2021 年度 聖路加国際大学 看護学部 一般選抜B方式 模範解答
問1
①87 ②81 ➂6 ④12 ⑤9
問2
「健康寿命」と「平均寿命」に差がある事実は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」があることを示唆すると考えられる。というのも、高齢になるほど老化によって自立度が低下し、何らかのサポートが必要になるからだ。したがって、平均寿命の延伸に伴い、こうした健康寿命との差が拡大すれば、医療費や介護給付費を消費する期間が増大することになる。それゆえ、平均寿命と健康寿命の差を短縮することが、世界屈指の長寿国となった日本の課題となると考える。なぜなら、高齢者の生活の質の低下を防ぐとともに、高齢化に伴い増大する社会保障負担の軽減も期待できるからだ。以上より、高齢者がいかに健康を維持し、健康寿命を延伸させるかが課題となると考える。
それでは、こうした課題に対してどのような対策が考えられるだろうか。第一に、早期から高齢者に対して訪問診療などを行い、健康指導を行う体制を整備することが考えられる。なぜなら、現状は健康であっても、将来的なあるいは進行中のリスクを回避、軽減するために、医師らの専門家による指導を高齢者が受けることは、健康寿命の延伸という目的に照らして有益だと考えるからだ。第二に、高齢者が充実した生活を送ることができるように、高齢者の生きがいとなる雇用の拡大やコミュニティの形成を促進することが重要だと考える。というのも、生きがいとなる事柄があれば、健康でいようという意志を生み出すことができると考えるからだ。(605字)