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2022年度 宮城大学 一般選抜 前期日程 論説問題 模範解答
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問1
「その他の住宅」の空き家の特徴として、第一に、数の増加が挙げられる。資料2より、「賃貸用および売却用の住宅」の空き家数が2008年からほぼ横ばいで、「二次的住宅」の空き家数は減少傾向であるのに対して、「その他の住宅」の空き家は1978年以降増え続けている。第二に、空き家率上位の県の分布にも特徴がある。資料3より、「二次的住宅」と「賃貸用および売却用の住宅」の空き家率上位の県は、大都市周辺にあるのに対して、「その他の住宅」の空き家率が高い県は、大都市圏から離れた場所にある。第三に、資料4より、「その他の住宅」の空き家率が上位の都道府県は、近年も空き家率がさらに上昇し、人口変動指数も1未満であることが分かる。(300字)
問2(1)
空き家の発生要因は、少子高齢化とそれに伴う人口減少である。資料6より、子が別の土地で生活を営んでいるため、高齢の親が亡くなり家を相続しても放置されることが多い。また、賃貸住宅を相続する場合も、不動産経営の見通しなどがなければ放置される。さらに、人口減少が進めば、家の借り手がつかず空き家が増える。(148字)
問2(2)
空き家が発生することの問題点は、第一に、公費の負担が増えることである。資料5が示すように、危険な空き家は行政による代執行で解体されることもあるが、その費用の回収が不透明な場合もある。第二に、資料7で指摘される外部不経済という問題もある。老朽化した物件は観光資源にならず、周囲の環境にも悪影響を及ぼす。(150字)
問3
私は、高齢化社会への対応策になることから、X案を選ぶ。そのための新たな資料として、第一に、当該地域の高齢者の状況を示すものが必要である。なぜなら、その地域に暮らす要介護認定者の数や、その数が今後どのように変化しそうかを示す統計資料があれば、デイサービスへの潜在的な需要が推測できるからである。第二に、同じ地域の既存のデイサービス施設の利用状況を調査した資料が必要である。というのも、競合他社となる他施設の実態を知ることで、サービスの差別化を図り、施設の安定した運営につなげることができるからである。最後に、近隣の医療機関の状況を調べた資料が必要である。近隣の医療機関と円滑な連携を図ることで、デイサービス施設の利用者に医療機関の受診を促したり、医療機関から施設へ高齢者を紹介したりといった協力体制を築くことができるからである。(363字)