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2022年度 兵庫医科大学 看護学部・リハビリテーション学部 学校推薦型選抜 (専願公募制前期日程) 小論文 模範解答
図1から、日本の女性の労働力率は、25~29歳では80%を超え、6か国中最大だが、30歳以降になると4位に低下し、50代までほぼ横ばいであることがわかる。ここから、結婚や出産を機に仕事を離れた女性が職場復帰しづらい環境にあることが推測できる。また、図2では、諸外国と比較して日本では無償労働が女性に偏る傾向が極端に強く、女性は男性の5倍以上の時間を無償労働に当てていることが読み取れる。
以上を踏まえ、私は、男女共同参画社会の実現には、結婚や出産を経験した女性が仕事を続けやすい環境が必要だと考える。そのためには、第一に、有償労働時間の短縮が必要である。日本の労働時間は一日当たり500分を超えており、国際的に見ても非常に高い水準にある。これを短くすることで、女性が仕事と家庭を両立しやすくすると同時に、男性が家事や育児などの無償労働に使う時間も増やすことができる。そのうえで、第二に、無償労働の男女格差を是正し、男女が同じだけの無償労働を行うようにすべきである。これによって、現在女性のみに課されることが多い「仕事と家庭の両立」という課題を男性も共有し、有償労働と無償労働を等しく分かち合っていくことができる。(497字)