東京はともだち

嫌いになんか、なれなかった

キミはなんだか、クールだよね、冷たい？

すべてあなたに任せるよって

いつもそのスタンス？

でもちゃんと、教えてくれるよね、結局は

途方に暮れる選択肢を与えられ

満員電車のなかスクランブル交差点のなか

感じる孤独

腹割って話そうよのお湯でとけない雪たち

あなたのために、わたしには何ができる？

って言わせてはくれないかい

またそうやってひとりでがんばるの？

東京のひとは歩くのが速いから

立ち止まったらぶつかっちゃうから

でも待って

あなたは何に追われているの？

帰り道猫を追いかけた

こんなところに公園あったんだ

ノープランで行ったお散歩デートでも

すごく盛り上がったんだよ、さすがだね

ありがとう



いつまで一緒にいられるかわからないんだ

キミとは何度も桜を見たし

キンモクセイが香ってももう田舎を思い出さな
くなった

なんでも与えてくれるから

いつまでも謙虚でいなきゃいけないだろう？

キミに見合うようにもっと成長しなきゃって

もしここで家族ができたら、

肩肘張らずに付き合っていけるかな

キミとも家族になれるのかな

ふふ、おかしいね





メトロ文学館で募集していた、
「東京で感じるあなたの心」
をテーマにこちらに書かせていただきました。