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第159回若手・中堅による政策勉強会(トラベルヘルパーの現状と社会的・経済的意義、今後の展開)を開催しました。
2024年10月11日、(一社)次世代政策デザイン研究所は、 第159回若手・中堅による政策勉強会を開催し、篠塚 恭一 株式会社SPIあ・える倶楽部 代表取締役を講師にお招きし、「トラベルヘルパーの現状と社会的・経済的意義、今後の展望」と題してお話を伺うとともに、参加者を交え質疑応答・意見交換を行いました。
冒頭、講師からは、介護が必要な高齢者や障害のある方のちょっとしたお出かけから、温泉旅行、海外旅行、旅行の準備から実施全てをサポートする外出支援の専門家「トラベルヘルパー」、および、その育成(実践教育)を行うNPO法人日本トラベルヘルパー協会の概要についてご紹介いただき、その上で、株式会社SPIあ・える倶楽部で行っている旅行事業についてもお話いただきました。
「老後にしてみたいこと」で旅行は不動の人気を誇っていますが、実際には75歳以上の後期高齢者になると、旅行をする人口は一気に減少するそうです。
講師からは、体力の低下や病気などによる物理的・心理的「不安」を理解し、現実的な課題解決も含めてサポートし、「できない」を「できる」に変えるトラベルヘルパーの取組が、「健康寿命」だけではなく「幸福寿命」を伸ばすことにつながるというお話がありました。
介護が必要な方や障害者、またその家族のお出かけ・旅行を助けることは、経済的にも消費を促し、訪れるまちに活力をもたらすこと、さらには、こうした経験が災害や非常時の対応にも役立つという指摘もいただきました。
参加者との質疑では、おもに今後の高齢者・障害者の外出支援のマーケットの拡大に向けた課題(公的支援から事業者側の情報発信・料金体系等)について問題提起や事例紹介がありました。
また、地域における具体的な取組として「東京都アクセシブル・ツーリズム」についての情報共有がありました。
東京都アクセシブル・ツーリズム ポータルサイト (tokyo.lg.jp)
今回の勉強会で共有された課題については、持続可能な観光立国の実現にむけた政策提言等の(一社)次世代政策デザイン研究所の活動にも活かしていく予定です。
次世代政策デザイン研究所では、引き続き持続可能な観光立国の実現に向けた「観光立国4.0プロジェクト」として、11月は、ウェルネスツーリズムや「交通空白」解消の取り組みをテーマに勉強会を開催して参ります。皆様の一層のご理解・ご支援・ご参画を頂ければ幸いです。