「よし、今日から俺はLeoと名乗ろう」と考える中国人の考え方が理解できない
「Leo(レオ)です。よろしく。」
中国の日本語学校で教えていた時の話です。
教務主任は最初女性だったのですが、退職して新しく男の先生が来ることになりました。
初日、挨拶をした時、「初めまして。Leo(レオ)です。よろしく。」と日本語で挨拶されました。
名刺も貰いましたが、メールアドレスや電話番号、会社の住所などは普通に書いてあるのですが、名前の欄はLeoとだけ書いてあります。
中国人なので名前がLeoのはずはないのですが、あえて「本名は何ですか?」と聞かないほうがいいかなと考えて、いつも「Leo先生」と呼んでいました。
パパ陳
Leoが来て3か月くらい経ち、市内の別の日本語学校から日本人のN崎先生が転職してきました。
N崎先生と初めて会った時、「Leo先生とはもう挨拶しましたか?」などと話していると、Leoが入って来ました。
するとN崎先生が「陳先生、お久しぶりです!」などと話しています。
Leoがいなくなった後、N崎先生に聞きました。
私「Leo先生は陳っていう名前なんですね。知り合いですか?」
N崎「そうです、今はLeoって名乗っているんですか。」
私「え?ずっと前からLeoって名乗っているんじゃないんですか?」
N崎「半年前まで一緒に働いていましたけど、ずっと陳でしたよ。」
私「じゃあ、Leoって名乗り始めたのはここ数か月の間なんですか。」
N崎「そうなりますね。前の会社では子供が生まれたばかりで、日本人からはパパチンって呼ばれていましたから。」
よし、今日から俺はLeoでいこう!
このLeoという男、別にイケメンでもハーフでもないおじさんで、いかにも「陳さん」とか「李さん」とか呼ばれるのが似合いそうな顔立ちの普通の中国人です。
年齢40前後の中国人のおっさんが、一体何がキッカケで「よし、今日から俺はLeoでいこう!」と考えるのか全く理解できません。
それからしばらくして、校長先生も変わりました。
新しい校長は50前後のおばさんの中国人だったのですが、Eris(エリス)と名乗っていました。
その後、また1年くらいして校長が別の50代の女性に変わったのですが、名前はGrace(グレース)でした。
どっちも普通の中国人のおばさんでした。
これは一体何なのでしょう。
恐らく香港がイギリスの植民地だったことと関係があるのかなと思います。
全くの推測なのですが、香港でそういう英語名をつけるのが流行っていた、もしくは便宜上必要だった。
それが、香港に近い中国の南方から徐々に広がっていった。
こんなところかなと思うのですがどなたか詳しい方がいらっしゃったら是非教えてください。
昔、オーストラリアに留学していた時、お前の名前は言いにくいし、覚えにくいから何か英語名をつけろと言われたことがあります。
でも、この会社は従業員も日本人か中国人だけ、客(学生)も中国人だけだから、英語名はただの流行りのような気がします。
米中対立とか言われて久しいですが、今だに英語名をつける中国人はいますね~。
「何で英語名をつけるの?」と聞く気にもならないので理由は不明ですが(笑)
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