的負担、「産み育てる」決断をした後の家族の方向性の不一致は共に致命的となると感じました。
私もNIPT診断が出た後の話し合いを旦那さんとしましたが、見事に意見が割れました。
「育てられる自信がない」という旦那さんの意見。もっともだと思います。でも、、じゃあお腹に宿ったこの愛おしい命をなかったことにできるのか…その決断をしてしまったら、一生後悔して生きていくんじゃないかという恐怖もあり、結局は検査を受けられる期間を逃し、もう「生まれてくるのを待つしかない」という決断にしました。
何が言いたいかというと、、
健診で突然「むくみが、NTが…」なんて言ったりするのであれば妊娠した時点で、遺伝子異常についてや、NIPTについてなどの可能性の情報をきちんと公開したり、つわりや妊娠の経過のように対面で伝えておくと言うことが大事なのではないかと言うことです。
NTについては見方・測り方が本当に難しく、正確な位置や角度で測らないとなんら意味がないそうです。それが出来るお医者さんがどれくらいいるのか…日本ではほとんどいないのではないかと思います。それにNTだけでは正確性はあまりなく、結局はNIPT検査→羊水検査と検査結果の確率を上げていく方法を取らなくてはいけないようです。
お腹の子が健康に生まれてくるか、不安にならない母親はいないと思います。そこに不安要素を突然投げ込まれ、「うろたえるな」「情報はネットで調べればたくさん出てくるよ」では、無認可でビジネスとして入り口のハードルを下げ、NIPTを取り入れようという病院が出てくるのは必然です。
アフターケアをおざなりにしていたり、安価を売りにするビジネスNIPT(すべての無認可施設がそうではないと思いますが)に規制をかけるのも大事だと思いますが、それ以前に
・妊婦がわかった時点で一定情報をきちんと周知する(希望者にはより詳しくセミナーなどを設けたり)
のが大事なのではないかと思います。検査を受けられる期間は大体1ヶ月位しかありません。妊娠10週〜検査について知る→調べる→家族と話し合う→産科医と相談→病院を探す→予定をつけて検査をする(しかも認可だったら2回以上通院)のはなかなか精神的にもハードだと思います。
それにつわりの時期も重なり思うように行動できない妊婦さんだってたくさんいるはずです。
無認可施設で安易にNIPTが受けられることが問題なのではなく、そんな余裕のない状況で、検査を受けるかどうかの難しい決断を差し迫られることが問題なのではないかと思います。
問題定義とされている《命の安易な選別》ですが、安易に検査を受けること=命を安易に選別することでは決してないはずです。
検査を希望する人が、余裕を持って、安心できる施設で安価に検査を受けることができて、自分の中に宿った命に対して考える時間が少しでも増えるようになればいいのではないかと思いました。
思うがままに書き綴ってしまいました…私が体験して調べた情報の範囲ではありますが、これからの誰かの為になれば幸いです。
長文ありがとうございました。