心が病んだら交通課。仕事でやらかしたら地域課。
心を病んだら交通課。
仕事でやらかしたら地域課。
警察官の異動のお話です。
ぜひ読んでいってください。
心が病んだら交通課
警察官の中には厳しい勤務や人間関係に耐えかねて、心のバランスを崩してしまう人もいます。
軍隊的な縦社会ですから、人間関係でミスったら詰む可能性があります。
前にも書きましたが、階級が2つ違えばパワハラで自殺に追い込むのは簡単です。
警部補と巡査みたいな差ですね。
もちろん自殺まで行かなくても、心を病んでしまう警察官はたくさんいます。
そういった診断を受けた警察官にはけん銃を持たせることができませんよね。
警察官がけん銃で自殺したらそれで終わりではありません。
法律で決まっている正当なけん銃の使用に当たりませんから、銃刀法違反で書類送検されます。
組織的には体裁が良くないですよね。
そこで心の病で休職し、復帰した警察官は交通課に配属されます。
理由は簡単、交通課はけん銃を持たないからです。
なぜ交通課はけん銃を持たないのか。
これは緊急性のある現場に至急で向かうことがないからですね。
ただ県によって違うという話も聞いたことがあります。
私の県では持っていませんでした。
交番勤務員は必ず持っています。
刑事課は普段は持ちませんが、緊急性のある現場に駆けつける時は持ち出して臨場することもあります。
さて、心を病んだ警察官は交通取締りをする部署に置かれます。
けん銃を持たないし、交通課が取締りをする時は必ず集団で行きます。
ですから、常に他の警察官がその様子を観察することができます。
組織的には、おかしなこと(けん銃自殺等)をされる可能性をなるべく低く抑えることができるわけです。
仕事でやらかしたら地域課
地域課(交番勤務員)は警察署では仕事ができない連中だと思われています。
例えば、刑事課や警備課にいた警察官が地域課に異動したりすると「何かやらかしたのかな?」とすぐに署員の噂になります。
しかし、どんな警察官も最初は地域課から始まるので一概に全員やる気も能力もないとは言えないでしょう。
若くてやる気も能力もある警察官がたくさんいるのも地域課です。
とは言え、やらかして干された警察官が地域課に来ることが多いのは事実です。
心を病んだ訳ではないのでけん銃は持たせられます。
しかし、専務(内勤)の仕事はさせられない。
これは誰もが地域課を経験していることと専門性の低さによるでしょう。
もちろん、忙しい専務(内勤。刑事課や生活安全課等)が嫌で家族との時間を作りたい人が3交代の勤務を希望して来ることもあります。
地域課が仕事ができないと思われている理由は他にもあります。
地域課の人間は全課の仕事に関わります。
しかし、初期対応がメインで基本的には発生した事件を専務に引き継ぎ、捜査はあまりしません。
特定の専門分野が無いので仕事ができないと思われているということもあるかもしれません。
ちなみに警察官になって30代半ばを過ぎてもずっと地域課に居たらその後の警察官人生で内勤に行くチャンスはほぼないでしょう。
50歳位で地域課をずっとやってきた警察官がある時、突然刑事課に異動になることは無いということです。
ですから、内勤に行きたい警察官は20代で巡査の頃、巡査部長なら30代前半くらいまでには内勤に行こうと頑張ってアピールします。
課長(警部)レベルが引っ張ってくれないとなかなか内勤には行けませんから意外と競争が大変なんですよ。
今回は以上となります。
お読みいただきありがとうございました。